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人を尊重しない言い訳 「防御、防衛 自分を守るため、会社を守るため」 過労死防止の周辺問題 [労災事件]

つい、相手に対して過酷な対応をする時があります。
その時は、夢中で、怒りなんかの感情まであるのですが、
あるときふと気がつくと、
なんでここまで辛く当たったのだろうと
自己嫌悪に陥ることはないですか。

第三者から見ると、
なんであなたが怒っているのと
理解できない場合もあります。

そういう時
多くの人は、自分が行っている攻撃を
仕方がないのだと、心の中で言い訳しているようです。
特に多いのは、「防衛行為」だというものではないでしょうか。

実際、子どものいじめで多いのは、
被害者に対して、何らかの非難があり、
子供同士の人間関係が加わり、
いじめとして完成されていくことが多いです。

例えば、仲良しが、自分のことを大事にしない
というのが現代的ないじめのきっかけとしては多いようです。
卑近な例で言えば、ラインやメールの返事をしないことを
自分を無視したととらえること。
自分がみんなから無視されないように、
その対象者をいじめる。

自分以外の子と仲良くし、自分を一番にしない。
自分の行為に同調してくれない。
なんていうところから、深刻ないじめは始まっていきます。

自分の「防衛行為」だけなら
修復する可能性もあるのですが、
第三者が入ってくると収拾がつかなくなります。

本当は、自分のわがままが通らないので
悔しくて泣いているのに、
対象者が、その人を泣かせたのだとして、
よく事情もわからないまま
その人の感情に任せて、
その人をかばおうと
対象者を攻撃していきます。

だんだんと、対象者はいじめてもいいんだ
というように扱われていき、
いじめは完成していきます。

この時も、友達をかばっているという
防衛意識で加害行為が行われます。

なんか、よく似たことはありますね。
夫婦の愚痴をこぼしている人に
第三者がそれはDVだとか人格異常だとか
よくわからないくせに勢いづかせて
収拾がつかなくなるケースもそうですし、

国際間の問題もありますね。
但し、これは国連の平和維持活動ですね。
攻撃対象が悪いということが前提となります。

集団的自衛権は、同盟国が悪いことをしたことが原因でも
相手国を攻撃するということですから
全く次元の異なる話です。
こういう大きいことはともかく。

会社の中でもこういうことは結構多くあるでしょう。
相手方に対する攻撃の程度は違いますけれど。

自分と相手とライバルの場合、
相手が、上司にごまをすったり、部下を踏み台にしたりして
露骨に出世を目指している場合、
不正義、アンフェアという意識もあるでしょうが、
防衛という気持ちもあるでしょう。

セクション全体の連帯責任なんてことになると、
自分(達)の評価が対象者の行為で下がるので、
その対象者の失敗をみんなであげつらうということが
起こりやすいかもしれません。

「防衛」に「正しさ」が加わると
攻撃は一気に厳しいものになっていきます。
集団的な正義の制裁は、
対象者の対処の方法がなく、
手足を縛られて殴られるような感じになります。

自分の防衛、自分たちの防衛だけでなく、
会社の防衛ということも実際は多いでしょう。

こういう場合、具体的な危険の排除というより、
決められた様式を実行しないという
法律家で言えば制度的保障論という議論ですが、
なんだか、実際にはなんか問題あるの?
という時もあるように思います。

その時のノルマが達成されない場合、
そのことで会社の経営が傾くというわけでもないのに、
ノルマを達成しない従業員に対して過酷になります。

ノルマを達成しない部下がいることで
自分の評価を下げられるかのように上司はいきりたちます。

こういう場合、優秀な従業員ほど過酷に当たられます。
もともと成績悪い従業員を叱っても、
はかばかしい成果が出ないことを
パワハラ上司は体で認識しているからです。

優秀な従業員に対して、
お前が頑張らなければダメなんだと
ほかの人に比べても厳しくなり、
露骨な差別を始めても
その従業員のためだとか言い訳をしているわけです。
その従業員を成長させるためだとか。

結局は、結果を求めているだけです。
結果の出し方を指導できないだけです。

こういう会社が、長期的に見て
従業員のモチベーションが低下していき、
業績が下がっていくことは理の必然です。

自分の怒りを感じ(通常夢中で気がつかない)、
その怒りが正当なのか?
理由に見合う程度の怒りなのか?
なんてことを考えていなければならない
ということは、
困難なことなのでしょうか。

ただ、対象となっている相手の行動に
何か理由があるのではないかと考えることは大切でしょう。

それができなくても、
相手にも家族がいて、友達がいて、
大切な人間関係があるということを
少し思いやることができれば、
だいぶ怒りは緩和していくと思います。

上司は、人間の怒りのポイントと
攻撃が苛烈になるポイントをおさえ、
意識的にクールダウンする方法を設定するべきです。

また、そういう防止措置を講じることは
なかなか難しいと感じられるのですが、
攻撃こそ最大の防御ということで、
積極的にお互いを尊重し合うという気風を作ることで
怒りを抑えていくということが実務的だと思います。



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ちょっとメモがわり
怒りの仲裁が難しい
正義 ー いじめ報道
まず自分から尊重されよう
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