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名取市中学生飛び降り事件 第三者調査委員会解散、こちらの要望通り調査委員を再検討して調査をやり直すことが決定 しかし本人は飛び降りの影響で急死 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

 

先月書いた記事【なんぼなんでもまずいだろう】名取市中学生自死未遂 匿名の第三者委員会は本人も家族にも事情聴取がないどころかなにも連絡なし 法律の無知無理解、文科省の方針の無知無理解:弁護士の机の上:SSブログ (ss-blog.jp) https://doihouritu.blog.ss-blog.jp/2024-07-19
の続報です。

遺族側は、いじめ調査委員会を解散して新たに調査委員会を立ち上げろと要望し、この度、その要望が通ったことが名取市教育委員会から連絡がありました。これからまっさらな状態で、委員が選任されて、調査が始まります。

これまでの報道によると、名取市の山田司郎市長に、積極的に動いていただいていたようです。大変ありがたい話です。

それにしても、半年以上会議を行い、ほとんど結論が出ていた段階だったという話しもある中、それらをすべてゼロにするということは勇敢な判断であることは間違いなく、解散やり直しを決めたいじめ調査委員会(常設、委員名は匿名)の各委員には敬意を表してよいと思います。

こちら側の要望通りだったのですが、ひとつ取り返しのつかないことが起きてしまいました。

転落して闘病中の生徒さんが急死されてしまいました。転落したことにより脳挫傷が起き、てんかん発作のような発作が起きやすい状況になっており薬は服用していた状態でした。あとで判明したことですが、実際はその後も8月に亡くなるまで小さい発作が起きていたようでした。その発作が大きい発作となり、このため心臓が動かなくなる事態となり、お亡くなりになったということでした。

令和5年12月に自死企図を図ったときは、学校のいじめから逃れられないという悲観的思いで追い詰められていきましたが、その後入院していましたので、全くいじめの無い状態で過ごしていました。私も何度か会って話をしたのですが、人懐っこくフレンドリーな少年でした。いじめがあって悩んでいたこと、転落して左半身打撲、骨折があったこと等何も感じさせないナイスガイでした。

発達障害(自閉症)ということもよくわからないままでした。

いじめが無い状態で自分の将来を考え、入院の経験もあったからでしょう。1年遅れましたけれど、来年高校受験をして、看護師を目指すという目標も生まれていました。暑い中、元気に学習塾に通っていたそうです。希望に満ちたきらきらした青春が、発作によりぷつんと途切れてしまいました。

実は私は、その彼が亡くなったことも、信じられず全く実感が持てないでいます。
確かなことは、調査委員会を再出発しても彼から直接話を聞くことができなくなったということだけです。

彼の手記と供述録取書だけが残りました。

さて、これから新たに調査委員会が選任されます。最後にどのような人が調査委員会に加わるべきかということを考えます。

先ず、学校関係者は委員になるべきではありません。今回は、校長経験者2名とスクールソーシャルワーカーがはいり、委員長と副委員長もここから出ているということがマスコミ関係者から教えられました。これがそもそもの問題だったわけです。

今回の調査委員会が行うべきことは2点。いじめの存在及び実態解明とその背景としての発達障害特別支援教育の実態です。本件の問題点としては、
1 一人教室で授業を受けるだけでなく、給食時間、一定の教科は普通学級の教室で行った。しかし、普通学級の生徒たちに対して事前のレクチャーなどが不十分であったため、「身近にいるよそ者」という扱いをされていた。
2 いじめの事実を教師に言っても、相手にしてもらえなかった。本人に何らかの原因があるかのような態度を取られた。あまりにも苦しいので保健室に行かせてくれと懇願したが教師によって拒否された。
3 小学校4年生の時、担任が始業式の翌日から産休に入り、1年間担任不在で知的障害のクラスや普通学級の教室で過ごし、発達障害の特別支援を受けられなかった。
4 発達障害支援の担任が不在の時など、よく知的障害のクラスで、折り紙織などをさせられていた。

こういう問題点がありました。だから、発達障害教育の研究者にはぜひ委員に参加していただきたいと思います。また、「身近なよそ者」という扱いがいじめの発言そのものだったことから、心理的な側面でよそ者を排除する心理ということを研究している心理学の研究者にも入っていただきたいと思います。

事実認定に関してはやはり弁護士が必要だと思います。仙台弁護士会の子どもの権利委員会の推薦であれば確かな弁護士を推薦してくれるでしょう。

とにかく、彼のようにまさに生きようとしている中で命を落としてしまうような痛ましい出来事を無くすことが一番です。そのための調査のはずです。改めるべきところを大いに改めていただくために、調査のやり直しに思いを託することとしたいと思います。


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▶︎ とにかく、彼のようにまさに生きようとしている中で命を落としてしまうような痛ましい出来事を無くすことが一番です。そのための調査のはずです。改めるべきところを大いに改めていただくために、調査のやり直しに思いを託することとしたいと思います。

どうも最近こちらのブログで毎回nice!ボタンを取り敢えず押しているxml_xslというものです。
ざっくり今回の記事を読みましたが、名取市教育委員会に何かしらの手段で糾弾、説教、指導、批判とかしたんですか?
こんな閑古鳥が鳴くようなブログで自分の思いだの怒りだの、望みなどを何千何百文字打ち込んだって、当事者にきちんと伝えなきゃ何も変わるはず無いでしょ。
ほら、下に連絡先と住所書いておきますから。貴方自身の思いを何かしらの形で直接名取市に送ってください。それだけでも大きく事は前進すると思いますよ。

〒981-1224名取市増田字柳田570-2 仙台法務局名取出張所2階
Tel:022-724-7169 Fax:022-384-9690
by xml_xsl (2024-08-26 19:06) 

ドイホー

ご心配をおかけしていたようです。7月の段階で名取市教育委員会に文書で申し入れをしました。またそのことを記者会見して広く報道していただきました。直接面談して話もしています。名取市教育委員会は、申し入れのとおり、第三者委員会を解散し、新たに委員を選任することを決定してもらいました。新たな委員の選任についても資料付きのペーパーを直接手渡しして意見を申し上げております。
by ドイホー (2024-08-30 11:35) 

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