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夜勤続き等睡眠状態に問題があるときの自動車運転はするべきではないこと。マイクロスリープを起こしうる状態での運転は危険運転だと思う。 [交通事故]

池袋で医師による暴走運転があり、
おひとりの方がお亡くなりになったようです。
真相はまだわかりません。

この事件には当てはまらないことかもしれませんが、
過労による居眠り運転での事故例は多くあります。

私が、この種の問題にかかわった最初の事件が、
長距離運転のトラック運転手が、
自損事故を起こし、会社のトラックを大破し、
損害賠償の一部を請求された裁判で、
一審では、責任なしという判決をいただいた事件です。

http://heartland.geocities.jp/doi709/faq.html#torakku

夜中の11時に集合して、
他県の配送をして
午後5時ころ帰宅、
また11時集合という過酷なスケジュールを
こなしていた人でした。

もう一人、同じような事故を起こした方も
裁判になっていて
こちらは、残業の記録が出てこなかったので、
10%だけ損害が認められてしまいました。
90%は支払わなくてよいというものでした。

二人とも話は一緒でした。
だんだん眠くなるということはなくて、
突然眠り込んだというものでした。
眠り込んだといっても
ほんの10秒から20秒くらいなのでしょうが、
完全に眠りに落ちてしまい、
事故の記憶はないそうです。

夜間の活動は、
人間の整理に反しているものですから、
不具合が出てくるのは当然と考えたほうが良いのでしょう。

最近の事例は、刑事事件です。
連日夜勤をしていた労働者が、
いつもの通り、夜勤明けの早朝に
自動車で帰宅しようとして運転していたところ、
歩行者をはね、建築物に衝突して大破させた
というものでした。

私は弁護人という立場でかかわったわけではないので、
警察の供述調書などは読んでいないのですが、
話を総合すると
夜勤の影響によるマクロスリープによって
制御不能となった自動車が人をはねたようでした。

当初、警察は、そのような疑いを持っての捜査を
していなかったようです。
間接的に、マイクロスリープの存在を示唆して
再捜査がなされたようにも聞いています。

この場合、突然眠り込んだのだから
心身喪失で無罪になるかというとそうではなく、
連続夜勤の実態を知りながら運転を開始した時点で
過失が存在するわけですから、
むしろ危険運転ともいえると思います。

私は、
このような働き方をさせた会社にも
責任があると考えています。

連続夜勤の実態はひどいものです。
運送業者に対しては国の通達も出ているのですが
無視している業者も少なくありません。

運送業でなければよいというわけではなく、
例えば24時間営業の飲食店や
病院や介護施設など、
夜中も日中と同じように仕事量がある場合で、
途中仮眠の時間もなく、
また、交通機関が動かない時間帯に仕事が終わったり、
通勤に不便で、マイカーを利用せざるを得ないような場合は、
従業員が帰宅の際に
マイクロスリープに陥り
他人の身体生命、財産に害を与えるということを
予見するべきだと思います。

眠くなるなら、駐車場に止めて眠ることもできます。
ところが、
マイクロスリープは、その前に眠くならないことが多く、
これを防ぐためには、
運転しないということ以外ないのです。

多少の不便は出てくるでしょう。
最寄りの駅までの送迎など
会社に出費は掛かるかもしれません。

しかし、亡くなった人には
何の落ち度もないことも、この種の事件の真実です。
元気に家を出て、
突然、警察などから自己の連絡が来ます。
また躊躇なく人に衝突しますから、
手の施しようもなく、
被害者の意識だけはあるという
家族にとっては何ともやりきれない
悲惨な結果となってしまうのです。

このような研究もぜひしていただいて、
何とか検問で発覚するように
価額を進歩させていただきたいと
考える次第です。

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