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詐欺電話にどうして引っかかるか。高齢者に教えてあげてください。 [民事・消費者]

先ず、固定電話を使っているというところで
今は高齢者の一人暮らしという確率が高いのかもしれません。

知らない電話にもつい出てしまうわけです。
覚えのない電話は出ない。
これが一番です。

高齢者の一人暮らしのご家庭は
お子さんやお孫さんにナンバーディスプレイで
誰からかかってきたかわかるようにしてもらうと良いです。
わからない電話番号は出ないと。
まずここからです。

次にこちらから名乗らない。
電話を掛けた方が自ら名乗るのが鉄則です。

ここで高齢者は、はい○○ですと自分の名字を言ってしまうのです。
こちらの名前を呼ばれるまで名乗らない。
そして、相手がこちらの名前を呼ばないならば

「どちらにおかけですか。」

とはっきり尋ねましょう。
言わない場合は、黙って切って良いです。
相手に申し訳ないのではないかと考える必要はありません。

そんなことをしたら相手に怒られるのではないかと考える必要も無しです。

相手はあなたがどこの誰だからわからないから
心配は無用なのです。

すべて、この電話で聞き取ってメモしているのです。

あなたが○○と名乗ったから
あなたのことをはじめから知っていたかのように
「○○さん」と話しているだけです。

印象的な会社名を言われても
ほとんど何も関係ないです。
NTTなんとかとか電力とか、ファイナンスとか
こちらから用事がなければ切ってかまいません。

住所も知りません
家族構成も知りません。

○○さんのお宅の住所は、そのあたりだと何々区でしたっけ
なんてさりげなく挟み込んで
いつの間にか住所を言わされていたということが多くあります。

間違ったことを言われるとつい訂正したくなって
そうじゃなくて何々区だよなんて言ったり
娘じゃなくて息子だよと言ったりしているのです。
これなかなか気が付かないようです。

一番言ってはならないことは
経済的なことと一人暮らしであることです。

お金を持っていますねとか通帳何冊ありますか
なんて露骨には聞かないようですが
少しずつ語らせていくようです。

こういうのはマニュアルがありますから
逃げることは難しいです。
一番は
なるべく早く電話を切る
ということしかありません。

あなたが高齢者であろうとなかろうと
「私はよくわからないから」
「息子が帰ったら電話をさせます」とか
「明日電話させます」と言って電話番号を聞いてください。
あなたに息子さんがいなくても構いません。
いることにしてください。
もしばれたら、弁護士がそう言っていたと言ってください。

実際、何を言っているかよくわかりません。
それが相手の作戦です。
でも人間はどうしても自分で意味を補って聞いてしまうのです。

とにかく早く切ってください。

繰り返します。
とくに一人暮らしをしている高齢者のお身内の方よく聴いてください。

相手は結構すごいマニュアルを持っています。
会話をしてしまうとどうしても騙されてしまいます。
特効薬は会話をしないことに尽きるのです。

高齢者であろうとなかろうと
とにかく情報を抜き出して悪用しようとしています。

ボケ始めたから一人で決めてはダメだと言ってはいけません。
不正確でもあります。
電話で何かを決めてしまうことは誰でも危険だから
誰でも一人で話を進めてはダメだということです。

年齢にも認知能力にも関係がないのです。

とにかく
息子が帰ってきたら電話させるといって
電話を切ること、インターフォンを切ること
これだけを徹底していただくしかないと思います。


そして消火器くらいのことであれば
誰でも騙されますので、
高額でとても払えないということでなければ

誰でも騙される、私でも騙されるから
仕方がないんだと
あまり責めないでくださいね。

責めたり馬鹿にしたりすると
だまされても打ち明けなくなってしまいます。
お金をだまし取られたことよりも
子どもに怒られたり、笑われたりすることの方が辛いようです。

そして、
とにかく弁護士の無料相談とか
都道府県や政令指定都市の
消費生活相談センター
あるいは警察署の生活安全課に
相談してみてください。

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