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令和の夫(妻)のTIPS 9  面白いことが言えない私たちは何をするべきか  聞き役の達人を目指すとは [家事]



家族がゆったりと時間を過ごすためには、面白いことを言って場をなごませることが効果的なのではないかと考えることがあります。さらっと面白いことを言う人がうらやましいと思うこともあると思います。

面白い話の効用というのは、ただその時笑えるということだけではないようです。爆笑王桂枝雀(二代目)さんが、噺の枕で、ショーペンハウエルを引用して「笑いというのは緊張の緩和だ」と言っていましたが、おそらくそれは正しいのでしょう。そうだとすると、笑うことで、緊張が解かれてとても楽になるのだと思います。笑いによって笑わせた人に対する家族の安心の記憶を重ねていくという将来に向けた持続的な効果が生まれるのでしょう。

どうしても、我々男性の中には、他人から笑われるということに、一種の警戒感をもってしまい、馬鹿になりきることができないという人が一定程度いるようです。学生時代の友人に対してならば馬鹿になって笑いを取りに行くけれど、妻子の前で笑いを取るために自分を貶めることがどうしてもできない人って、けっこう多いものです。
できない人はネタを仕入れていてもできないのです。

面白いことを話すことはあきらめましょう。

その代わり聞き役の達人をめざしましょう。

要は家族に緊張をさせない存在になること、いるだけで安心してもらえる存在になることであれば、笑わせるような気が利いたことを無理して言わなくても良いのだと思います。

どうすればよいのでしょうか。
1 <聞く以外のことをやめる>
スマホでゲームしながら聞いてはだめです。あなたの話に集中しますという演出効果もありますので、それまでしていたことをばたっとやめるということは視覚的効果も期待できます。

2 <相手の話をさえぎらない>
これをするだけでかなり良い聞き手になります。実際は、言いたいことがあっても、とりあえず我慢してみること。話をさえぎられると不快な気持ちにもなりますが、我慢することで自分の感じ方と違う発想で話しているということに気が付くかもしれません。

3 <相手の話にこまめに反応する>
うなずいたり、驚いたりすればよいのです。反応をすることが最初です。焦ってコメントを出す必要はありません。特に男性は、頼られていると思うと何とか貢献しようと焦ります。良かれと思ったことは概ね悪い結果をもたらしてしまいますし、貢献しようという思いは伝わりません。

4 <解決方法の提案やアドバイスよりも共感を示す>
相談事であろうと、日常報告であろうと、鉄則はまず共感を示すということです。感じ方や、感想が話し手と異なったとしても、先ずは話し手の感情を言い当てるという作業が最初です。わからない時は率直にどう思ったと聞いた方が無難です。それを聞いた時は、「そうだよね」と言わなくてはなりません。
先ず、同じ感想を共有していることを示してからならば、「あれ、もしかすると」と別の、当初あなたが抱いた考え方を提案するのは良いと思います。まず相手の感情に同調することは会話の一連のルーティンなのだと把握してください。

共感を優先にするということは最近よく言われていることなのでご存じの方も多いと思いますが、どうしても先ほど言ったように男性は貢献しようと解決策を提案してしまいます。それがまっとうな流れだと思いがちですが、話を聞いてほしい相手からすると自分の感情や悩んでいることを否定し、解決策の知識や思考能力もない程度の低い人間だと思っているのではないかと思われるリスクがあります。問題の解決よりも、家族でいることは安心なのだ、自分は否定されないのだという意識を持つことが価値として優先するべきなのでしょう。

男女によって(個体差は持ちありますが)、人とのコミュニケーションの傾向が異なることを意識しないと、自分の価値観、問題意識を相手に押し付けてしまうことになることに注意が必要ですね。

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