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自称フェミニストと新自由主義の結託の産物として連れ去り虚偽DVの運用があると思うということ [事務所生活]

配偶者控除の見直しが検討されています。
これは、多くは夫の税金に対して
配偶者(念頭におかれているのは専業主婦)
を扶養する経費がかかるだろうという事情で
税額が軽減されるという仕組みです。

これが撤廃されるというのです。
単純な増税なのですが、
「女性の社会進出」が理由として持ち出されています。

即ち配偶者控除を受ける条件として
配偶者は一定額以上の年収を上げてはならない
というものがあります。

これが女性が働かない理由だから
これを撤廃すれば、
女性はますます社会進出(就労)するだろう
というのです。

確かに増税されれば
収入が減少するので、
働かなければやっていけないでしょう。

騙されている気がしませんか。

賛成論者の中には
生活が大変になるかもしれないが、
価値観に影響を与えることだから推進すると
浮世離れした論者もいるようです。

これは、1980年代ころから
あからさまに論じられてきた論法です。
私はそのころ労働法を学んでおりましたので
リアルタイムでみてきました。

労働基準法が改悪され
生理休暇や、女性の深夜労働禁止が撤廃されました。
強制力のない雇用機会均等法と引き換えでした。

女性の社会進出を妨げているのが母性保護だから
これを撤廃して社会進出を果たすのだということでした。

現状どうでしょう。
生活は豊かになったでしょうか。
女性は幸せになったでしょうか。

確かに働く女性は増えたと思います。
それがどうしたというのか、憤りすら感じます。

一番のマイナスポイントは、
男女間の賃金格差に手を付けなかったことにあります。
この結果、
企業は、安い賃金で労働力を補充することができました。

また、時同じくして
労働者派遣法の制定の動きが出て、
非正規雇用労働者が多数出現しました。

この時も女性に働きやすい多様なニーズに合わせた
多様な労働形態の確保ということでした。
子育て中や、子育て後の働きのために
フルタイムでは困るというニーズが多いという理由で
非正規雇用が推奨されたのです。

企業は安い労働力を使うことが定番となり、
景気の波があっても、派遣契約を解約すれば
労賃を抑えることができるようになりました。
労働者と判例が積み重ねてきた
解雇法理をいとも簡単に破ることができるようになりました。

結局、女性の社会進出を進める目的の政策で
世帯収入が減り、
家族の中で、どちらかが働けば生活できた
という仕組みが失われ、
共稼ぎを強いてくる仕組みが成立したわけです。

女性の社会進出の促進のスローガンは、
新自由主義にとって、好都合であり、
その政策の口実に使われ続けてきたのです。

1980年代に女性の社会進出のために
女性の権利を後退させるということは
ギャンブル的な見込みもあったかもしれません。

しかし、ここまでの経緯をみて、
なお、価値観云々で、女性社会進出のために
配偶者控除の見直し賛成というのは、
もはや新自由主義の陣営でしかも
確信犯だと言わざるを得ません。

私は、Nancy Fraserの
How feminism became capitalism's handmaiden - and how to reclaim it
を読んで、そのようなことが述べられていることを理解して
もやもやが氷解しました。
日本の現代史こそ、このテーゼが正しかったことの証拠だったのです。

ナンシーフレイザーはまっとうなフェミニストだと思います。

私は、1980年代初めころ
日航の客室乗務員らの労働組合のシンポジウム
「いきいきともう瞳をそらさない」に
当時都立大の学長だった労働法学者
沼田稲次郎先生のご講演を聞くために出かけました。

先生は、
労働組合の役員においての女性の割合を増やす必要がある
とフェミニズムの立場から力説されていました。

女性は、男性よりも平和、公平、公正、建設的な修正を
志向するものであり、
女性の優位性を労働組合こそ生かすべきだ
というご主張でした。

女性はパンか大砲かを選ぶとしたらパンを選ぶ
男性は、職場で不合理なことがあっても
酒飲んでくだ巻いて終わりにしてしまう。

確かに、男性は、秩序を無意識に志向し、
秩序に反する行動はとりにくい傾向があります。
過敏に協調してしまうわけです。
悪く言えば負け犬根性でしょうか。

案外女性はだめなものはだめと
頑固なところがありますし、
保護的に利他行為をするところが多いように思います。

また、男性は無駄にはりあう気持ちがあり、
二人掛けで隣が足を出していただけで
むかっときてはりあってしまったりします。
つまらない意地を持っていたりするわけです。

大人になると、女性の方が緩やかなコミュニケーションを
とることがとても上手です。
職場と無関係に、友達関係を作っていくことができるようです。

こういう女性の優位さを
社会に対して影響力を与えていくことによって
平和で、公平、公正な社会を作る
ということが元々のフェミニズム運動だったわけです。

男性とは違う、女性の価値を重視していました。

ところが、一部のジェンダー「フリー」論者は、
フリーですから、
ジェンダー(の区別)を否定しようとしています。
(即ち概念矛盾です。)
もちろん英語圏の言葉ではなく日本の造語です。
英語圏ではジェンダーイーコリティ 両性の平等
という主張、表現がなされるようです。

ジェンダーフリーが否定しているのは、
実は女性の優位性です。

公平公正、平和な社会が否定されても、
価値観がのこればよいというのは極論でしょうか。
結局、その存在意義は、
新自由主義者にとって
即ち弱肉強食の世の中にとって
有効なものとなっているのが現状です。

男になりたいのだと思います。
まさに、女性に劣後している部分の男です。

あたかも賃金格差をそのままにしての
女性保護撤廃を許す必要があったのでしょうか。

法的効力があるのは保護撤廃の方で
均等法の方は努力義務でしたので、
法的効力は弱いものでした。

この時、男性も保護を強化するという方法で
女性の社会進出を平等にするという主張は
なぜ弱かったのでしょうか。
まさに、男性の論理に屈服したのです。

女性の管理職の割合を高める政策が行われていますが、
前提となる過重労働の解消は手つかずですから、
上司となる女性の男性の部下は
これほど会社のためにつくしてきたのに、
出産や子どもの病気を理由に会社を離れる女性が
自分の上司となることに納得できません。
小さな嫌がらせが執拗に起きることも多いです。

前提条件を整備しないで
数字的なつじつま合わせをした結果の犠牲者は
かなりの人数に上ると予想しています。

そうやって、女性の社会進出をしても良いことがない
ということで、何のためのフェミニズムだという批判を
かわしておく必要があります。

数字を示す必要があります。

それが、子ども連れ去り虚偽DVの制度だと思います。
全く同じ構造です。
女性の不満を一方的に取り上げ、
曖昧な定義で相手を黒く塗りつぶし
子どもから引き離し、
証拠がなくても支援措置でDV夫と認定し、
曖昧な運用で保護命令をかけて自分が働いた家から遠ざけ、
高額な慰謝料を支払わせる。

男性は、これによって、自己否定だったり、強い疎外だったり
次第に生きる希望を失っていきます。
多くの男性が自死しています。

でも、離婚後の女性を支える制度に
それほど有効な特別なものはありません。
まさに前提条件を欠いて、
制度だけ先行させているわけです。

そして、相談件数が統計上右肩上がりだとか
警察の支援措置の何がどう増えているとか
そういう数字だけが喧伝され、
留飲を下げているようです。

そうです。最近のDV啓発ビデオで
必ず出てくる統計グラフです。

そのためには、
日本の家族の実態調査はせずに
アメリカのDVの調査に基づいて制度が運用され、
また夫婦間暴力ではない
交際相手の暴力による死刑判決事案を引き合いにして
夫婦間暴力も同じだという危機感をあおり
善良で要領の少し悪い日本人男性が
みんな殺人鬼みたいに扱われるわけです。
100万位円以上も出して
セミナーを受講することを強要された人もいます。

一番悲惨なのは子どもです。
善良な被害者である母親と
凶悪な加害者である父親の子どもとして
成長しなければなりません。
アイデンティティの確立不全は
様々な不具合をきたします。

このような不合理がまかり通るのも
ナンシーフレイザーは指摘していました。

要するに、フェミニストたちは、
制度改革や社会の歴史の前進を進めるべきときにも
なお家庭内の女性の復権の行動を選んでしまったと述べています。

まさにこれを地で行っているのが
虚偽DV連れ去り政策ではないでしょうか。

「女性保護」が、法律より上位の法源とされているということを
先日も述べました。
しかし、その真の狙いは新自由主義政策の推進です。

新自由主義者は、
竹信三恵子先生の名著「家事労働ハラスメント」すら
本来、社会が家事労働に金銭的価値を認めない
このため、女性の社会進出が果たせない
女性の貧困を招いている
という社会的な問題を提起したこともすり替えて、

夫が家事を分担しないことをもって
家事は妻がやることを前提としているということを
家事ハラだとすり替えています。
新自由主義的なすり替えです。

これを自称フェミニストたちが
絶賛しているわけです。

ぜひナンシーフレイザーのテーゼを
受け止めていただきたいと思います。
まっとうなフェミニストが
どんどん出てきてほしいと思います。

フェミニズムってこんなもんじゃないという想いをもって





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斉藤ママ

日本にいるフェミニストは、あまりに違和感があります。おぞましい団体。
蓮舫が中国から知り合いを連れてきたんじゃないでしょうか。
DV法は蓮舫が一生懸命やっていたようですよ。

日本人はフェミになりたいと思っていません。
永久就職、主婦を希望しています。
蓮舫は日本人の事がよくわかっていません。

https://twitter.com/renho_sha/status/347531116288290816
http://www4.dpj.or.jp/s/article/100561

蓮舫が事業仕分けをした理由は、中国を一位にするためだったのですから、理系の家庭をを狙っているのです。
下記、国会の質疑応答をご覧ください。
https://twitter.com/juri_nadeshiko/status/770896717621317632

蓮舫ならば、警察に圧力がかけられそうですね。





by 斉藤ママ (2016-09-03 13:12) 

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