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認知症の世界と夢の世界 こうではないかというメモ [家事]

認知症になった親が、
子供である自分のことをわからなくなり、
子供がショックを受けるということがあるようです。

そりゃあショックかもしれませんが、
認知症のメカニズムが分かれば、
ある程度、ショックは小さくなるかもしれません。

認知症は、脳の病気だそうで、
中核的症状としての、記憶力の低下
見当識といって、自分がどこにいるか、今がいつなのか、
病院とは何をする場所か、白い服を着ている人は自分とどういう関係か
という見当をつける能力が低下するようです。

記憶力の低下は、
新しいことを覚えられないということで、
また最近のことから忘れていくという特徴があるようです。

だから、例えば自分の母親が、
息子である自分に対して、どなたさまですかと
尋ねるわけです。

考えてみればそりゃあそうでしょう。
こちらもどんどん変わっていくわけです。
白髪が増えたり、髪が薄くなっていったり、
しわが増えたりするわけです。

普通でも一緒に暮らしてなければ道で見ても
わからないかもしれません。

さらに見当識も低下すれば、そりゃあわからなくもなるでしょう。

このことを理解するというか、似たような体験をする場合、
夢の中でもしかしたら同じような状態になっているかもしれないと
ふと思いました。

結婚して子供ができてからも、
時々司法試験に落ちた夢を見ていました。
最近は見なくなったのですが。

その夢は、かなりリアルで、
来年はどうしよう、受験をやめて就職口を探そうか、
ともかく、来週からのゼミの申し込みをしようか、
一度実家に帰ってお伺いを立てて、
このままでは結婚もできないなあと
焦燥感もあの時のままです。

ところが、年齢が、当時の20代だったり、
現代の年齢だったりするのです。
ただ、独身で、子供もいません。

そんな夢を見たことが、家族がわかったらどう思うでしょう。
自分は、私の中では軽い存在だと傷つくでしょうか。

認知症の方は、
もしかしたら、そういう夢の中にいるような感覚なのではないでしょうか。

そうだとすると、
子供がわからなくなったのは、
記憶力と見当識の低下によるもので、
仕方のないことであって、
子供をあまり大事にしていないとか、
軽く考えられていたんだというような、
余計に気づ付くことではないように思います。

どうも、子供はいくつになっても、
親に大事にされたい、尊重されていたい、
褒められたいという気持ちが残っているようです。
どこかにあるようです。
それが、余計に認知症を重く感じさせる原因になることがあるようです。

親が老いているときは自分も老いてきているわけです。
次は自分というわけです。
親の介護を、自分の子供に見せるということは、
自分の時は、こうしてちょうだいというメッセージになるわけです。

第1に寛容といたわりかもしれません。
第2は手抜きのようです。
専門施設や行政の援助を受けられるだけ受けることが
ポイントのようです。
その方が、認知症の方も緊張感を感じなくて、
解放されることもあるようです。

こちらもあまり我慢しないことがコツのようです。

それから、介護でご苦労されている方こそ、
もっと社会に、認知症や介護のご提案をいただきたいと思います。
ご苦労されている方でなければ、
何が必要か、どの点にご苦労されているか、
実際のところ、わからないと思います。

ご自分が介護を受けるときの為にということなので、
もっともっと、ご意見が反映される社会にしなくては
と思っていただきたいのです。

もしかしたら、自分の子供が介護されるときの為
という、少し遠し将来になるかも知れませんが。

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