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実際はモラハラはないのに、モラルハラスメントを受けたと思い込む事例のまとめ [家事]

先ず言いたいことは、子どものことを少しでも考えるならな
子どもの親の悪口を世間に晒してはいけない
ということと
原因はいろいろあっても、離婚は自分がしたいこと
子どもを離婚の理由とすることは不道徳の極みということ

最近、夫婦間の不快なこと全てがモラルハラスメントだといって
主張されることが目につくようになってきた。
古今東西、夫婦の関係が
全て満たされていて不満がないという話は聞いたことがない。
何らの軋轢があることがむしろ通常だ。
夫婦ならば誰でもわかっていることだ。

では本当のモラルハラスメントとは何か
というのであれば、
マリー=フランス・イルゴイエンヌ
「モラルハラスメント」紀伊國屋書店を
お読みいただくことが確実だ。

対人関係学的に言えば
配偶者の一方が、他方の立ち居振る舞い
場合によっては考え方さえも
自分の気に入る方法でなければならないと
執拗な干渉をしてくることで、
端的に言えば、他方配偶者を
支配しようと行動を繰り返す場合である。

支配される側は、
極端な話、鼻のかみ方さえも
支配者から、叱責されないようにするためにはどうしたらよいか
と考えながら行うようになり、
すべての不具合が、自分に原因があると
思い込まされていき、
人格荒廃に陥っていく。

なぜ支配しようとするかというと
簡単に言えば、そうしないと
自分が見捨てられてしまうという危機感があるからだ。
「自己愛」というキーワードが使われるが、
自分を大きなものにしないと
追放されるという危機感がある。

対等な仲間という関係を築くことができない。

実際にイヤミをくりかえしたり、
嘲笑をしたり、
時には、支配を目的とした暴力に及ぶ。
力ではうまくいかないと悟ると
自分を傷つけたり、自死をすることを予告して
なりふり構わず、自分の思い通りにしようとする。

ところが、加害者の方は道徳的罪悪感は持たない
自分が生き残るために、必死で行っている
常にそのような言い訳をしている。
相手の気持ちに共感したり同調したりすることは
極端に少ない。

このようなモラルハラスメントの事実がなくても
モラルハラスメントを主張することも少なくない。

理由は二つ

意図的に、ありもしないことを、目的を持って
主張しているケース。
離婚訴訟を有利に運ぶため。

もう一つは、モラルハラスメントがあると
思い込んでいるケース。

思い込みモラハラ。

1番の条件は、
自分が自分の考えで行動できないという
息苦しさを感じている場合である。

これもいろいろなケースがある。

配偶者に対する罪悪感があって
(借金が多いが、どうしても片付けができないとか
隠している持病があるとか、
婚姻前、あるいは継続中の浮気という場合もある)
それを隠している。
知られることによって、自分が不利になることをおそれ
相手に合わせて生活することが継続するような場合。

もともと一方が他方のことが好きで、
高望みしたと思い込んでおり、
相手に捨てられないようにしたいという意識から
自発的に相手の考えを先取りして気に入られようとすることが
四六時中になってしまう。
やがて、もう疲れたとなってしまう一人相撲パターン。

とにかく、
自分の行動が、何故か否定されてしまう。
あるいは、多少の不道徳な行為だとしても
許されず、常に緊張しなければならない
というところに不自由さを感じる。

また、相手との関係ではなく、
現在の生活の不安とか
老後の不安とか
放射能の不安とか
震災の不安とか
そういう危機感が息苦しさの招待の場合もあるようだ。

また、出産後の体調変化ということも見過ごすことができないほど
事例が多い。

ただ、そのような配偶者の息苦しさだけで、
モラルハラスメントを感じることは少ない。
息苦しさは、誰しもあることだ。
実際にはモラルハラスメントがある場合でも
気がつくことは難しい。

誰かに、その息苦しさの原因は相手方配偶者であり、
相手方配偶者と分かれるしか方法はない
と「救いの手」が差し伸べられることが条件となるようだ。

この救いの手は、
先人たちは、相手方に対する説教など、
関係を修復するかたちで行われてきた。

現代は、相手方に働きかけるということはなく
関係を断絶させる方向で、その手を差し伸べる。

この救いの手に乗るか乗らないかの分かれ道は、
被害者と称する配偶者が、
加害者であると主張する配偶者との仲間意識が
残っているかどうかに関わる。

人間は、誰かにつながっていたい
どこかのグループに属していたいという本能的要求がある。
今が苦しくても、相手と添い遂げるという帰属意識があれば
悩み方が違う。

この帰属意識が希薄になっているということが
第三の条件である。

帰属意識が希薄になるケースもパターン化できる。
肝心なことは距離が遠くなってしまうということだ。

単身赴任、長期入院、
相手が精神的困難な状況になっても
精神的距離が遠くなるようだ。
長時間労働などで帰宅時間が極端に短い場合。
相手が自分の家族よりも、別の仲間を優先するようになる場合。
里帰り出産で、夫と離れて暮らす場合も
結構多いパターンかもしれない。

そして、相手との距離が遠くなるだけでなく、
別の人間との距離が近くなることが同時起きることが多い。
自分の会社の残業、友人関係
特殊なPTAなどの狂信的なボランティア組織
本人自身が、家族といる時間よりも
別の人間といる時間が多くなり、
強烈な目標に向けて同一行動を余儀なくされている状況である。

しかし、圧倒的に多いのは、
自分の両親との距離が近くなる場合である。
もともと両親との関係が良い場合は、
むしろ両親はやり直しをすすめるようだ。

もともとは両親との関係が悪い場合
なぜか、両親への接近が急となる。

子どもの健全な成長という歯止めが一気に崩れ、
夫婦の関係修復ということが一切顧みられず、
断絶へと突入していく。
もはや思い込みDV、思い込みモラハラのパターンである。

子どもは弱い立場であり、自立して生活することができない。
所属要求、依存傾向はとても強い。
子どもにとっての離婚は、
例えば父親が、自分の元を去ったという認識らしい。
母親も去っていくかもしれないという恐怖感を持つことになる。

ただでさえ、同居している親に積極的に従属していくことになる。
もし、この時、母親が父親の悪口を言ったとしたら、
自分も母親に見捨てられないためには、
父親のようにならないようにしようという
防衛本能が止まらなくなってしまう。

母親が、父親に支配されたと感じたその息苦しさを
子どもに感じさせているのだ。
自分が自分でなくなったと感じることもできないまま
子どもは、自分を失っていく。
不登校、引きこもり、リストカット、精神科病棟の入退院の繰り返し。

母親と違って、子どもは離婚することができない。

パターンは読めてきている。
子どもの健全な成長のために
本気になって考える時期は来ていると思う。
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