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子連れ別居をされたときに覚えておくこと 「単純接触効果」 [家事]



多くは9月頃と年末年始、多くは妻が子どもを連れて
家からいなくなるというケースが
ここ10年、多く続いている。

多くは第二子を出産後から、妻が精神的に不安定になり、
些細なことでというよりも理由がわからずヒステリー状態となる。
かなり不穏な動きをすることもあるのですが、
翌日は忘れたようにケロッとしている。

そんなことが続くと
ある日仕事から帰ったらいなくなっている
というようなことが多いでしょうか。

よく見ると、妻には共通点があり、
ただでさえ、不安や疎外感を感じるようで、
さらに、
甲状腺機能の異常や婦人科の病気があったり、
お子さんに先天性の障害があったり、
職場や地域での人間関係に問題があったり、
住宅ローンで家を購入した
という事情がよく見られます。

さて、夫は、
最初は何が何だかわかりません。
だんだん、自分が強烈に否定されたような気がしてきます。
人によっては、ひたすら落ち込んでゆきます。
人によっては、怒りのはけ口がわからず、
子どものものを処分する人もいましたし、
家に外鍵をつけてはいられないようにしたりする人もいます。
夫もわけがわからない状態になってゆきます。

そのうち、警察から電話が来て、
身に覚えのない妻への暴力を言われ、
妻やその実家に連絡を取るな、出向くな
ということを言われるようになります。

このことについては、警察の職務内容なのか
疑問があることも少なくありません
国会などできちんと法令を確認する作業をすることを求めています。

さて、夫は警察からも暴力夫だ
警察の言うことを聞かないと逮捕するというように感じます。
これはとても怖いことです。
実際に妻の実家に話し合いに行って
多数の警察官に取り囲まれて
暴力をふるってもいないのに
今後暴力をふるいませんなどの誓約書をかかされそうになった人もいます。

警察から犯罪者扱いされること自体が辛いことです。

私はこういう時に、
管轄する警察署の(派出所や交番ではありません)生活安全課に
きちんと出向いて事情を説明することを勧めています。

仕事とは言え、警察官を煩わせて、
暴力夫と対峙するのかという多少の緊張感も抱かせ、
書類作成もさせているのですし、
それは妻という自分の家族のしたことなので、
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
ということや、ご挨拶に行くことは当然のことだからです。
そうして、「実際はこうなんです」という事情を説明し、
何らかの暴力事件がないことを説明し、
警察官を安心させることが市民の義務だと思うからです。

警察も証拠がない話で、一方の人の話だけで動くということはないので、
こちらの話も聞いてくれます。
頭に入れておいてくださいということで、
妻の逮捕を要請するわけではないので
聞いてくれます。

これが大事です。
妻の要請で警察官出動が免れなくても、
事情が頭に入っていますから
夫の予想を超えた対応をされるということが
圧倒的に少なくなるという実利があります。

これは、電話で済ませるのではなく、
きちんと警察署に顔を出すことが
一番大切なことです。

心理学には、「単純接触効果」というものがあります。
反復は、認知効果を容易にし、
なじみがあるという心地よい感覚を与える
とされています。

だいたい妻はきちんと警察に行って救援を要請しています。
妻は、本当にパニックになっています。
警察官は、妻の顔を見て、声を聴いて
「ああ、これはただならないことが起きている」
と感じ、妻の恐怖に共鳴するわけです。

実際は、妻の頭の中だけでただならぬことが起きていることも少なくありませんが。

警察官が弱者を守ろうとして、
権限ぎりの電話をかけてくるということがあり得るわけです。
この時点で、アドバンテージは妻にあります。

あなたが警察に顔を出すことで、
今度はあなたの顔を見て、声を聴くことになります。
それまでは、貴方に会わないことで、
どんなに悪辣で冷酷な男なのだろう
ということを無意識に膨らましてしまいます。
「DV」とか「虐待」という言葉が
人間の頭の中で勝手にイメージを連想させてしまっているのです。

このイメージの連鎖を断ち切るということが一つ。
それから、貴方と接触することによって
妻の夫から、貴方の顔をイメージし、声をイメージし、
生身の人間であることを認識するようになります。

何分か話したり、何回か話すうちに
馴れが出てきて、
あなたが危険な人ではないということを感じてくるわけです。
だんだん、真実はどこにあるか
考えていただけるようになってきます。

実際にこれは、各事件で見られる事象です。

この他、学校だったり役場だったり
あなたを敵視している公的機関には
顔を出して中立になってもらうことが極めて有効です。

コツは、対立したり抗議をしたりするためではなく、
自分の家人が迷惑をかけていることのお詫びと
ご挨拶、事情説明
それから、直ちに何かをしてもらうのではなく、
挨拶と事情を頭に入れてもらう
ということが鉄則です。

さて、この単純反復効果は
実は夫の妻に対する働きかけの際に
常に頭に入れておかなければならないことです。

多くのケースで、
暴力や精神的虐待というほどのことが無い多くのケースで
妻は夫を怖がっています。

一つには、妻が錯乱状態になっている時に
妻は記憶をあまり持っていません。
本当は妻が包丁をもって威嚇して
それを取り上げられたときでも
妻はあなたが包丁を持っているところしか覚えていません。

本当は妻が夫に突進してきて殴るなりつかむなりしていたのを
夫が振りほどいたとしても
最後に夫から手で殴られた、裏拳で殴られた
という記憶しかありません。

嫌な記憶しか残っていない仕組みがここにあります。

もっと正確に言えば
嫌な記憶を消せないのではなく、
夫と一緒にいても安心だという記憶を持つことができないのです。

夫は、何からの形で妻と接触し、
繰り返し繰り返し、自分と一緒にいても安心だ
ということを刷り込んでいくしかありません。
逆上して対応してはいけません。

誰だって、子どもを連れて出ていかれたら
メールや電話で、猛然と抗議するものです。
しかし、それは妻の不安を裏書きするようなもので
実際そのようになっています。

繰り返し繰り返し、
間接的にということになるでしょうが、
妻の気持ち要望を肯定していくことが
最初に考えるべきことだということになります。

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