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弁護士の依頼者の同伴者の効用と弊害 [事務所生活]

事件の依頼者や法律相談を受ける場合、
誰かが付き添われる場合があります。

歓迎できる場合が多いので、
本人から、付添いは可能かと尋ねられたら、
原則的にいいですよとお答えしています。

親、兄弟、私の前に相談していた知人、友人
会社の同僚だったり、上司だったり。

私もなるべく、普通の言葉を使うことにしていますが、
法律の制度自体初めての方が多いので、
誰かと一緒に聞いてもらうことで、
理解を進めてもらうというう意味合いがあります。

また、裁判の場合、
誰かに、状況を聞いてもらうだけで、
ストレスが、ある程度解放されますので、
そういう意味でのサポーターに、
弁護士との打ち合わせに立ち会ってもらう
ということは、有意義だと思います。

また、裁判準備を手伝ってもらう
ということも実際はあるところです。

しかし、弊害もあります。
付添いの人を気にして、
依頼者が本当のことを言わない場合があります。
あとから修正をすると、混乱する場合があり、
正しい方針で仕事をできなくなる場合があります。

付添いの人が、頑張りすぎるのも困るものです。
弁護士は、依頼者の有利なところも不利なところも
両方知った上で、利点を生かし、不利を克服しようとするのですが、
不利なところを事情聴取していると、
口をはさんできたりして、
打ち合わせが長引くことがあります。

また、本人はそれほど気にしていないのに、
付添いの人が気になったところを、
本人に電話をかけさせて質問させて、
本人は何のために電話をするかわからないので、
こちらも答えようがなく、
それでも、ある程度想像して回答をしても、
付添いの人が納得できず、
また付添いの人本人から電話が来て、
同じ話をしなければならない
ということになると、
こちらも消耗してしまいます。
誰かと、事務所で打ち合わせ中だったり、
裁判所に行く時間だったりすると、
電話も御遠慮していただきたくなります。

まあ、こういうことは、特殊なケースです。

要は、依頼者と一緒に、
弁護士がご提示した課題に取り組んでいただける
付添いの方は、依頼者にプラスになるということでしょうか。

依頼者と弁護士の信頼関係を
強める方向で動かれることが、
付添いの方の役割ということになると思われます。
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