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過労死遺族の会東北希望の会だより、11月18日の仙台シンポの打ち合わせと裁判と [労災事件]

東北希望の会のお話を久しぶりにしましょう。
毎月例会があるのですが、
参加させていただいていることが
私の財産になっているということを
是非お話ししたいのです。

東北希望の会の説明は後ろの方に書いておきます。

東北希望の会の活動の基本は、毎月の例会です。
なんでもここで話し合って自分たちで決めてゆきます。

先日は、狭い部屋に25人もはいり、
ぎゅうぎゅう詰めの中、熱い議論を交わしました。

東北希望の会という名前は、本物で、
北は青森から南は北関東まで会員がいます。
この会議にも、岩手県の海岸の町から車で4時間かけていらっしゃったり、
福島県からも、北関東からもわざわざ新幹線に乗って
いらっしゃるのです。
これだけで感激です。

さらに、旦那さんが自死して数か月の方や
自分が過重労働の後遺症で精神的に苦しんでいる方
いろんな方がいらっしゃいます。
みなさん、活発に発言されているんです。

今回は特別ゲストもいらっしゃいました。
厚生労働省のシンポジウムの打ち合わせということで、
宮城労働局の方が、土曜日にもかかわらず、お休みの所、
例会においでいただいて、和やかにお話に参加していただきました。
かなり偉い人なのですが、物腰の低い方でした。
当事者の方々の労災制度に対する憤懣を
どのようにお聞きされているか
冷や汗もののシーンもありました。

それから、テレビ局の記者さんもいらっしゃいました。
こういう例会に参加し、現場の雰囲気を味わってもらい、
インタビューでは出てこない本音を聞いていただくことは
とてもありがたいことです。

シンポジウムの内容などについては、
また別の機会にするべき分量になってきましたので、
今回は割愛します。

家族が過重労働で精神疾患になり、
夫婦共倒れになりそうな中から、
奥さんが回復して、
希望の会の例会にも参加できるようになった
そのお話を今回のシンポジウムでやるのですが、

毎回例会に、他県からでも来ようと思う
その理由は何かということが話し合われたのですが、
その時ご本人は、二つ理由を述べられました。
「詳しいことを言わなくても自分のつらさ、悲しさを分かってくれる」
「自分の発言を否定する人もいないし、
 誰かの発言を否定する人もいない。
 それが心地よいのかもしれない。」
ということをおっしゃっていただきました。

前者は、よく理解できます。
後者は、驚きでした。
誰も、ファシリテーターの訓練もオープンダイアローグの理解も
アサーションの技術もない人たちです。
それが、熟練の技術を屈指でもしているような
そういう話法を身につけているということになります。

今日は簡単に結論だけ言いますが、
おそらく、人間同士の思いやりの気持ち、
お互いをいたわる気持ち、
相手の苦しさや立場を理解しようとする気持ちが、
自然とそういう場を作っているのだと思います。

感激でした。
いろいろな方々の参加と合わせて、
普通に歩いていても、
目だけ半泣きの状態で帰りました。

10日くらい後に、
会員さんの一人の裁判の第一回がありました。
なんと、岩手から福島から北関東から
大勢の会員さんが応援に駆けつけていただきました。

ポッセの若者も応援に来ていただきました。

人と人との結びつきに
いつも感動させていただいています。
東北希望の会に参加させていただくことも
私の貴重な財産になっています。
私は幸せ者です。

<東北希望の会についての説明>

東北希望の会は、平成25年4月に生まれました。
家族を過労死や過労自死で失くした遺族が中心です。
初めから、ご自分が過重労働によって
うつ病や精神障害の闘病中の方も多く参加しています。

そこに私のような弁護士、社会保険労務士、臨床心理士が
脇を固めて活動をしています。

二つの大きな活動があって、
一つは、過労死を無くすという社会活動です。
平成26年の過労死防止法制定に向けた活動や
今度仙台で11月18日、郡山で12月2日に開催される
厚生労働省主催の過労死防止シンポジウムの企画をしたり、
11月14日に山鹿の同じシンポジウムに参加したりと
そういう活動です。
名前を出せる人は名前を出してお話ししますけれど、
それはちょっとという人は、無理をしないということにしています。

だって家族が無理をして亡くなったのですから。

もう一つの活動は、当事者同士の助け合いです。
夫を亡くしたお母さんが、
自らも闘病しながら子どもを育てるのに夢中で、
クリスマスをスルーしてしまったという話から、
みんなで助け合えば、荷を分かち合えば
愉しく過ごせるということで、

毎年冬はクリスマス会、
夏は、塩釜の島に船で出かけて
海水浴やスイカわりを楽しみます。
一つのご家庭ではなかなか大変なのですが、
みんなでやれば、色々なことができます。

毎年サンタクロースを呼んでプレゼントを渡してもらっています。
小学校以下の子どもたちはただただ楽しんでいただければよいですし、
中学校以上のお子さん方は、調理のお手伝いをしていただいたりしています。
ボランティアの高校生が大活躍したりしています。



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