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これから結婚する人や新婚さんに言ってはならない呪いの言葉は、「最初が肝心」 NOコミュニケーション2 [家事]

結婚が決まった人にお祝いをするとき、
「尻に敷かれないためには最初が肝心だぞ」とか、
「夫の横暴を許さないためには最初が肝心よ」
とか言うことを先輩風を吹かせていっている人を
見たことがあると思います。

このように夫婦のどちらかが主導権をとるものだ
相手にとられると苦しい、
だから最初から主導権を取れ
というアドバイスほど百害あって一利なしのものはないでしょう。

新婚ほやほやの時に
これを真に受けて威張りくさる人はいないでしょうが、
(めったにいないでしょうが?それほどいないでしょうが?)
長い時間二人きりでいるようになると
「あれ?あれ?ちょっと・・・」みたいな時が出てきます。

そういうときそういえば、あの時言われたなあ。
みたいに思い出して、
主導権を取ろうとして
相手の気持ちを無視したり、否定したりして
話をややこしくするようです。

子どもが生まれた後とかが多いですかね。

どちらかが主導権をとるという観点は、
本来チームであるべき夫婦に亀裂を生むものです。
つまり、二人で一つのユニットなのに、
二人しかいないメンバーの中に
対抗心を注入してしまうものです。

本来利害共通でよいのに、
相手の言い分を押さえつけて自分の言い分を通しやすくする
ということですから、
利害対立の構造ができてしまいます。
まさに呪いの言葉なのです。

結婚するときは、特に結婚したばかりは、
お互いに、自分の意見、感想を自由に言える状態にするための
雰囲気を作るとか、ルールを作るという工夫こそするべきなのです。

こまめに言いたいことを言うということが
長続きするための必須条件です。

こういうことを我慢して言わない人がいます。
どうなるでしょうか。
だんだん、自分のことを自分で決められないという不満が蓄積し、
ある時耐えられなくなって爆発するわけです。

ヒステリーを起こしたり、大声を出したりするなら
まだましなのです。
結局言いたいことを言いますから
ある程度気持ちが軽くなるわけです。

それができない人は
ある日、相手にわからないように
共同生活に終止符を打つわけです。
家に帰ったらもういなかった
ということが実際に起きています。

違和感をこまめに口に出して、
簡単に是正するべきことは是正して
思い違いをしているなら考えを修正して
チームを維持することの方が
理性的です。

問題は、こういうことを言ったら傷つけるだろうかとか
こういうことを言ったら怒るだろうか
という遠慮をどのように克服するかなのですが、
前回お話ししたNOコミュニケーションの訓練なのです。

①何が嫌なのか頑張って特定する。
②どうして嫌なのか頑張って説明する。
③自分は悪くないけれど、ごめんねとかお願いねと付け加える。

これがNOを言う方の心構えです。

言われる方の心構えは、
自分の人格が否定されているわけではないという理解、
相手がNOを言うのは、関係を維持するため
つまり二人の仲を長続きさせたいと思っているということ、
NOと言ってもこちらが理解するだろうという信頼を寄せてもらっていること、
教えていただくという気持に双方なること
配慮があれば感謝すること、
どうするべきかとか、どうするのが合理的かではなく
相手の気持ちが自分の行動を決める一番の要素だと思うこと
こんな感じですかね。

そうして、NOコミュニケーションが穏便に成立したら
プチお祝い会をするというのもよいでしょう。
将来の破綻を回避した二人にとってはとても有益な出来事だからです。

何でも言える、何でも言われてよいという関係を作ることこそ
居心地の良い、帰りたくなる場所ということになるでしょう。

こういう関係を作ることに一番有害なのが
最初が肝心と言って
相手の気持ちを否定することだということは
結婚している人ならだれでもわかることだと思います。

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