SSブログ

第17回  相手ができないことをフォローすることは実は相手を傷つけていることがある こういう時こそデリケートさが必要 コロナ禍を活かした家族メンテナンスのヒント17 [家事]



今回は難しい問題です。
どうしてそうなるかの説明は簡単なのですが、
じゃあどうすればよいかということが難しい。

そして、結構「あるある」の問題のようなのです。
そして、われわれは良かれと思ってやる場合、
結構無神経に、雑な行動をしてしまっている場合があるようです。

人間いろいろできないことってあるわけです。
仕事でもそうですが、
家庭でよくあるのは、
片付けができない。掃除をしない。調理が苦手。お金の計算が苦手。

他の家族は、それが「できない」ということをなかなか理解できません。
サボっている、自分を馬鹿にしているとか思う人まで出てきてしまいます。

じゃあ、「そっちができないならこっちがやるよ」で本当は良いのでしょう。
しかし離婚事件では、
どうやら自分のできないことを上手にやって見せることで
自分が馬鹿にされている、否定されていると感じてしまい、
それが蓄積して憎しみになってしまうことが案外多いようです。

片づけをしない妻を見るに見かねて、夫が片づけをやり始めたところ、
妻が包丁を振りかざして片付けをやめろと脅かされるというケースもありました。

片付けをしているときに、
眉を寄せていやそうな顔をして片づけをしてはならないということはわかることだと思います。
言葉には出さないものの相手を明白に責めていますから、
相手は自分を守ろうとして逆上していると整理することができます。

問題は、ニコニコして片付けをするとか、
こちらがやるのは当たり前だと言いながら片づけをする場合でも、
やはり不快な気持ちになる場合が多いということです。
対処が難しい。

どうすればよいのか、特効薬が見当たらないのです。
ただ、例えば今の例で言えば、
夫が片付いていないことをそれほど気にしていないけれど、
片付けられないことに妻が気にしていて、
妻にしてみれば夫からの評価が下がるという不安を抱いていることがあるということです。

妻自身、世間がそれを許さないだろうという気持ちを持っていますから、
当然夫も自分を軽蔑しているだろうと常々おびえているのかもしれません。
その敏感な部分に触る行為ですので、
デリケートな対応が必要な場合があるわけです。

相手にやってもらってラッキーと思える図々しさがあれば簡単なのですが、
案外繊細で責任感も強すぎる人なのかもしれません。

でもできないものはできないのです。

nice!(0)  コメント(0)