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令和の夫(妻)のTIPS 10 大人の笑顔は誰かのために自分で作るもの [家事]



「面白くもないのに笑えるか。べらんめい。」という人は、もはや古典落語の中にしかいないと思うのですが、自分以外の誰かのために笑顔を作るということを意識している人は少ないかもしれません。
逆に誰かと話していると無意識に笑顔を作ってしまう人もいるとは思います。私がそうだったのですが、若いときは嫌な癖だと思っていました。しかし今はとても良いことだとわかり大いに利用しています。笑っているように見える顔もとても素敵な武器だと思います。

これまでお話ししてきたように、女性である妻は、男性である夫は自覚できないけれど、本気で怖がっているようなのです。どんな事情があっても、声が大きいとか、自分に向けたものでなくとも運転中に毒づいたり舌打ちしたりするだけで、恐怖、不快を感じているようです。事務的な話し合いでも、理屈や合理性、或いは正義感で、反論を封じると、怖くなったり、自分が尊重されていないと感じて悲しくなることがあるようです。

妻が夫を怖がる時に、夫は妻を怖がらそうとしていないことが多いことを見てきました。どちらかというと無意識に声が大きくなったり、理詰めになったり、家族以外の人に毒づいたりしているわけです。眉間のしわができているなんてわかるわけがありません。それを言われても、防ぎようがないではないかと思ってしまうことも理解できることです。洋式のトイレで座っておしっこをしろと言われているような頼りない気持ちになっている男性も多いのではないでしょうか。しかし、対策は確立しつつあります。

対策1 笑顔を作る

その特効薬ともいうべきものが、笑顔を作るというものです。
「心にもない笑顔を作ることはできない。」というのは子どもの論理です。笑顔を作り、相手を安心させることをすることは、大人の仕事です。心なんて後からついてくるものだから、とりあえず、相手に話しかけたり、応答したり、一緒にいるときには、目を細めて口角を心持ち上げましょう。

最近の臨床心理学では、ダイレクトに心に働きかける以外に、無関係と思われるような身体の行動をすることをアドバイスするようです。例えばPTSDの治療も、脳内の記憶の整理と対応策の確立を通常の人間はレム睡眠時に行って恐怖を鎮めているのですが、その時の眼球運動を意識的に行うことによって症状が改善されるという知見があるようです。また、暗い心持の時にはうつむきがちになるのですが、あえて空を見ることで暗い気持ちを軽減させるということもちゃんとした心理療法だそうです。

人に優しくする時にオキシトシンという体内ホルモンが分泌されているそうです。オキシトシンが分泌されるから笑顔になるということが言われていることです。しかし、笑顔を作ることによってオキシトシンの分泌を促す可能性だってありそうです。そうすれば、先ず笑顔を作る、オキシトシンが分泌される、優しい気持ちになるという順番が成り立つということもありうるのではないでしょうか。あると信じましょう。

鬼瓦みたいな面相で笑顔を作っても不気味なだけではないかという心配はよくわかります。しかし、そうはならないようです。美大生の作品で金剛力士像と狛犬が笑顔で赤ん坊をあやしている彫刻があるのですが、とても微笑ましいものです。私は自戒の意味もあってスマホの待ち受け画面にしています。どんなご面相でも笑顔の方が家族は安心するようです。

笑顔で相手の目を見ることに抵抗があるなら、虚空を見ても良いですし、相手の顎を見ると不自然さが無くなるようです。目を細めたままつぶっちゃっても良いかもしれません。

実際笑顔で話すと、口角を上げるからでしょうか、声が大きくなることもありませんし、乱暴な言葉遣いも減るみたいです。オキシトシンが分泌されているのでしょう。

対策2 笑顔で謝る 照れて見せる

それでも運転中の危険な出来事とか、うっかり熱をいれたりということはあることです。間髪を入れずに笑顔で謝りましょう。そして家族を大事に思っているということを優しく伝えましょう。家族が自分に文句を言いやすい状況を作れば、謝るタイミングを間違えませんので、文句を言われたらありがたく感じた方が良いようです。

怖い記憶が残りにくくなるようです。

対策3 完璧を目指さない

このように失敗はある。自分にもあれば家族にもある。失敗をとがめるのは生産性の低い職場のパワハラ上司だけでよいわけです。家族の失敗は咎めないで、一緒に対策を考えて、失敗をしないように誘導することが正しい生産管理です。

完璧を目指すとこちらも精神的に参ってしまいます。つい感情的になりやすくなることも報告されています。

思いついたら笑顔を作る。笑顔になる癖がある人はその癖を大事にする。笑顔を作ることになれていない人は思いっきり照れ臭そうに笑顔を作る。家族はその努力をわかってくれると思います。3割くらいの打率であっても、これまでとはガラッと安心できる家庭になり、帰りたくなる家庭になるし、外で困ったことがあっても家に帰ればなんとかなるという気持ちで乗り越えていけるような家庭になると思います。

別居して面会交流の機会があり、相手と久しぶりに直接顔を合わせるなんてことは結構あるものです。何とかやり直しを目指しているのに、険しい表情のまま子どもの受け渡しをしていながら、子どもといる時はくつろいで笑顔さえ見せるということを相手が遠巻きに見ていたりしていれば、元の鞘に収まるものもおさまらないのは仕方のないことかもしれません。面会交流が実現したならば、笑顔を作るというアドバイスを必ずするようになりました。


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