SSブログ

症状固定 後遺症 健康保険 交通事故の無料相談 [交通事故]

労災も同様なのですが、特に交通事故で、
よくわからないうちに症状固定ということになっていて、
保険から治療費も、休業損害も出なくなった
という相談を受けることがあります。

交通事故で、けがをした場合、
入院費用、通院費用が保険から支給されますが、
原則として、治療期間ということになります。
(例外はけっこうあるので、あくまでも原則)

ところが、病院に通っていて、
やっていることが変わらないのに、
もう、その病院代はでませんとなるわけです。
患者さんにとってはわけがわからないということも
自然なことのように思います。

それは、治療、治癒、後遺症の言葉の問題が
大きいかもしれません。

治療は、症状を軽快させてゆく手当ということになります。
病院に行くのは、症状を軽快させ直すためですが、
どうしても、現代の医学ではこれ以上治らない
ということがあります。

わかりやすいのは、体の部分が欠損してしまう場合
治せません。
わかりにくい典型は、むちうち症による痛みでしょう。

ある程度までは痛みは軽減してゆきますが、
病院に行っても、どうしても治りきらない。
その状態が、将来も続くということになれば、
保険上は、症状固定となります。

症状固定となった後は、病院に行っても、
治療ではなく、リハビリということになるので、
毎月の治療費は出ないことになるのです。

症状固定のことを治癒ということもあるので、
ややこしいのですが、
治療終了という意味で使われているわけです。

但し、賠償がされないわけではないのです。
後遺症が残ったら、
後遺症慰謝料と、逸失利益の損害賠償が認められます。

これからも続く痛みなどの生活の不便さは、
月々支払われるのではなく、
前払いされることになります。

ただ、それまでのように、病院から保険会社へ請求がいかないので、
保険証で3割負担をすることになります。
この点を、よく説明しなければならないのです。

このような変化があるし、
そうであれば、示談を早く進める必要があるわけです。
また、症状固定とするかどうかは、
お医者さんが認定するので、
お医者さんと相談することも場合によっては必要です。

症状固定の話が出たら、
一度弁護士に相談した方がよいと思います。
交通事故の相談は、
各県の弁護士会で無料で行っています。
同じ事故で数回無料となります。
(すいません、回数は窓口で確認してください)

これは、良い制度だと思うので、
どんどん相談されるとよいと思うのですが、
いまいち宣伝されていないようです。

nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 1

暫定球

 交通事故は労災に準じて治療が行われていることが多いのです。

 労災で後遺症になった場合は因果関係からして、後遺症も労災の後遺症治療となります。それは後遺症の原因が就労中に発生したからです。

 このように考えると、交通事故の後遺症治療に健康保険から給付を受けるという法的根拠は無く(条文が無く)、後遺症といえども加害者に責任で治療するのが、原則と思われます。

 例えば、頚部痛(交通事故の後遺症)との病名を付せば健康保険からの支払いは拒否されることのなると思われます。

 交通事故後遺症も労災後遺症と同じく、交通事故後遺症の治療制度を明確に設けるべきであると考えます。
by 暫定球 (2016-04-09 00:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0