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損をしたくないという気持ちと浪費、ギャンブル、詐欺的消費者被害 [民事・消費者]

夏休みが始まってから、
このブログをお読みいただく方が増えましたが、
まさか、夏休みの宿題というわけではないでしょうが・・・
一過性のものでしょうから、普段通り書いています
っていうか、それより、書きようもありません。

お金を損するのは、損したくないという気持ちが強すぎるから
ということがあるというお話です。

もしかして経験はないでしょうか。
バーゲンセールで最後は70%オフや、
2千円均一っぽくなって、
3万円のジャケットなんかが、
1万円を切るなんてことになっていて、
本当にそれが必要かどうかということを考えずに、
買わないともったいないと思って買ってしまう
ってことはないでしょうか。

必要ではないんです。
家を出るときは、ジャケット買おうなんて思ってないですから。
夏のジャケットなんて、着なければいいんです。
どうせYシャツ1枚で裁判所だっていっているんだから。

それでも、これが手元にあったらうれしいなと思って、
買ってしまうのです。
せっかく、この値段なのに、買わないともったいない
という変な気分になってしまう。
月の小遣いが決められている私なんぞは、
確実に減っている財布の中身を確認し、
あれ?、やっちまったかな?と気がつくのですが、
カードなんぞで買ってしまうと、
気がつくのはだいぶ先ということもあるようです。

3万円の商品を1万円で手に入れたといって、
2万円得した気持ちになるようなのです。
本当に欲しかった商品であれば、
即ち、確実に3万円支出していたというのであれば、
そういうことも言えるのでしょうが、
もともとお金を出して買う予定が無ければ、
どちらかというと1万円の無駄遣いなのです。

使えば、まだいいです。
バーゲンなんて、来年のために買うという人が多く、
結局、来年になって、買ったことも忘れていて、
子供の服なんて、もう小さくなって着れなくなってから、
たんすの中で、袋から出してもいない状態で
発見されたりしていないでしょうか。

奇妙なことに、
パチンコや競馬でお金をスル人は、
同じような心理状態となっているようです。

あの機種で昨日大当たりした。
1000円が3万円になった。
今日も行けば、2万円はもうけられる。
行かないのは愚の骨頂だと考えて、
パチンコ屋がまだ空いていないときから
待っている人がいるのです。

また、大当たりが何日か続くこともあるのですが、
もちろん続かないことの方が多く、
3万円もうかることはめったにないのですが、
3万円なんて半日しないでなくなることはよくあるのです。

競馬も馬券を買って10分で200円が5千円になったりすると、
また、だれかが、500円が5万円になったなんて話を聞くと、
馬券を買わないともったいない、
なんかもうけ損なって、損したような気持ちになるようです。

宝くじもおんなじです。

どうも、得をしたい、儲けたいという気持ちよりも、
もうけられるはずなのに参加しないのは損だ、
損したくないという気持ちが生まれてしまっているようなのです。
裏腹な気持ちかもしれません。

宝くじは買わないと当選することはないという言葉もありますが、
馬券で損をしない最も確実な方法は、馬券を買わないことだという
コアな人たちの格言もあるのです。

錯覚商法という消費者被害があります。
ひとっところに集められて、最初はつまんない商品を
タダ同然で、場合によってタダで、配られていきます。
いつも100円するたわしが10円とか、
2000円するブランドバスタオルが100円とか、
お金を出しても、生活必需品だから絶対使うので損はない。
1万円のものが500円とか、
そして、最後に50万円の羽毛布団が30万円で、
今日しか手に入らない最後のチャンス、
明日は他県に行ってしまいます。
もうみんな興奮しています。
今日はもうけられる。今決断しないと損してしまう。
布団なので、絶対使うから、無駄遣いではない。
また、腰の痛みが取れるとか、付加価値を付けるわけです。
高い薬を買うことを考えれば、寝るだけで良くなるので安いもんだ
ということでしょうか。

結局クレジットカードを作らされて、
借金を作らされるわけです。

買わないと損をするという気持ちにさせられ、
あせらされるわけです。

金や農産物の先物取引も同じような心理を
利用した詐欺的商法のことが多いようです。
2度、3度とだまされる人は騙される。

もう一歩言うと、
パチンコでも競馬でも、最後は、
今回お金を出せば、今まで負けた分が取り返せるかもしれない、
それをやらなければ、負け続けたままだ、
なんとか、マイナスから0になりたい
という、依存症独特の心理状態があるようです。

1度だまされて、その詐欺会社はすぐ無くなるのですが、
顧客情報を持っている会社の残党が、
今までの会社の悪口を言って、
負けを取り戻しましょうと誘うわけです。

蟻地獄に一歩足を踏み入れたありのように、
ウスバカゲロウの幼虫のもとに、自ら進んでいくように、
転がり落ちていくようです。

競馬にもコーチ屋という非合法活動をしている人がいて、
頼みもしないのに、競馬新聞に予想を書き込んで、
当たると俺が教えたのだから、コーチ料をよこせというのです。
これはわかりやすいです。
自分でお金を払わないで、他人がお金を出すわけですから、
何すんだと殴られなければ、そんをすることはないわけです。

利殖話は、金利が低くなってからは、眼がつけられています。
不動産等、買っておけば値が上がり、売った時に設けられますとか
そういう話はさすがに無くなり、
それなら、てめいの会社で買えよというわけです。

持っているお金で買うならまだいいのですが、
金利の高いクレジット会社のローン等で買うと、
賃料をもらっても、毎月のローン支払いが苦しくなって、
という事件もありました。

低金利時代の税金対策というのも、
損をしたくないという気持ちを巧みに利用した商法
なのでしょう。
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