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第6回 無意識に子どもの取り合いを夫婦でしていませんか。コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント6 [家事]

それまで喧嘩一つしていなかった夫婦が、
子どもが生まれたとたん心に距離が生まれるということはよくあります。

今まで勘定に入れなかった自分たちの両親が
子どもが生まれたとたんにぐっと身近になってしまうという事情もあります。

こんな事情もあってか、
相手よりも自分の方が子どもから好かれたいという気持ちに
うっかりなってしまうことがよくあります。
そうなってしまうと、これまで「私たち」と言っていた言葉が
「あなたとわたし」に変わってしまうわけです。

子どもができたとたん距離ができる場合は、
優しさが不具合を起こしていることが多いです。
優しさは一番弱い者に向かう傾向があります。
赤ん坊を守ろうという意識が優しい人ほど強くなりすぎてしまいます。

赤ん坊をよりよく育てたいという意識が、
パートナーの行動を邪魔なものに見させているわけです。
もっと大切に、優しく扱ってほしいという気持ちになるようです。

相手に対する目に見えない要求度が高まってしまうのですが、
あまりムキになる必要のないところで力こぶを入れていることが多いようです。
これは子育てが終わるころになればよくわかることです。

どこからか仕入れてきた知識、
自分の両親だったり、インターネットだったりが絶対的に正しいと思い込んで、
それをしない相手に不信感を抱く、
子どものために相手を傷つけることのハードルが下がってしまうという現象がおきがちです。

「自分はもっとうまくやれる」、「自分だけが子どもの味方だ」
と錯覚してしまう。
これではいさかいが起こるのは当然のことかもしれません。
子どもが不幸になるだけです。

子育ては、本当は微妙な対立が付きまとっている難しい共同作業なのかもしれません。

一つの解決方法としては、
子育ては一方がメインになり、その人の考えで進めていくという方法です。
他方は、バックアップを主体的に行う。
提案はするとしても決定権はメインにゆだねる。
サブは、子どもをメイン親に懐かせようとメイン親を立てていく。
これを意識的に行う(双方がこれを意識して行動できれば言うことはないのでしょう)。

そうすると結果的には、
子どもから見れば両親が仲良く自分に愛情を注いでいるというように映るのです。
そういうことが理解できるようになるのも、
子育てが終わるころなのかもしれません。

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