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うつ病休職からの復職支援シンポジウム 1月28日2時から仙台三越定禅寺館6階で 参加自由、予約不要、費用不要 [労務管理・労働環境]


上司からパワハラを受けてうつ病になり、約11年の間に合計1000日余りも休職した教員が、復職を果たし、現在も就労している県でのシンポジウムです。

公務災害認定や裁判の勝利なども、大きな足跡として発表をしたいところなのですが、今回は、どうしてそれだけ長期の休職をしていた人なのに、復職ができて、しかも就労が続いているのかという点にスポットを当ててシンポジウムを行います。

まず、復職が簡単でない理由が明らかにされます。一番はうつ病に対する理解が不足しているということです。うつ病の症状は、人によって大きく違うところであること、波があって固定されたものではないことを家族の視点からお話があります。これは画期的なことです。うつ病者本人が気が付かないことも家族は気が付いているのです。とても参考になると思います。

また、うつ病の人にかけてはいけない言葉について、体験をもとにして紹介します。どうしてそれを言ってはダメかということを、その善意の言葉をうつ病の人はどう受け止めるかということを丁寧に説明していきます。

次に、うつ病の人が復職するにあたって、本人の考え方、周囲の支援の仕方について実体験に基づいて話していきます。必ずしも万人がその方法を踏襲できるとは限らないのですが、それではどうしたらよいかということに議論が進むと良いなあと思っています。

興味深いことは、ネタバレになりますが、「うつ病が治るまで復職はできない」という固定観念を捨てることがキーワードになりそうなところです。逆に復職して新しい人間関係を形成しながら、仕事モードに乗せていくというか、そのあたりのことは当日お話があると思います。

テーマとしては、一度うつ病にり患しても、人間関係の中で生きる喜びを再発見していくということになりそうです。

逆に、周囲の人もうつ病を理解して、うつ病者を支援していく中で自分の生きる喜びを獲得していくこともまた真実だと思います。

話はきれいごとでは済まない事情もあります。報道によると、休職している公務員が膨大な人数になり、休職期間も長期にわたります。例えば公務災害だったり、たとえば傷病手当金だったり、あるいは賃金が保障されている休職だったりするわけです。膨大な費用が掛かっているという現実があります。

うつ病者の復職を進めていくことは、就労して給与を得るという原則に戻ることですから、財政上健全な話になります。

さらに一歩進めて、うつ病を生まない職場づくりができれば、うつ病休職者は減っていくはずです。益々、健全な財政を確立することができます。そして、労働者の人権も守られるというウインウインどころではない話になります。

世の中、特に職場は、変な先祖がえりをしているところがあるようです。しかし、昔の職場は、ストレスを高める要素と、それを軽減する要素があったのだと思います。それを軽減する要素がないままに、ストレスばかりを高めているところに問題の根源があるように思っています。そのヒントを獲得できるシンポジウムになると思っています。

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