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自殺対策連絡協議会に参加してきました。発言記録。 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

公的な自殺対策協議会に参加してきました。
弁護士会からの選出ということで、
立ち位置がなかなか難しいのですが、
メンバーの多くが、直接、間接存じ上げているお名前なので、
適度な緊張という程度で、楽しく参加させてもらいました。

委員の委嘱はあったのですが、
なかなか、会議が開かれず、やきもきしていたので、
満を持しての会議出席でした。

というのも、メンバーがすごい。
お医者さんや、カウンセラー、行政関係、教育関係者だけでなく、
自死遺族の会の方々も二グループ参加されるという、
実質的活動をされている第1人者の方々ということで、
自殺対策に関与している者としては、
なんとか面識を持ちたいと思っている人たちが、
一堂に会されているのです。
全国的に有名な方々で、なかなかつかまらないのです。

会議の全体像については、
何らかの告知があるのでしょうから、そちらにゆだねるとして、
弁護士会選出の委員として、
どのような発言をしたか、書きとめておきます。

というか、結構メンバーに興奮していて、
キチンと言いきれていないかもしれないので、
こういうことを言いたかったというのも入っています。

第1に、対策がうつ病発症後の活動が多くみられるけれど、
うつ病にならないための対策が肝要ではないかということ。
そのためには、各界から選出されているメンバー、各界の、
相談事例、治療事例等データーとノウハウを交流させ、
自殺の要因、原因を浮かび上がらせることが必要ではないか。

時間が無くて言えなかったのですが、
昔、労働組合の役員の方から、
自分の職場が2年で数人も自殺者が出た
どんなカウンセリングをしたらいいかと相談されたのですが、
カウンセリングの問題ではなく、
自殺に追い込む労働形態を改善することが必要ではないか
と強く感じたので、その旨申し上げたことがあります。

うつ病になる原因を手当てしないで、
うつ病になるのを待ってからの対策では、
栓をしないで水を溜めようとしているようなものだと、
常々思っていました。

自殺の原因だけは、あまり統計を重要視できないと思っています。
警察庁が自殺の原因を発表していますが、
事件性の有無を捜査する必要からの原因究明なので、
あまり絶対視するのは考えものです。

実際の治療、相談活動、そして弁護士の訴訟の中から、
それぞれの観点で、データを出して共有するということに、
意味があると思うし、

そういう観点からの自殺研究がまだまだ足りないと思っています。

第2に、これだけビッグネームが揃っているのですから、
マスコミに会議を告知してはどうかということです。
こういう会議をやっているということ自体、
自治体が自殺対策に、現実に取り組んでいるというアッピール自体が、
自殺対策につながると思っています。

一般市民に開かれた会議を行い、
それ自体が、議論がかみ合えば、パネルディスカッションになるし、
市民と一緒に対策を立てているという構図も、実質も
できるのではないかと思われます。

第3に、質問に対して答えたことですが、
やはり、自殺と経済は関連していると思います。

自殺は平成10年から、全国で3万人を超え続けています。
自殺と失業率は連動していると言われています。
平成10年に急激に増加しているデータは、
失業者、失業率だけでなく、自己破産、離婚、犯罪認知件数、
児童虐待、非正規雇用(派遣)等があります。
統計上は、関連しているというべきだと思います。

いわゆる、「平成10年問題」です。
平成に入って急激に伸びはじめ、
平成10年を境に質的に異なるレベルに増え、
平成13年から15年をピークに、
高止まりをしている。
もっとも、自己破産、離婚、犯罪認知件数は減っていますが、
昭和の年間に比べると高水準です。
児童虐待だけは増え続けています。
ブログで何度も書いているので、
この話はスムーズに話せたと思います。

第4に、言い損なったことです。
我が自治体は、全国の傾向と極めて似通っています。
グラフを作ると、形が一緒のものが多く、
全国の縮図となっているようです。
我が自治体で、対策を立てることができるならば、
全国に直結すると思われるのです。

政府の補助金の時期だけでなく、
末永く、息長く、取り組むべきだと思います。

先ずは、自殺率を平成9年以前に戻す。
平成10年問題について、分析が必要だと思われます。
現在の異常な自殺者数、自殺率の高止まりは、
人類の普遍的な問題ではないと思っています。
政治が作った自殺である、あるいは、政治が防止できなかった
急激な自殺の上昇であると考えています。
この急激な上昇の原因を特定して、除去することで、
自殺者数は3分の2に減ることが期待されます。

人類の普遍的な課題に取り組むのは、
そのあとのような気がしているのです。

さあ、次の会議はいつなのでしょう。
それをききそびれてしまった・・・
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