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すべての子どもたちが、親から大切にされて生きる権利、親を大切に思える実感を持って生きる権利を奪わないでほしい [家事]

すべての子どもたちは、
親から自分が大事にされていると感じることによって
自分は尊重されるべき人間なのだと
自分を大切にすることができるようになるし、
人間は尊重されるべき存在だと
人間を大事にすることができるようになるようです。

親から大事に扱われることは、
人間として健全に成長するための
基盤となる環境なのでしょう。

自分が親から大事にされること、
親が大切だと思えることは、
子どもにとってかけがえのない権利だということになります。

対人関係学では、
この意味における親は、親であれば何でも良いと考えます。
実の親であろうと育ての親であろうと
一緒に住んでいようと離れて暮らしていようと
今、生きていようと死んでいようと
親の記憶を含めて、親であれば
子どもにとって大切な存在であると主張します。

まず、親の命が奪われる事態をなくしてほしい。
現代では、過労死、事故死、争いによる死亡、そして自死と
親の命が奪われることが多くあります。
人類の英知を結集して
人の命が不合理になくならないためにどうしたらよいか
最優先で研究して欲しいと思います。

次に、生きていても、
子どもが親に会えなくなる事態が頻発しています。
子どもの権利条約では
子どもが親の愛情を受けて育つことが
国際的な権利だと定められています。
このことをよく考えてほしいのです。

事情があって親と分離することが必要でも
シャットアウトするのではなく、
少しでも直接の交流をする工夫を
皆で考える必要があると思います。

いろいろな働きかけをして
一日でも早く一緒に暮らせるようにする
そういう方向で働きかけを行うべきなのに、
分離してそれで終わりという
子どもの成長する権利を省みない
そんな取り返しのつかないことが横行している
と常々感じています。

第三者が親の人格を否定している姿を
子どもに見せつけるのは即刻やめるべきです。

子どもが親から離されても
親の元に逃げる時は、
自分が差別されているときと
親を否定されることに耐え切れなくなったときのことです。
自分の親が否定されることは、
子どもの将来に悪影響を与えるだけでなく
子どもにとって、今辛いことです。

次に、
人の親に対して、
家庭に影響を持ち込むような心理的圧迫をかけないでほしいのです。
職場や社会で責められ、心理的に圧迫されると
気持ちがすさみ、自分を守ることに過敏になってしまいます。
自分より弱い子どもからさえも
自分を守ろうとして子どもを攻撃したり、
子どもに八つ当たりをしたりしてしまいます。

だから、人の能力を超えるノルマを課したり、
その人に屈辱感を与える扱いをしたり、
その人の判断を許さないマニュアルや
すべてのことを上司の判断にゆだねる方法、
不合理な、人を馬鹿にするような評価、
こういうことはやめてほしいと切に願います。
こういうことに嫌悪を感じる人間性を取り戻しましょう。

それから長時間労働や単身赴任で
子どもと一緒に生きる時間を奪わないでほしいです。

最後に、
肝心の親である私たちは、
子どもの前では少しだけ無理をしましょう。

食場や社会のことを、気持ちの上で
家庭に持ち込まないようにするのです。
これはなかなか難しいことかもしれません。

しかし、
この世の中の大人の代表として
この世の中の子どもの代表である我が子のために
気持ちを切り替えましょう。

社会で不遇な思いをしていても
その中でも、少しでも、幸せに生きる工夫をしていること
その中でも、子どもを大切にしていることを
子どもたちにわからせることはできます。
自分ができる範囲ですればよいのです。
初めからあきらめなければそれでよいと思います。

過ちを犯した人も
罪を認めて反省し、償い、
立ち直ろうとする姿を見せることができます。
これは今の世の中では最も役に立つ親の務めかもしれません。

酒やギャンブルが夫婦不和の争いの種なら
子どものために、少しずつ控えましょう。
子ども前ではやめるように頑張りましょう。

親同士が争わないことも大切だけど、
悪口や争いをなくそうなんてことではなく、
それ以上に探し出してでも親同士がほめあうようにすれば
子どもはきっと幸せになるはずです。

相手の行動を口やかましく論評するのではなく、
相手の行動を最大限尊重し、
感謝の気持ちを子どもの前で示しましょう。

子どもの前で怒る姿、誰かを攻撃する姿も
できるだけやめたほうが良いかもしれません。
それがどんなに正義であっても
子どもがそれを理解できなければ
怒る人間に甘えようとはしないでしょう。
親といることに安心できなくなるかもしれません。

もし今あなたが人生の意味を見失っているならば、
子どものために生きるというアイデアを考えてほしいのです。
自分を捨てて子どもに仕えるということです。

自分を守ることをやめて、自分を危険にあえて晒してでも
子どもを守ることに全力を挙げるということです。

今あなたに子どもがいなくても
誰の子どもでも子どもは結局
大人が育てなければならないわけで、
みんなで子どもを育てる
それがどうやら人間の本来の行動傾向なのだそうです。

結局子どもが健全に育つためには
誰もが尊重されて、誰もが不合理な扱いを受けない
そういうことが必要なのだと思います。

子どもから親を奪うことが
次の時代には持ち越されないように
この時代で終わりになりますように。

令和元年子どもの日万歳。

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