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刑事弁護は怖くないの? [刑事事件]

刑事弁護は、殺人犯、強盗犯、強姦犯等、
凶悪事件を犯した人たちの弁護ということで、
大変だねえとよく言われます。
色々な意味で言っているようなのですが、
怖くないのかということで、いわれることもあります。

実際は、最初に会うまでは緊張することもあります。
大抵は、警察署の面会室で最初に会うわけですが、
こちらは、起訴状だったり、勾留状謄本だったり、
あるいは新聞記事だけということもあるし、
簡単にその人がなにをやったのかしか書いていないもの
だけしか見せられていないわけです。
罪名(窃盗とか、殺人とか)と性別、年齢しかわからないこともあります。

その状態で、3畳間くらいのガラス窓のついた部屋で、
被疑者が扉の向こうから出てくるのを待っているわけです。
1分くらいして、先ず、警察官がこちらがいることを確認し、
何か扉の向こう側で、終った後の合図をレクチャーしている声がして
被疑者が入室してきます。

このときは、さすがに幾分、こちらも緊張するわけです。

そして、大抵は、意外に普通の人だなあという感想を持ちながら、
ご対面を果たすわけです。

もっとも、面会までに事件から日数が立っていることが多いし、
そもそも逮捕されてしまっているわけだし、
後は裁判だということもあるだろうし、
この時点ではやってしまったことを後悔していることがほとんどのわけです。
結構、普通以上に礼儀正しくしてくれる人も多いです。

今、人を殺してきました。強盗してきました。文句あっか?という人はいません。

大体は、警察署や拘置所の中での面会ですし、
そうでなくても、職員の方が同行しています。
弁護士は、警察官の方のような苦労はしていないといってよいでしょう。

それだから、警察官の方には、この仕事始めてから特に、
頭が下がるようになったわけです。

まあ、弁護人としては、話が始まれば、
怖いということを感じている暇はなく、
今、後悔をしているかどうかを見極め、
その後悔を反省につなげていくにはどうしたらよいかということに
集中してゆくことになります。

この辺は拙著でと言いたいのですが、
まだ出版の話は具体化されず・・・
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