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和解をする理由 裁判出したのに判決ではないの その2 [民事・消費者]

裁判を出したのに和解をする理由、第2は、
紛争を解決する方法として、判決よりも和解をする方が適している
ということがあります。

一つに紛争をおさめるということでしょうか。
判決が出れば、どちらかは負けですから、
負けた方が納得ゆかなければ、控訴をすることとなります。
地方裁判所から高等裁判所に裁判が移り、
最高裁判所まで裁判が続くことになります。
そこでも納得ゆかないことが多いわけです。

そうすると、判決で決着がついても、
気持ちの決着がつかず、
双方の紛争がおさまらず、
新たな紛争の火種になったりするわけです。

和解は、双方が譲歩し合うので、
双方とも不満は残るのですが、
裁判官が一方的に決める判決とは違い、
自分で和解をすることを決めるわけですから、
不承不承とはいえ、紛争をおさめようとする契機とはなるようです。

第3としては早期解決でしょうか。
判決だと最高裁判所まで行く可能性があります。
解決まで何年かかるし、10年かかることもあるでしょう。
人生において、本当に必要な争いであれば、
それでもやらなければならないのです。
しかし、あんな相手のために、あなたの人生を無駄にしてほしくない
ということもあり、ご自分の今後の費やす時間とお金と、精神的負担を考えると
和解で解決をした方がよいのではないですかと
お話ししたくなることもあります。
また、判決をもらえば、もっと金額が多くなっても、
それまでに、相手が倒産してしまえば、
倒産しなくても、差し押さえる財産がなければ、
今、お金をもらっておいた方がよいという場合もたくさんあります。

様々な現実に目を向けると、和解をする理由が出てくるわけです。
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治療費未払い事件

治療費を払わない患者を相手に裁判を起こしました。

その相手に自分の人生の時間を奪われ、精神的苦痛を与えられているのはつらいです。相手が憎い。和解しないとさらに泥沼なのは理解します。

でも、勝ちたい。正しい方が勝つ判決を望み、それにかけたいです。

もし勝っても、負けても相手が難癖つけてきて新たな裁判になることを考えるとつらいのですが、裁判官に言われた判決に従って生きていきたいです。

モンスターペイシェント対策のためにもしっかりした判決をもらいたいです。
by 治療費未払い事件 (2012-04-21 04:11) 

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