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教員の不祥事の原因と対策 忙しすぎる学校現場を放置したのは誰? [労災事件]


教員の不祥事が相次いでいるということが報道されています。
1 未成年者との性的非行
2 飲酒運転
3 公金の着服
なんだそうな。

決して、許される行為ではありません。
特に、学校は知識の習得の場ではなく、
人格を向上させる教育の場ですから、

先生が悪いことをやって逮捕された
というのでは、
具合が悪すぎるわけです。

教育委員会は防止に努めるそうですが、
具体的な話はわかりません。

マニュアル作るなら、まだいい方なのでしょう。

解説も、一般社会に比べて、
教員の比率が多い方ではないとか
とんちんかんとしか言いようのないコメントです。

学校の先生として採用した人ですよ。
もちろん、教育系の大学を出た人ですよ。
一般社会と同等なら、問題深刻すぎということに
なりませんか。

ただ、採用の仕方に問題はないのか、
本当に、採用試験等、実力主義で採用されているのか、
採用された人からお話しを聞きたくなりますね。
こんなに不祥事が出るなら。

次に、教育系大学の実態についても、
次世代の人格向上のための
大学の雰囲気というか、
学生の実態についても、
中にいる人にお話しを聞きたいものです。

それでも、
昨今の不祥事というところが問題なのでしょう。
これまでよりも増えているというなら、
これまでにない理由があるはずです。

なぜ専門家が指摘しないか、
全く理解できないのが、
教職員の過密労働です。

小学校でも中学校でも、
昼休みが無いという特徴があり、
中学校でも、授業が無い時は少なく、
あっても、クラスの生活指導を行い、
朝は職員会議があり、
学校への伝達事項を行い、

学級活動を行い、
集金やら、報告事項のプリントを配布し、
出席簿のチェックをし、
無断欠席を調査し、

空いている時間に、
集金の集計をして、
お金が足りないときは捜したり、

学校の仕事、
なんとか主任の報告書を書いたり、
年間計画を立てたり、
担当する部活動などの対外試合の
申し込みの電話をかけたり、

時には市議会から求められた報告書を作成したり、
生徒会を担当していれば
生徒会の行事を、
いかに生徒に運営させているような実感を持たせるか
等ということを考えながら、
これなら自分がやった方が早いと考えたり、

運動会、遠足、学芸会、社会科見学等々の
企画書を作ったり、しおりを作ったり、
そうこうしているうちに掃除の時間となり、
街の清掃活動のボランティアをするにしても、
ボランティア団体と連絡を取ってすすめるわけです。

その上、授業をするわけです。

こんな学校に子供を預けられますか?

先生は忙しすぎると思います。

さらに、モンスターペアレントや
粗暴な児童、生徒がいて、
喧嘩が頻発したり、
クレームが殺到すれば、
それを担任が対処しなければならないなら、

わたしなら、もうどうでもいいやということになるでしょう。

昔は夏休みや冬休みは、自宅研修だったのですが、
今は通常出勤しているようです。
夏休みや冬休みは、旅行をすれば社会やなんかの勉強をして、
家族と触れ合えば教育実習だし、
先生には無駄な時間が無く、
それらの活動は、
児童生徒に還元されていたのです。

みなさん、齢50に近くなる中学の先生が、
土日はどちらかが部活動でつぶれるので、
結婚以来、宿泊を伴う旅行は
進行旅行ともう一回くらいだという人は
実在しているのです。

平日は部活動があるので、
帰りは7時過ぎになる。
スーパーの総菜とインスタント、レトルトで
子供を育てたという先生は
さらに実在されているのです。

この人たちが、
あなたのお子さんの人格向上の
担当をされているのです。

確かに犯罪を犯した人は、
その人が悪いわけです。

ただ、犯罪を犯すということは、
先ず、その人の日常に準備段階があるのであって、
清廉潔白な人が、
突如ある日ある時犯罪を実行するわけではありません。

次に、その人だけが、
犯罪を犯す準備をしていたわけではないと
考えるべきなのでしょう。

まだ、準備段階でとどまっている人が、
背景として無数にいらっしゃると
考えなければなりません。

採用に問題があったことがすべてでないなら、
労働過程で、問題が顕在化していったと
言わざるを得ないでしょう。

私は忙しすぎるなんだと思いますよ。
ここを改善しなくてはならないでしょう。

犯罪に至らない問題行動、
他害行為だけでなく、
自分を害する方向の行動も
ないとは言えないでしょう。

教員の労働条件は、
教員だけの問題ではないのです。
人格を向上させようと、
楽しい気持ちで入学式を迎えた
子供たちの問題なのです。

職場の問題をどんどん公の問題として、
市民の意見を求めてほしい。
国民の問題なのです。

これなくして、再発はのぞめず、
不祥事が減ったとしても、
大きな不祥事が増えたり、
学校の隠ぺい体質が助長されるだけのことだと
子供の教育には、
むしろプラスにならないことしか
起きないような気がするのです。

忙しいのかもしれないけれど、
自分ならやり遂げられるという意識は有害です。

一番の被害者はやり遂げられなかった普通の人が
人格向上の担当に割り当てられた
児童生徒なのですから。

それを押し付けているのは国や財界なのかもしれないけれど、
妙な神話を本当に信じているのは、
むしろ教育労働現場の労働者の方だと、
外部から見ている者は思えてならないのです。


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