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こういうとき、こういう相談窓口その1 交通事故の各段階の、弁護士がお勧めする窓口 [交通事故]

なんか、あったのでしょうね。

一日の閲覧数が大台を超える日が出てきて
(1万ビュー・・・・ではありませんよ、もちろん)
そんなに読んでもらえるなら、
書きたいことだけ書いているより、
偶には、有益な情報の提供をいたしましょう。

法テラスなんかでも相談窓口紹介業務を
やっているようですが、
公的な団体ということで、色々制約もあるのでしょう。

弁護士が関わる相談窓口は、
やはり関わってきた弁護士の評価が一番で、
それぞれ、各団体から文句の出ない範囲で、
本当はこういうときはここということで、
ご紹介するシリーズを何回か不定期予定で行います。

第1弾は交通事故

1、電話で相談、事務的なことは損保協会

自賠責の請求の仕方、後遺症の審査、
色々な手続きの仕方については、
損保協会の自動車保険請求相談センターが一押しです。

http://www.sonpo.or.jp/about/address/center/index.html

各都道府県にあります。
実際に保険実務を行っていた人が担当しているから、
手続きに関しては、弁護士より確かです。

突っ込んだ相談の場合は、
弁護士がいる日がありますので、
相談することができます。

損保協会だから保険会社サイドかというと
そんな心配はないと思います。
宮城県については、私も何度か担当していますし。

請求方法などの事務的なこと、
電話で済むことなら、ここが一番。

どうしても損保協会は嫌だという方は、
各都道府県に交通事故相談があり、
電話相談をしているところもありますが、
交通事故は、事故態様が命ですから、
事務的なこと以外は、面談の相談をお勧めします。

2 示談を行うなら交通事故紛争処理センター
(無料)
http://www.jcstad.or.jp/

例えば、治療が終わった、あるいは、
症状が固定された、
保険会社から示談の見積もりが提示された
あとは、最終的示談という場合は、
交通事故紛争処理センターが一押しです。

デメリットから言いますと
各都道府県にはなく、
他県に行かなければならないということがあること、
時々待たされること、
申し込んで、1,2か月で示談が始まる等

しかし、デメリットを補って余りあるメリットがあります。

第1に、担当する弁護士が交通事故に精通していること
1カ月に9コマずつ交通事故を担当するというのは、
それだけで、他の弁護士には無い事件数です。
さらに、毎月、弁護士どおしの研究会があり、
さらに知識、経験が充実してゆきます。

第2に、保険会社に対して偏面的に強制力があること
示談斡旋で、保険会社が同意しない場合は、
理事による審査があり、
裁判のような裁決が出されます。
被害者側は、
これに不服があれば裁判をすることができますが、
保険会社は、裁判をすることができず、
従わなければなりません。

無料でここまで、やってくれる制度があるということを
もっともっと世に知らしめるべきです。

第3に、被害者救済という観点があるということです。
あっせん担当弁護士は、中立ではありますが、
相手が保険会社の担当者なので、
知識も、経験も、技術もあるところなので、
その点は、被害者側の不十分な点を
補いながら示談斡旋を進めてゆきます。

示談でいいのだけれど、
なんか保険会社の説明や、態度に納得できない
という方にとって、
これ以上の制度はないと思います。

示談をするなら交通事故紛争処理センターが一押し。

もっとも、交通事故紛争処理センターに
自分が出て行って話をするのはちょっととか、
後遺症で動けない。
死亡事故等の場合は、
弁護士を依頼するべきです。

弁護士が交通事故紛争処理センターを利用するか、
直接交渉に入るかは
弁護士に任せてください。

3 その他かゆい所に手が届くのは日弁連交通事故センター
(これも相談、あっせんは無料)
日弁連は、事業として、交通事故の相談、示談斡旋を
無料で行っています。
(相談回数は制限あり)

示談の段階ではないとしても、
相談することができます。
各都道府県の弁護士会で相談することができるはずです。

示談斡旋の制度もありますが、
交通事故紛争処理センターのように
強制力はありません。

私が、交通事故紛争処理センターの
あっせん担当弁護士だった時は、
私は中立の立場なので、
心配であれば、
100パーセントあなたの立場に立つ弁護士に
相談してくださいと言って
弁護士会の交通事故センターを紹介していました。

併用することもできるわけです。
また、相談を担当してくれた弁護士に、
示談や裁判をお願いしてしまうこともできる
というメリットも大きいと思います。
(事件の依頼は有料)

一つの交通事故で数回は無料ですが、
毎回違う弁護士というところは注意が必要です。

でめりっとというかなんというか、
ここの相談担当弁護士は、
自分で名乗りを上げた弁護士ですので、
特に研究会をしているとか、
そういう保証はありません。

4 弁護士を頼むタイミングと誰に頼むか
なかなか難しいのですが、
大きな事故の場合、
示談の見積もりを提示されたら、
弁護士に確認してもらうことは
大事だと思います。

では、どの弁護士に頼むのがいいのか。
その弁護士が、本当に交通事故業務に精通しているか、
被害者サイドに立って活動をするか。
よくわからないところだと思います。

ホームページや弁護士検索でも、
大抵の弁護士が交通事故業務を取り扱い業務に
掲げています。

一つは、
なぜ交通事故を取り扱うと言っているかが
書かれてあるといいですね。
経歴に交通事故紛争処理センター担当とか、
交通事故解決研究会に所属しているとか、
論文を出しているとか、
交通事故を取り扱う根拠が示されていれば
ある程度信頼できるかもしれません。

もう一つは、
色々な無料相談を受けてみて、
一番話しやすい弁護士を依頼するというのも
お勧めです。
但し、無料法律相談では直接受任できない
というルールがあるところもあるので、
そういう場合は名前を覚えておいて、
改めて飛び込みでお願いする外の
一工夫が必要となります。

私のようにブログを作っていたり、
ホームページを作っている弁護士の場合、
「先生のホームページを見て、
是非お願いしたいと思って電話しました。」
と言われれば、
喜んじゃって、引き受けると言う人は
結構多いと思いますが・・・

私だけでしょうか?
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