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第19回 赤ん坊が生まれれば上の子が可愛いと思えなくなることは当然 だから上の子を意識的にかわいがることが大切 コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント19 [家事]



新たに赤ん坊が生まれてしまうと
上の子が可愛いとは思えなくなって
自分はなんてひどい親なんだろうと悩まれる人がいるようです。

悩む必要はありません。全く正常な感覚です。

人間が哺乳類である以上逃れられない宿命です。

「可愛い」という感覚は、
小さくて弱い者を守ろうとするときの感情なのですね。
そうやって哺乳類は一番弱い赤ん坊を
守ろうとすることができたわけです。

もしこの感覚がなかったら、
自分が大事ということになってしまって、
赤ん坊が泣こうが気にしないで
自分の都合を優先してしまいますから
弱い赤ん坊は簡単に死んでしまうわけです。

これでは、子孫を残すことができません。
その種は絶滅しまいます。

弱い者を守ろうと進化したというよりも
弱い者を守ろうという仕組みを持った種だけが
子孫を残したと考える方がわかりやすいと思います。

だから可愛いという感情は、
われわれ人間が赤ん坊をかわいがることによって
子孫を残してきた遺伝子的戦略
本能的な感情です。

赤ん坊が生まれると2年くらいは、
母親の脳が生理学的に変化して
生まれたばかりの赤ん坊をかわいがるように脳が動き出すそうです。
もっとも個人差はあるみたいです。

さて、人間は他の多くの哺乳類とは異なり、
子どもが大人として独り立ちするのには
途方もなく長い時間を必要とします。

だから、兄弟が同時に同じ家族の中にいて
同時に同じ大人に養育されているという形態をとります。

かわいく感じてしまう赤ん坊と
それほどかわいく感じられなくなった上の子と
子どもが複数いるご家庭では
多かれ少なかれそういうことが起きているわけです。

赤ん坊が生き抜くためには仕方がない体の仕組みなのですが、
上の子もかわいそうです。

うまくできていることは、人間には本能だけでなく
理性や言葉が備わっているということです。

自然には可愛いとは思えないお姉ちゃんお兄ちゃんには
理性で愛情を示せばよいということになります。

言葉というものは便利なもので
「あなたが一番大切だよ」ということは
苦労しないで言えるわけです。
あとは食い物での特別扱いですね(私基準)。

もう一つ人間には進化で獲得したものがあります。
それは家族です。
他の動物は母親が子育てをしますが
人間は家族で子育てをします。
母親だけで子育てをすることは
年代の違う子どもが同時に存在する人間の養育形態では
無理がある話だと言えると思います。

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