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コロナ警察、帰省警察の心理。過剰不安を否定してしまっては、解決から遠ざかる。 [災害等]

やめろと言われているのに夜中に飲み歩いて
自分がコロナに感染するだけでなく
感染を知らずに、他人に感染させるなんてことになると
誰が感染させたとかどこで感染が起きたか
ということが気になるのは致し方ないかもしれません。

一番は、その人の立ち寄ったところに立ち寄りたくない
という気持ちから行動を知りたい
ということはむしろ一般的かもしれません。

だんだんこれが高じてきてしまうと、
感染をしなくても
新幹線や飛行機を使って旅行するだけで、
非難の目が向けられて行って、

帰省をしただけで、
早く帰れなどのビラが投げ込まれるという
帰省警察なんていう行動も
報道されるようになってきました。

ここまで行くと
正義もだいぶ歪んでしまっていると
感じてしまうところです。
もっとも
元々私は正義というのは
他者を攻撃するための口実だと思っているのですが。

実は、これらの強迫神経症的な
決まりごとの順守圧力は
二つの共通の要因があります。

一つは、決めごとを守ることによって
安心を得ている人が
守らない人に対して脅威を感じるというパターン。

もう一つは、自分決めごとを守って不自由な思いをしているのに、
それを守らないで、一人だけ得をしている
つまり自分だけ真面目に守って馬鹿を見て損をしている
という意識です。

コロナはどうやって感染するか目に見えませんから
やみくもに怖がってしまう典型的なできごとです。

自分が感染するという恐怖だけではなく
自分の家族の高齢者や小さな子供が感染したらと思うと
それはこわいでしょう。
なんとか大丈夫だと安心したいのは人情です。

しかし、感染は見えない。

そこで、言われたことを守ることによって
安心感を得たいと思うわけです。
三密をさけ
うがい手洗いをする。
不要不急の外出はしない。

このためにしたいこともしない。
しかし、自分と家族を守るために我慢するわけです。

不自由感、拘束感が生まれますが
これがいつまで続くかわからないという閉塞感も生まれるわけです。

最初は、比較的科学的に
予防策をとっているわけです。
なるほどこういうことをすれば感染のリスクは下がるのねと。

ところが、次第に、いちいち理由を考えないで
ルーチンワークになっていくにつれて
元々の理由なんてどうでもよくなっていきます。
それをすることで感染をよける
儀式的な行動みたいな、おまじないみたいな感覚になるわけです。

理由があってやっていることが
やらないと災いが起きるかのような圧迫感を持つようになるわけです。

そうすると自分が不自由ながら決まり事を守っていても、
それを守らない人がいると

相手は好き勝手やって自由に行動しているので
「ずるい」
という感覚になるようです。

こちらが我慢しているのに自分だけ得をしてずるいという感覚が
倫理や道徳の始まりなのかもしれません。

しかし、実際は何も禁じられているわけではないから
法律やルールに反した行動をしているわけではありません。
コロナ警察の方々が
勝手に法律やルールを作っているということが実態でしょう。
それは、それを守ることによって自分を守る
という素朴なルール意識ということになります。

そのルールに依存すればするほど
逸脱者には厳しくなります。
自分が正義であり、
相手が反社会的な行動だということを
疑うきっかけは何もありません。

そうすると、
非難ビラの投げ込みなども
正義を分からせるためのごく正当な行為であり
親切な行為であるとすら感じているかもしれません。

心配なのです。

こういう場合の適切な対処方法は、
心配いらないことを教えてあげることでしょう。

鉄道を使わないできましたよとか
熱をこまめに測っていますよとか
きちんと手洗いをしていますよとか
だから心配しなくても大丈夫ですよ。
ということを教えてあげる。
外に出るとき(その人から見えるとき)は手袋をするとか。

ただ、理屈の上ではそうなのですが、
これを喧嘩腰にやってしまうと
また別のややこしい問題が出てきてしまいますので
注意が必要です。

帰省してだめなことはないのですが、
そうやって過剰に心配していることも事実なので、
一概に否定するよりは
心配をかけない方法を工夫する必要があるのではないかと
私は思います。

そのコロナ警察の人に
過剰な心配をするなということは無理であり、
過剰な心配をする方が悪いということも
なかなか言えないことではないかとも思うのです。

特に高齢で何らかの疾患を抱えている人は
みんな心配しているし
少しでも感染リスクを下げたいと思っていることは
過剰な心配だと言って非難することはできないと思います。

法律で禁止されたことをやっていない
という開き直りは、その後をややこしくします。


問題は、
自分が知らず知らずのうちに
コロナ警察になっていないかということです。

隣の家に帰省者がいたとしても
隣の家に近づかなければコロナは感染しないように
自分がルールだと思っていることを他者が破っても
それだけではコロナに感染しないという
科学的な知識をしっかり持つ
ということだと思います。


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コメント 1

Yamanaka

>コロナ警察の方々が勝手に法律やルールを作っているということが実態でしょう。

 お上(=公権力)が感染症の医者と結託し、マスコミの煽情的な報道をさらに煽り立て、「コロナ警察」を意図的に育て上げ、お上にまつろわぬ輩を効率的かつ低コストで攻撃し、抑圧しようとしているのが実態だと思います。お上の後ろ盾があると確信していなければ、「コロナ警察」はここまで横暴になってないはずですよ。
by Yamanaka (2020-08-15 00:37) 

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