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第4回子どもを連れて別居されてしまった親の会開催報告 このブログの使用実例という貴重なご報告を受けました [家事]

4月21日 第4回目の例会がありました。
今回は新規参加の方はいらっしゃいませんでした。

特別ゲストとして
一度母親が連れ去ったけれど、
母親を論破して父親の元に戻った
6歳の英雄が参加してくれました。

お父さんが大事に育てていることがよくわかる
天真爛漫な男の子で、
男の子も可愛いものだなと思いました。

私の依頼者だけでなく、
この場で知り合った方々なのですが、
おしなべて、おくゆかしい人ばかりで、
誰かがしゃべりだすと
じっと最後まで聞いているし、
きちんと内容も理解してい聞いていらっしゃる。

けっこう精神的にきつい状況にいると
人の話が耳に入らない人が多く、
自分のことだけ話したくなるのですが、
穏やかです。

面白い傾向があって、
私の依頼者は、あまりこのブログを読まないようで、
依頼者じゃない人の方が熱心に読んでいただいているようです。
もっとも、打ち合わせの時にさんざん話しているので、
同じようなことをわざわざ読む気になれないということは
大いに共感するところではありますが。

で、依頼者じゃない方から、
とても感激してしまうご報告がありました。

先日の記事を読んでいただき、
もしかしたら、奥さんが自分を怖いと思っているのかもしれない
と考えてみたのだそうです。

面会交流調停をされているとのことなのですが、
これまでは、そんなことを思ったことが無く、
自分を怖いわけがあるはずないと
奥さんの主張を相手にしていなかったそうです。

でも、もし、本当に怖いと思っているのならば、
しょっちゅう自分と会わなければならない面会交流を
頻繁に要求するのはかわいそうかなと
考えてみたのだそうです。

あまりにも切ない話だと胸が締め付けられ
言葉が出ませんでした。
自分に対して攻撃的になっている相手の気持ちを
思いやるという真実の愛に触れたような気がしました。

面会交流をするかしないか、
するとしたらどのくらいの頻度で実施するか
が争点だったのですが、

駆け引きをすることをやめて、
奥さんの主張を受け入れることにすることを
調停でお話ししたそうです。

ところがそうしたら、
とんとん拍子に話が進んでいったとおっしゃるのです。
面会交流は実施されることが決まり、
奥さんの方から
どういう場所が楽しく面会できるかの
提案までしてもらったそうです。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」

大変貴重なお話をいただき、
お話をいただいたことに私は、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。

それまで張りつめていた対立的感情を捨てて、
相手の気持ちを受け入れる。

もしかしたら、それは敗北とも取れることかもしれません。
それで、うまくいったと言えないかもしれません。

自分を中心に考えると
そういう否定的評価になるのかもしれませんし、
客観的には、あるいはそうなのかもしれません。

しかし、このお父さんは、
自分対妻という対立をやめて、
奥さんの気持ちを優先してみました。

離れて暮らしていても
家族全体として一番良い方法を考えられたということだと思います。

奥さんは、自分の主張を夫が受け入れてくれたことに
新鮮な驚きを感じたのだと思います。
おそらくあまり自覚はしていらっしゃらないと思いますが、
嬉しかったのだと思います。

もともと好きあって結婚し
子どもももうけた夫婦です。
いろいろな事情があってすれ違っていますが、
常に仲直りをする可能性があると思います。

ただ、一回できた壁が高く
なかなか結論まで行き着く自信を持つことができない状態
であることは間違いありません。

少しずつ、少しずつ受け入れあう経験を
一つずつ慎重に積み重ねて行けば、
その先にトンネルの出口があると
私は確信しています。

自分の気持ちを尊重してもらうことは
本当にうれしいことです。
自分の弱点を守ってもらうことは
ありがたいことです。

対立はやむを得ませんが、
ちょっとのチャンスを見逃さずに
このポイントを見つけてゆきましょう。
対立点を研究するより
一致点を探し出していくということだと思います。

そうして接点を作らなければ
少しずつ慣れていくということができません。

そういう実践例を作られたお父さんに
最大限の敬意を示します。

そうして、ご報告いただいたことに
重ねて感謝申し上げます。



仙台の桜はもう散り加減になりました。
どんどん散ればよいと思います。
どうせ来年また咲くんですから。

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コメント 2

ウー

いつも投稿読ませていただいております。

私は関東在住なのですが、東北によく出張に行くことがあり、次回あれば是非参加させていただきたいと思っております。

次回日程などお決まりでしたら、教えていただければ幸いです。
by ウー (2017-04-29 11:49) 

ドイホー

6月25日の6時半からです。場所は、土井法律事務所にお問い合わせください。022-212-3773です。
by ドイホー (2017-04-29 18:49) 

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