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連休明けの仙台弁護士会の被災相談、現地と電話相談の実況中継 [弁護士会 民主主義 人権]

今週は、被災地での被災相談や
弁護士会の無料電話相談で、
何かと事務所を留守にすることが多く、
ご迷惑をおかけしております。

私が行ったのは、被災地といっても、
仙台市のすぐ近くの津波被害のあった自治体の
役所での相談ですが、
仮設住宅申し込みの会場の片隅ということで、
臨場感あふれる会場でした。

私の時は、それほどの件数の相談もなく、
いろいろ相談者の方の、現在の状況や
被災当時の状況を教えていただいて
相談者とこちらと一緒に泣いていたりして、
法律相談だかなんだか分からなくなったりしていました。

前の日は結構相談が多く忙しかったようです。

時間もあったので付近を見て回ると、
役場の近くなのに美容室、理容室以外
店らしい店もなく、とにかく静かでした。
役場付近は津波も来なかったと思うのですが。

震災前に撤去されていた大型スーパー跡地には、
沖縄から来た自衛隊のテント村みたいになっていて、
どのくらい長期間テント暮らしをなさっているのか
心配になりました。

休みはきちんと取れているのだろうか、
休みの日くらいはホテルで、ベッドで
お休みいただきたいと願わずにはいられませんでした。

役所には、復旧ボランティアの基地となっており、
各地の自衛隊員や西日本の自治体の腕章をつけた人たちも
見られました。

駐車場には、支援物資が山積みされおかれていました。

路上のごみ箱も、
関西の自治体の名前が入った物が置かれていました。

役所の中は、音もなく騒然としている、
という感じです。
張り紙があちらこちらに張られています。

とにかくホコリがすごい。
目に見えて堆積しているのに、
誰も掃除をしないようです。

あちこちにマスクが設置され、
自由に使えるようでした。

玄関にはビニールのゴミ袋もおかれていました。

夜中は、仙台まではコンビニや街路で明るいのですが、
仙台を出ると、とたんに暗くなるのだそうです。

帰りの電車では、
建物が壊れている地域が何箇所かあり、
結局地盤なんだなと感じました。

弁護士会の電話相談は、
ピークの頃は、
一日150件くらい着ていましたが、
最近は100件を下回っているようです。

前は電話1台に二人の弁護士が張り付いていましたが、
今は一人1台です。
その時のメンバーによって、
雰囲気が違うというのも面白い。

わりと若手の先生が多いのですが、
けっこうわからない時は聞きあって、
みんなで意見を出し合って答えています。

回答に不安を見せているようだと
手のあいた弁護士が、
うなずくなどの反応を示し、
他の相談会場が妥当な質問(税金の質問等)は
別の弁護士が電話番号を見つけてあげて
教えてあげたりして協力し合っています。

ベテランの役割は、
それは確かにわからない、
それは確かに無理かもしれない
という、誰しも頭に思っていることを
口に出すことのようです。

なかなか若手は、
その質問はわかりませんとか
そのご要望は無理かもしれませんと
言うことに抵抗があるのはよくわかります。

件数も減り、相談の中身もかわり、
3月11日から2カ月、4月7日からも一カ月
時間がたったなあと思うのですが、
前は、
もう笑うしかないという発言や
笑いながら、死にたくなってしまった
という発言も見られたのですが、

今は、
「あの時は笑うしかなかった」
という言葉におきかわってきたのが印象的でした。

仙台中心部は、
3月からの空白を取り戻すかのように
時間が2倍のスピードと風圧で
動いているようです。

少し離れた被災地も、
ゆっくりだけど、
確実に時間が動いているということを感じました。

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