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それ本当に統合失調症という診断でよいのですか? [自死(自殺)・不明死、葛藤]

労災事件や損害賠償事件、
あるいは破産事件や離婚事件でも
統合失調症だと診断された方と
お話しする機会があります。

人権擁護委員としても、
人権相談を受けることが少なくありません。

ゆっくりお話を聞かないと
何も解決しないで時間切れということが多いのですが、
ゆっくりと時間をかけてお話しすると、
今抱えている問題の解決方法の展望が
見えてくることもあります。

わりと、統合失調症の方とお話しすることが
苦にならないタイプなので、
話し込んでしまうことも多くあります。
こういうことができるのは、
人権相談を受けている場合でしょうか。

だんだん、「そりゃあ、そう思いたくもなるよね。」
というきっかけみたいなものが見えてくることがあります。

ただ、
統合失調症だと診断されている方の中で、
どうしても、統合失調症だという診断に疑問を持つ場合があります。
医学的には全くの素人なので、
本来恐れ多いことなのですが、
事例がたまってきたので、
ちょっと言わせていただこうと思います。

本業の先生方におかれては、
素人のつぶやきだと大目に見ていただければ幸いです。

第1類型
それまで、統合失調症の症状がなかったのに
50代以降で発症したとされる例
70歳代で発病したと診断された例もあるのですが、
10代20代で何ともなく、
老齢に差し掛かってから発病するということがあるのでしょうか。

素人的にはICD-10の診断基準をどうして満たすのか
理解に苦しむ例でもありました。

第2類型
うつ病性妄想、パニック障害、不安障害と思われる事例。
特に、日常的理解から分断された幻覚幻聴があるわけではなく、
不安を表現しているだけではないかと
感じるのです。
そう思って処方されているお薬を教えてもらったら、
やはり抗不安薬と睡眠薬しか処方されていませんでした。
それならどうして統合失調症という診断をしたのだろうかと
この点は素人らしい疑問を抱くわけです。

(この事例はかなり症状が悪化し、
 入院を視野に転院したところ、
 うつ病であると診断されて、
 日常生活を問題なく送っていらっしゃいます。)

第3類型
ストレス性疾患ないしPTSD
労災や事件性の不安というのがあって、
例えば、常に自分の右側に何かいるような気がする
という主訴の患者さんがいらっしゃいました。

この方は、統合失調症ということで
セロトニンドパミン拮抗薬を処方されて、
身体障碍者の認定もされました。
うつろな目をして、筋肉がこわばり、
口が閉まらずよだれが流れる、
じっとしていることができずに
定期的に椅子から立ち上がりうろうろする。

全て薬の副作用でした。

話を聞いていたら、
ある日、仕事でデスクワークをしていたところ
隣で働いていた同僚から
顔を殴られたということがあったそうです。
ええ、そうです、
この同僚は右隣に座っていました。

けっこう激しく殴られたのですが、
この同僚の方が精神的に破たんしていたようでした。
さらに、この被害者の不幸なことは、
突然の暴行の被害者でありながら、
会社が十分な対応をしないで、
契約期間が満了したということで
派遣切りにあってしまったというところにあります。

記憶というものが、どうして必要なのかというと、
危険なものが何かを覚えて、
危険を感じたら、それを回避するという行動をとること
(逆に利益があることを覚えて、繰り返す)
に主として存在意義があると思います。

例えば、その方の事例で、
同僚が奇声を上げて、走り回った挙句、
目を血走らせて、怒りの表情をあらわにして
襲い掛かってきたら、
まだ、逃げようがあるわけです。

その時逃げられなくても、
そういうことが又次にあれば、
危険だから逃げればよいという
記憶を定着させて安心することができます。

ところが前触れなく、
突如右側からこぶしが自分の顔面に襲ってきたらどうでしょう。
防ぎようも、身構えようもないわけです。

それでも、脳は、安心したいですから、
何らかの対処方法を無意識に考えだします。
しかし、有効な対処方法はない。
そのため、こぶしが襲ってきた
右側を防御しなければならない
という記憶が生まれてしまうわけです。

(この事例は転院され、
 無事に薬を変えてもらい、
 症状が劇的に消失しました)

これは、無意識の防衛反応です。

こういう場合は統合失調症というよりも
PTSDという状態なので、
カウンセリングを行い、
偶然的な不幸であることの理解と
通常は心配する必要性がないことの理解、
いざとなったら、助けてくれる仲間の存在の自覚
という新たな記憶を刷り込んでいくことが有効なのだと思います。

なぜセロトニンドパミン拮抗薬なのか
全く理解に苦しみます。素人ですから私。

疑問は、
幻覚幻聴と、「漠然とした不安」の区別が
曖昧に扱われているのではないか
ということです。

私の素人理解では、
日常的理解から分断された
具体的な幻覚と幻聴が存在し、
それに支配されている場合が統合失調だと思っていました。

先ず、なんとなく右側が怖いとか
後ろから誰かが来るようだ
というような抽象的な不安が
幻覚幻聴と言っても良いものなのだろうか
ということが疑問です。

もっと、まとまっていて、たとえば、
警察が始終電波を飛ばして自分の行動を命令するとか
日本創世記の神が自分に降りてきて
世界を支配する方法を授けたとか
某宗教団体が24時間自分を見張っているとか
割と、自分を支配する相手や
支配をする方法を具体的に語る方が
統合失調というイメージなのですが
どうなんでしょう?

要するに、「幻覚幻聴とは何か」ということですね。

次に、どうもお医者さんは
われわれ庶民の日常、あいまいさや不合理をくるんだ日常
ではなくて、
合理的で、整序だった日常的理解をお持ちのようで、
え?それも分断しているの?
という判断をなさることがあるように感じます。

治療の必要性がある場合もあるのでしょうが、
例えば、右側に何かある、
後ろから危険なことが起きる
という場合、
われわれだと、
何かそういう体験をしたのではないかと思ってしまいます。

先ほどの職場で殴られたという事例だけでなく、
左隣に住んでいた人が精神的に問題があり、
窓から顔を出して外を見ていただけで
こっぴどく怒鳴られて、部屋に押し掛けてきたという
体験をお持ちのお子さんは
左側が怖いという症状がありました。

そういうことを聞いてばかりいるからかもしれませんが、
何か理由があると、
つい素人は思ってしまうのです。

医学部で専門的に勉強され、
国家試験も合格され、
研修もなさった先生方に
たてつくようなことを申し上げて大変恐縮なのですが、

統合失調症の幻覚幻聴の定義
他の精神疾患との鑑別など、
ガイドラインがあるとよいのではないかと
考えている次第であります。










あると思うけど。




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コメント 1

まさき

精神科医は科学知識に疎いのですぐ統合失調症にしてると思いますね
薬とかやってない限り疑心暗鬼で痛みや熱、痺れを感じるわけがありません。
部屋の人の動きを見る装置や電磁波や音響を使った嫌がらせなど工科大程度の知識で作れるというのに、それすらも統合失調症にしてるのですから
by まさき (2017-05-20 04:28) 

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