【講演のご報告】わが子に会えない理由と夫婦問題支援の在り方 動画あり [家事]
平成29年1月19日、自死予防ネットワーク
みやぎの萩ネットワークの月例会で
「わが子に会えない理由と夫婦問題支援の在り方」 と題してお話をしてまいりました。
https://www.youtube.com/watch?v=BVtkjtMeNDQ&list=PLAVsmJscGwdDfaCI_uzZQa581RVc08nFP&index=1&t=1s
東京や神奈川からもご参加いただき感激いたしました。
お話の概要をご報告します。
枕 面会交流は増えて離婚は減っている
面会交流調停は、平成12年は
全国で2,406件が申し立てられた。
平成27年は、122264件。
20年で10倍に右肩上がりに増加。
離婚は平成14年に289,836組
平成26年は222,104組
千人当たりの離婚者数は
平成14年2.3人
平成26年は1.77人
右肩下がりに減っている。
納得できない子別れが増えている。
1 連れ去り別居の理由
本来は女性は家庭に帰属することを志向
連れ去り別居には理由がある。
誰が悪いという視点では見えない。
①生理的変化、②心理的変化、③公的支援、④実家
これらの組み合わせが原因
①生理的変化
妊娠出産授乳の目まぐるしいホルモン変化
プロラクチンと子連れ熊の適者生存
甲状腺機能障害のケースが実務上多い、
甲状腺機能亢進の場合にも不安を感じやすくなる
うつ病その他の精神疾患が
それまで社会生活を営めたのに
震災を契機に増悪したケース
②心理的変化
夫のDVや家庭不在
DVはなくとも同じように夫の顔色を
うかがう日々が続くとき、
(厳格な夫、後ろめたい事情がある妻)
経済的困窮
職場などの対人関係の慢性的問題
お子さんに障害があるケース
③公的支援の問題
広範過ぎるDV概念 アメリカの支配目的暴力との比較
しかし、対応は人格異常者に対する対応
解決引き出しが離婚しかない
修復の知恵も力も経験もない
夫婦が多少のいがみ合いがあることを知らない
いがみ合いを突き詰めると一緒にいたいということ
④ 実家
どんなにルーズでも親であることをやめない安心感
(夫婦の中で安心感が大切だということの裏)
4つの組み合わせで子連れ別居が行われる
だから、夫として、父として男として、人間として
否定されたわけではない。
妻は追い込まれていた。
2 子どもを会わせない理由
実務経験からは、嫌がらせで会わせない
ということはほとんどない。
夫が怖いだけ
怖い理由
夫から批判されてばかりの妻は、
夫の顔色ばかり見て過ごし
自分のことを自分で決められないという
極端な不自由感と
いつか追放されるという疎外感から
脳が勝手に
夫は自分が生きるための活動を妨害する存在だと
恐怖を抱くようにプログラムされてしまう。
「あなたは悪くない」という支援は
自分は何も悪くないのに攻撃される存在だと
夫はそういう存在だという意識を植え付ける
夫は治らない、逃げなければ危険だ。居場所を隠せ
という支援は、
逃げなければならない。見つかってはならない。
という恐怖感を与える。
これは10年たっても恐怖が消えない。
もはや、怖いから逃げるのではなく、
逃げるから、恐怖が持続するということ
3 どうして子どもは会いたいと言わないのか
父親と離れていっぱいいっぱい
目の前の自分の親が取り乱しているのだから
自分の親をかばうのは当たり前。
子どもは父親を嫌いになったのではなく
そこまで頭が回らないということが多い。
4 大切なこと
連れ去り別居は自分に対する攻撃だと考えるのは
あまりにも自己中心的な考え、
特に生理的変化は、誰も責めることができない。
子どもを産んでくれた感謝こそ。
チーム状態の不具合があり
妻が追い込まれて苦しんでいる
という把握をしてみる。
どうやってに妻に安心感を抱かせるか
が修復のために考えること。
困難な事情は多いが
方法は見えてきている。
非科学的な支援をやめさせること
子どもに会いたいという主張から
子どもを父親にあわせろという主張へ
そして、
それが母親の恐怖を減らす方法だと
みんなが幸せになる方策だという正当性の確信
私のことから、私たちのことへ
それが権利が生まれる時。
みやぎの萩ネットワークの月例会で
「わが子に会えない理由と夫婦問題支援の在り方」 と題してお話をしてまいりました。
https://www.youtube.com/watch?v=BVtkjtMeNDQ&list=PLAVsmJscGwdDfaCI_uzZQa581RVc08nFP&index=1&t=1s
東京や神奈川からもご参加いただき感激いたしました。
お話の概要をご報告します。
枕 面会交流は増えて離婚は減っている
面会交流調停は、平成12年は
全国で2,406件が申し立てられた。
平成27年は、122264件。
20年で10倍に右肩上がりに増加。
離婚は平成14年に289,836組
平成26年は222,104組
千人当たりの離婚者数は
平成14年2.3人
平成26年は1.77人
右肩下がりに減っている。
納得できない子別れが増えている。
1 連れ去り別居の理由
本来は女性は家庭に帰属することを志向
連れ去り別居には理由がある。
誰が悪いという視点では見えない。
①生理的変化、②心理的変化、③公的支援、④実家
これらの組み合わせが原因
①生理的変化
妊娠出産授乳の目まぐるしいホルモン変化
プロラクチンと子連れ熊の適者生存
甲状腺機能障害のケースが実務上多い、
甲状腺機能亢進の場合にも不安を感じやすくなる
うつ病その他の精神疾患が
それまで社会生活を営めたのに
震災を契機に増悪したケース
②心理的変化
夫のDVや家庭不在
DVはなくとも同じように夫の顔色を
うかがう日々が続くとき、
(厳格な夫、後ろめたい事情がある妻)
経済的困窮
職場などの対人関係の慢性的問題
お子さんに障害があるケース
③公的支援の問題
広範過ぎるDV概念 アメリカの支配目的暴力との比較
しかし、対応は人格異常者に対する対応
解決引き出しが離婚しかない
修復の知恵も力も経験もない
夫婦が多少のいがみ合いがあることを知らない
いがみ合いを突き詰めると一緒にいたいということ
④ 実家
どんなにルーズでも親であることをやめない安心感
(夫婦の中で安心感が大切だということの裏)
4つの組み合わせで子連れ別居が行われる
だから、夫として、父として男として、人間として
否定されたわけではない。
妻は追い込まれていた。
2 子どもを会わせない理由
実務経験からは、嫌がらせで会わせない
ということはほとんどない。
夫が怖いだけ
怖い理由
夫から批判されてばかりの妻は、
夫の顔色ばかり見て過ごし
自分のことを自分で決められないという
極端な不自由感と
いつか追放されるという疎外感から
脳が勝手に
夫は自分が生きるための活動を妨害する存在だと
恐怖を抱くようにプログラムされてしまう。
「あなたは悪くない」という支援は
自分は何も悪くないのに攻撃される存在だと
夫はそういう存在だという意識を植え付ける
夫は治らない、逃げなければ危険だ。居場所を隠せ
という支援は、
逃げなければならない。見つかってはならない。
という恐怖感を与える。
これは10年たっても恐怖が消えない。
もはや、怖いから逃げるのではなく、
逃げるから、恐怖が持続するということ
3 どうして子どもは会いたいと言わないのか
父親と離れていっぱいいっぱい
目の前の自分の親が取り乱しているのだから
自分の親をかばうのは当たり前。
子どもは父親を嫌いになったのではなく
そこまで頭が回らないということが多い。
4 大切なこと
連れ去り別居は自分に対する攻撃だと考えるのは
あまりにも自己中心的な考え、
特に生理的変化は、誰も責めることができない。
子どもを産んでくれた感謝こそ。
チーム状態の不具合があり
妻が追い込まれて苦しんでいる
という把握をしてみる。
どうやってに妻に安心感を抱かせるか
が修復のために考えること。
困難な事情は多いが
方法は見えてきている。
非科学的な支援をやめさせること
子どもに会いたいという主張から
子どもを父親にあわせろという主張へ
そして、
それが母親の恐怖を減らす方法だと
みんなが幸せになる方策だという正当性の確信
私のことから、私たちのことへ
それが権利が生まれる時。
2017-01-20 12:09
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コメント(4)
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講演会では貴重なお話ありがとうございました。
連れ去り別居の理由、子供を会わせない理由、
とても分かりやすくご説明いただき
霧が晴れた思いがしました。
今後どうなるか分からない状況ではありますが
妻への感謝の気持ちは忘れずに、
子供の達の幸せの為にできることを考えたいと思います。
by 大田区2児のパパ (2017-01-22 00:39)
先日はお疲れ様でした。家族を守るというお心を大切に、いつか再開できる日が来ることを仙台からお祈り申し上げております。
by ドイホー (2017-01-24 16:48)
こんばんは。
土井先生の分析で説明ができない事があるんですよ。
連れ去り離婚の手口が、全国で共通している事です。
これはどうしてなのでしょうね?
あの宇都宮爆発事件の元自衛官の奥様と同じような事を、
なんで関西に住む私の夫(男)がやっていたのか
とても謎です。
ホルモンの影響でしょうか?
80すぎた親が教唆しているんでしょうか?
by 斉藤ママ (2017-01-27 22:24)
https://www.youtube.com/watch?v=BVtkjtMeNDQ&list=PLAVsmJscGwdDfaCI_uzZQa581RVc08nFP&index=1&t=1s
動画がありました
by ドイホー (2017-02-21 21:43)