組織をまとめるという意味 サブリーダー論 [労務管理・労働環境]
少し前の記事で、アイドルについて述べていたのですが、実のところ、現在のアイドル全般について詳しいわけではありません。少し盛って話したような気がします。ある程度知っているのは、ハロープロジェクトのアンジュルムというグループです。後はモーニング娘。25の人たちの顔と名前が一致して、少し知っている程度です。
アンジュルムというグループを深掘りしたきっかけは、ある若者とコミュニケーションをとるネタにするために動画などを見ていたこと、趣味の音楽演奏の練習をしていた時になぜか時々アンジュルムというグループの宣伝や楽曲(本当はスマイレージだった)の取り上げ動画に遭遇していたことでした。
2年近く前に当時リーダーだった竹内さんについて、労務管理の観点から理想のリーダー論ということで記事にもしました。しかし、その後も細々と研究を続けていたのですが、どうやら、組織を動かすのはリーダーの役割だけど、組織をまとめる人間もまた必要不可欠であるのではないかと思うようになっていました。昨年11月28日に芸能界を卒業した川村文乃さんを調べていくうちにそのような結論に落ち着きそうです。
目的を持った組織というのがあります。会社で言えば利潤を追求する目的ですし、スポーツチームではより強くなろうという目的、大会で優勝しようという目的があると思います。家族や友人関係は、その場にいて安心してくつろぐことが目的だともいえるかもしれません。
今回はどちらかというと外向きの目的を持った人間関係についてのお話になります。
リーダーは、そのチームのパフォーマンスの方向を示すという役割があります。チームとしての期首目標を立てたり、その目標に向かって鼓舞激励するとか、方法論(方針)を提示するという仕事が求められていると思います。リーダーはチームの権威であり、リーダーの価値観に右ならえして構成員が活動することで有機的な活動が可能となります。
しかし、チームの数が多くなるほど、構成員の個性に違いが出てきます。なかなかすべての構成員が一斉に同じ方向に動くということは現実的には難しいところがあります。また、構成員同士の軋轢が生じるとか、なんとなくそりが合わないという現象も起きてきます。そうやっているうちに、誰かが組織の中で浮いてしまったり、攻撃的になって雰囲気が壊れてしまったりして、組織に致命的な障害が生じることもあります。
そこまでひどいことにはならないとしても、各人のパフォーマンスが発揮されないで埋没してしまうことが、現実的な不具合として現れることでしょう。やはり人間組織は、協力し合い、フォローしあうことで強靭な力を持つもののようです。
ここで必要な役割がサブリーダーです。がむしゃらに前に進むだけではなく、組織全体を見て、パフォーマンスを発揮できない人間関係を修復していくという作業、遅れているメンバーを組織のラインに復帰させるという役割を果たす人がいれば、組織のベストパフォーマンスを作り出すことができます。特にポテンシャルが高いメンバーが能力を発揮できないことほど組織の損失はないように思われます。サブリーダーの役割は、組織から見れば生産性を高めることに直結しているわけです。
このサブリーダーも戦力ですから、そういうサブリーダー的行動をしていることが自分の組織的行動への関与を弱くする言い訳になってはいけません。自らは、タスクをやりこなしたうえに全体も見るという、考えてみれば離れ業をやってのけることが求められるわけです。だから誰でもそれができるというわけではありません。
その方法論は現在も確立されていないようで、個々人の人柄に依存している傾向があるようです。共通する事項があるように感じられました。
先ず、優しさということになります。これはすべてを許容する優しさではなく、現状を許容した上で修正の方法を一緒に考えるという作業を行うことです。それでも、誰が浮いているか、誰がチームに溶け込んでいないか、誰が反発を感じているのか敏感に察知して、「それはまずい」と感じる「こころ」があることが必要です。
次に必要なことは是正能力です。対象メンバーに変化を求めることはあるのですが、それは受け手の理解力が無ければ逆効果になることもあるでしょう。最初にする是正行為は、「自分があなたの味方である。」ということを理解してもらうことです。この過程はオープンに行うことが必要です。反発するメンバーからは「えこひいき」と受け取られることを恐れない行動が求められます。いわゆるいじめの防止には、これが最も効果的です。また、反発をされないくらいの仕事上のパフォーマンスの圧倒的力量もあるとよりよい効果が得られます。ただ、対象者を浮かせているメンバーに対しても敵対的な対応を取らないで仲間として接することも必要です。ここがお人柄以上の理論的な方法論が出にくい部分です。
そして、リーダーと対峙することです。サブリーダーの役割は、いわばリーダーの推進力から零れ落ちたメンバーを拾うことです。行動の過程では、リーダーの方針に真っ向から反対を言うような行動になることもあります。リーダーからも一目置かれている立場でなければなりません。ただ、反対勢力になるのではなく、通常時はリーダーの呼びかけに真っ先に応じる行動をとり、リーダーを立てる、リーダーの権威を高めることが組織の一体性を高めることだということをよく理解して行動していることが必要です。
つんく♂さんがアメリカの何だかっていうシステムを日本に導入してモーニング娘。を立ち上げてから、女性アイドルグループには卒業がつきものになってしまいました。偉大なサブリーダー川村文乃さんも卒業してしまいました。グループ内に波乱要素が見え隠れするようになり、ジジオタとしては不安要素もあるところです。「推しも卒業したし、もういいかなあ。娘。に『推し変』しようかな。」とも考えてしまいます。しかし、偉大なサブリーダーが作り上げた結果と、自分が卒業した後のことを考えていた節のある事の結果も気になるところです。
尊敬できる若者を見つけることは、ジジイにとって生きる喜びです。年配者は、謙虚に若者から学ぶことができれば若くなることができるのかもしれません。
2025-01-17 09:56
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