SSブログ

うつ状態のときに決断をしてはいけない理由 うつ、悲観、焦燥、不安からの解放要求 頑張れないよこれ以上という状態 [自死(自殺)・不明死、葛藤]



うつ状態のときに大事な決断をしてはいけないということはよく言われています。それは、正しい判断ができにくいからです。どうして正しい判断ができないのでしょうか。いくつか理由があります。

先ず、うつ状態というのは、何事も悲観的な見通ししかたたない状態です。何事もあきらめてしまいます。特に他人との関係が、おっくうになります。引きこもりを考えるとわかりやすいと思うのですが、他人との関係を切り捨てて、一人になろうとする方向での行動になりやすいのです。

次に、悲観的な見通し、思考を含めてエネルギーを使うことができなくなる、つまり頑張れなくなるわけですが、それに加えて焦りが強くなっているようです。今の状態が不安で不安でたまらなくなり、早くこの不安から解放されたいという気持ちになっているようです。だから、ますます、関係を断ち切る方向や自分はどうなっても良いから頑張らなくても良い方向を選択してしまいます。

また、焦りや悲観的な状態、脳の活動をする気力がないという状態は、思考力が低下しますので、正常の思考ができなくなり、何が大事か何がどうでもよいことか、誰を大切にするべきか、誰を頼ればよいか、すべてが間違ってしまう可能性も大きくなります。

そして、他人との関係に自信が持てなくなり、本当は自分はもっと能力などがあるにもかかわらず、「できない」、「頑張れるわけがない」という信念のような気持になり、その考えを修正できなくなります。

しかし、本人はまじめで責任感が強い人が多いため、そんな自分が許せない状態になったり、罪悪感に苦しんだりするわけです。そしてさらに、焦るわけです。それでも解決を思いつきませんから、関係を断ち切る方向の選択肢ばかりが強くなってしまいます。

どうしても、夫婦や友人との別離を選ぶし、退学や退職を選んでしまいます。これまで頑張ってきたことも、周囲がまさかと思うような諦めの決断をしてしまいます。関係を断ち切られた相手は、そのメカニズムはわかりませんから、関係は二度と回復しないということになる可能性が高くなります。

その最たるものが自殺です。

これ等は形式的には自分で決めて行動しているようにみえますが、他に方法が無いところまで追い詰められたということも言えるのではないでしょうか。

うつ状態の場合は、一言で言って先延ばしができるだけ先延ばしをするという方針が一番良いように思います。結論を迫られるということが最も危険なことだと思う次第です。

すぐに決めなければならないというのは、本人の都合ではなく、誰かの都合です。すぐに決めて失敗するより、決めないでぐずぐずしている方がトータルで見て正解ということが多いように思われます。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。