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事故傾性 自殺の前触れ 自殺と犯罪の類似性 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

自殺対策ノート3

事故傾性という言葉あるそうです。
accident proness の訳語です。
普通の辞書には proness という単語は無く
プロセスの間違いかなと指摘されるかもしれませんが、
科学用語のようです。

事故傾向性、事故頻発性とも訳されますが、
精神医学では事故傾性と訳すようです。

自殺というのは、ある日突然敢行されるのではなく、
前触れみたいなものがあり、
自殺に先行して自己の安全や健康を守れなくなる
エピソードがあるというのです。

例えば、慢性糖尿病患者が
それまで行っていたインスリンを投与しなくなったり、
ギャンブルや暴力事件を起こしたり、
「どうでもいいや」という行動がみられる
ことがあるようです。

そのサインを見逃さないことが
自殺対策となるとのこと。

しかし、
これまで担当した過労自殺の事件では、
この事故傾性は、
全く事情聴取できませんでした。
こういう観点をもっていなかったためでしょうか。
勉強になります。

ここからカテゴリーは刑事弁護になりますが
この事故傾性という言葉を見て、
実は刑事弁護の観点から衝撃を受けたのでした。

私が自著の中で(もちろんまだまだ未刊行)
その核心として述べているのが、
犯罪を実行する人は、
ある日ある時犯罪を突然敢行するのではなく、
犯罪を犯しやすい環境に入ってしまっている
犯罪環境というべき状況にいる
ということなのです。

犯罪を反省するという場合、
この犯罪環境を自覚し、
犯罪環境から脱することを意識的に行わなければならない
等々情状弁護に有用な概念だと
まあ、こういうことを発表したいわけですが、
誰か採用してくれますかね。

それはともかく、
刑事弁護で考えていたことが、
すでに精神医学では、用語として確立していたので、
衝撃だったわけです。

もしかしたら、犯罪傾性という言葉が
あるのだろうか。
しらべてみなければ・・・
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