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支援による子連れ別居は、女性に10年たっても消えない恐怖を植え付ける  女の敵は女2 [家事]



「連れ去り」という言葉はだめなんだそうです。
子どもを連れて夫の元を去るということなので、
特に悪意が込められているわけではないと思うのですが、
抵抗があるそうです。

こういう声に耳を傾けると
見えてくることがあります。

今日はそのお話。

結論から申し上げますと

支援による連れ去り離婚をしたお母さんで
幸せになった方をあまり見ていない
ということです。

極端な例かもしれませんが
離婚して10年も経とうかというのに
離婚から何年も実家で過ごしてから、
要するに離婚から10年たってから引っ越しをして
その住所に夫から手紙が来ただけで
110番してしまうほど
怯えて暮らしている人もいらっしゃいました。


こういうケースでも
夫と同居しているときは、
いろいろ不安や不満がありながら、
それなりに楽しいこともあり
(忘れていることが多い)
一緒に人生を送られているのです。

子連れで別居して、
色々手続きを取って
晴れて離婚して
子どもとの生活を送っているのに、
元夫を病的に恐れて
夫に似た人を見るだけでパニックになるので、
ばったり会うのが怖くて街中も歩けない
というお母さんが多いのです。


せっかく、夫を独りぼっちにして
自由を手に入れたのですから、
もう少し幸せそうに、
晴れやかな生活をしていてもよいと思うのですが、


このことを考えだすきっかけがありました。

先日ある離婚訴訟で
子どもを連れて別居した
妻の本人尋問がありました。

それまでは、怒りや呆れ、あきらめがあり
幸せではないという自覚があったようです。
ぼんやりと自分に何か悪いところがあるのだろうか
と思っていたそうです。

ところがあるときから
夫を恐れるようになったそうです。
そのあるときというのが
女性の権利の相談を受けたときからだというのです。

「あなたは悪くない。」
と言われたそうです。
「ああ、自分は悪くないんだ。」
ということなので、
一見良いことをしたように思うでしょう。

ところが、実際は、
それまで怒りの対象だった夫が
恐怖の対象になったというのです。

こういう方は少なくありません。

先ず、夫の顔が見れなくなります。
裁判所ででもそうです。
中には、うつ病になり仕事にも行けなくなる人もいました。
カウンセリングを受け続けてる人もいます。

これが、いわゆる虐待とでもいうような
ひどい目にあった人たちならばわかるのですが、
必ずしもはっきりしたことのない人たちでも
見られるのです。

それで、この記事の前の記事で、
「どういう支援を受けていたのだっけ?」
ということでおさらいの意味もあって、
整理したら、
そのひどさに改めて怒りがわいてきました。
そうして、なんとなくわかったような気がしました。

要するに、役所が行う
不安を持っている妻に対する支援は、
一言で言って、
「直ちに子どもを連れて逃げなさい。」
ということに尽きるというものです。

しかし、それまでの何年間
いろいろと不満はありながら
同居してそれなりに
外食をしたり、旅行に行ったり
家族として生活していたのです。

しかし、妻が何か反論をすると
「DVはなおりません。命の危険があります。」
とくるわけです。

しかも、親身に聞いてもらっていますし、
自分の味方はこの人たちだ
と思うようになるのかもしれません。

自分が悪いのではなく
1から10まで夫が悪いんだ
というアイデアに、アヘンのように
依存していくものかもしれません。

だんだん良い思い出にふたをして
その日まで同居していた夫から
逃げ出して、居場所も隠す
子どもも連れていくという結論から
逃れられなくなるのかもしれません。

<どうして夫が怖いのかの考察>

一つには、支援を受けることによって、
夫は、自分を支配しようとする
「典型的なDV夫」だと
思うようになるのではないでしょうか。

「知らないうちに、自分は
 とんでもない悪い人間と
 夫婦になっていた。」
という背筋も凍るような思いをしているのかもしれません。

自分が一緒に住んでいたリアルな夫像は
自分の認識の甘さだということで、
記憶も入れ替えられているのかもしれません。

別の理由には
私は後ろめたさがあると思います。
だって、自分が体験した事実と違うことを
夫の印象だったり、出来事だったり
こちらが訂正しないことを良いことに
「支援者」たちは勝手に決め付けて
どんどん、別居と離婚を進めてしまうのです。

そんなに夫が悪い人だろうか
ということを思うことは許されません。
しかも、圧倒的多くのケースでは
子どもは父親を嫌ってはいません。
父親も子どもを愛しています。
そのことを妻は知っています。

「支援者」たちが子どもも
夫から遠ざけるのですが、
結局は自分が夫の元から
だますような形で子どもを連れて行ってしまうのです。

後ろめたくないわけがないと思います。

だからこそ、言い訳をするのです。
「自分が幸せでなければ子どもが幸せではない」
「このまま夫婦がいがみ合う姿を見せていたら
 子どもに悪い影響が起きる。」
「子どもを手放すわけにはいかない。
 子どもに母親が必要だ。」

でも、心のどこかで
言い訳だとわかっているのです

だから、これを「連れ去り」とズバリ言われると
グサッと来るので
言葉にものすごい抵抗を示すわけです。

離婚できて、別々に暮らしているのに
常に、元夫が自分を探しているのではないか
どこかの街角でばったり会うのではないか
そんな心配は終わることはありません。

自分がやったことの報復を心配するわけです。

夢の中では、
夫も含めた家族で
普通に旅行に行っていたりしています。
朝起きて、汗をびっしょりかいている
そんなこともあるのでしょう。

この恐怖の理由はわかりやすいです。

元夫を、「そこから逃げる対象だ」という意識付けが
そういう予期不安による恐怖を作り
固定化していると言って矛盾はないでしょう。

だから、そういう「支援」をする役所に尋ねたい。
自分たちの「支援」で離婚した妻や子どもたちが
その後どのような生活をしているか、
元夫の影におびえていないか
追跡調査をしているのかということです。

別れさせて終わり
相談を受けて、直ちに別居して
家庭裁判所で話し合いなさい
(離婚調停ですから離婚にしか向かいません)
というアドバイスして終わりではないでしょうか。

それでは、このような「支援」は
女性を幸せにすることが目的なのではなく
離婚させることが最終目的だと
結果としてそうなると私は思います。

経済的に苦しくなる
男手がなくなる
それだけではないのです。

妻の心にも有害なのです。

「子どもを笑顔にさせたい」
そんなことさえ忘れてしまうような
そういう生活になってしまうかもしれないのです。

私はそんなことにならないように
夫婦の生活が快適になるような方法を研究していますし、
離婚が避けられない場合でも
子どもと相手親との面会交流を頑張っている
お母さんのお手伝いをしています。

問答無用で人の人生を破壊することに
断固反対しています。