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第7回 変化による家族の不安を受け止めることが家族。大人も刻々と変化する。コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント7 [家事]



子どもの体が年齢とともに大きくなることは誰でもわかります。
体と同時に心というか、ものの見方考え方も発達していくということが
研究されるようになったのは、ここ50年くらいです。

大人も年齢が重なるとともに、
体が老いていくということは誰でも見てわかることですが、
心も変化していくことはまだあまり知られていません。

この心の変化は、必ずしも老いるという単純なものではありませんし、
老いるということも否定的なことばかりではありません。
ただ、人間のものの見方考え方は、
結婚した時からもだいぶ変化するということは見過ごされがちです。

女性の場合は、
出産によって不安になりやすくなることが多かれ少なかれあるそうです。
30代以降の内科疾患、婦人科疾患自体が、
理由のない不安や焦燥感を抑えられなくなる原因にもなるし、
薬の副作用でうつ的傾向になることもあるそうです。

後ろ向きの発言が多くなることや、やたら攻撃的になることも、
多くは本人の元々あった人格ではなく、
心の変化のため、本人にはどうしようも制御できないということが多くあるようです。
その他に仕事や人間関係のストレス等、
自分を守ることで精いっぱいの心理状態になるあるいはうつになるという事情は、
年齢とともに増えていくようです。

考えてみてください。
私たちは家族が風邪をひいて熱を出せば
体温計を持ってくるとか、熱が下がるよう手当をするわけです。
足を捻挫すれば歩くのを手伝ったり変わって何かをとってあげたりするわけです。
不安や不安に伴うヒステリーのときだけ助けないのは考えてみれば不合理です。

それでも相手の不可思議な不安を見ると自分が責められているように感じますから、
反射的に自分を守ろうとしてしまい、考える前に反撃をしてしまいますよね。
それが益々、不安を増大させてしまいます。
悪循環です。

不安やヒステリーは、
信頼して、安心している人にしか見せないという特徴もあります。
この時「不安は理由がないから不安になるな。」
と結論だけ押し付けてもうまくゆきません。

理由のない不安の場合は、
せめて分離不安だけでも解消しようとすることが有効のようです。
少なくとも
私は、あなたのそばにいつもいるよ
というメッセージを出し続ける。

これが他の人ではできない家族の役割なのだと思います。

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