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アルコール依存症 気がつくためのポイント 0に近づきたい [事務所生活]

この仕事をやっていると、
アルコール依存症の方に接する機会が出てきます。
破産事件だったり、刑事事件だったりします。
離婚事件でもあったかな。

弁護士と直接話すときは、
病院からやってきたり、警察署に勾留されていたり、
酒が抜けているから、いたって普通の人です。

健康そうにすら見えるのですが、
アルコール依存症のため、就労することができないのです。
肝臓等、内臓が破綻していることもよくあるようです。

よく指摘されることですが、
アルコール依存症は、すべてを失ってゆく病気です。
病的な二日酔いのため、先ず仕事を休むようになり、
収入が減ったり、解雇されたりします。

社会的信用も失いますし、
肝炎や糖尿病等健康も失います。

家族も、酒にだらしなく働かないということで、
離婚されるだけでなく、
酒の上での暴力とか、だらしなさとかで、
遠くに転居し、住所を教えようとしません。

子供の写真を持って、
会いに行こうと思っても、
どこにいるかわからないし、
お金がないので、行くこともできません。
それでもアルコールがやめられないのです。

むしろ過酷な状況が、
アルコールを飲ませているところがあり、
悪循環というところがあります。

アルコール摂取を自分でやめられないのですが、
これは、病的な意欲、欲求という印象で、
意思が弱いという問題ではないと思うのですが、
治療方法としては、根性を鍛えるしかないようで、
難治であり、再発しやすい疾病のようです。

すべての依存症に共通なことは、
依存症になってしまったら、
それなくしては、マイナスの状態なのだということです。
一般に病気になってはじめて健康のありがたさがわかるのですが、
頭痛持ちは、頭痛がある状態がマイナスで、
頭痛が無い状態で0になるわけです。
発熱している場合は平熱で0です。

アルコール依存症は、アルコールが切れればマイナスで、
飲んで初めて0になるわけです。
0というより、0に近づくということが正しいと思います。

ポピュラーな依存症は、喫煙者ですが、
たばこを吸って気持ちいいという人はいないでしょう。
吸わないといらいらするとか、所在なさがある
吸って初めて0になるわけです。

アルコール依存症は、すべてを失う病気ですから、
何もかも失う前に、ごく初期に治療をするべきです。
また、アルコールを飲ませる状況を
解消することが必要だと思います。
借金であったり、過重労働であったり、異性関係であったり、
何らかの原因がきっかけということもあるようです。

第1に、酒の量が増えます。
異常な飲みあとがあるわけです。
から瓶やからパックがごろごろしています。
片づけられないようです。

家で飲むとばれるので、
コンビニでありったけのパック酒を買って、
飲み捨てているところが知人に目撃されるとか、
異常な飲み方をします。

第2にアルコール度数が高くなります。
ビールが日本酒やワインに、
チュウハイが焼酎やウォッカ
ウイスキー、ジンに。

日本酒やワインならラッパ飲みになっていくようです。

第3に、銘柄にこだわらず、酔いつぶれるまで飲み続けます。
味なんてどうでもいいわけです。
酔っ払うために飲んで知るわけです。
ひたすらマイナスの状況を0に近づけるために飲んでいるのです。
ペットボトルや紙パックの容器の酒になるようです。
銘柄にこだわっているうちはまだよいのかもしれません。

酒に弱い人なら、飲んですぐつぶれますが、
どんどん強くなるわけです。耐性ができてしまいますから。
どんどん量も多くなり、アルコール度数も強くなります。

このような傾向がみられた場合、
本人とよく話し合い、何か悩みが無いかどうか確認し、
健康診断を受けてもらうことが肝要だと思います。
肝硬変や糖尿病は死に至る病気です。
アルコール依存症にうつ病が併発すれば、
自殺の危険が格段に高くなります。
借金や、職場環境、異性問題があるようであれば、
弁護士へのご相談をお勧めします。
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