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いじめと協調本能、埋没志向。大人が介入する必要性。 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

いじめがどうして起きるか。
昨日は、いじめられる方の体質で、
ストレスに対する耐性が弱いパターンがあるといいました。

もう少し突っ込んでみると、
そもそも、どうしてその子がちょっかいを出されたかということというか、
あるいは別のパターンかもしれませんが、
別の側面か、現時点ではわからないのですが・・・

例の協調性本能というか、埋没化志向というか、
それと関係するパターンも多いような気がするのです。
これは、どちらかというと、
これまでの私の実生活上から見た感想なので、
少し古いパターンかもしれません。

くどいですが、人間は群れを作る動物で、
群れの中にとどまりたいということを
群れ(社会)に協調しようとする本能があると仮定しています。
組織に埋没する志向とも言い変えています。

子供は、まだ、人格形成途上ですが、
三つ子の魂100までといいますか、
結構、自分の子供やその同級生を見ていると、
わりと個性がはっきりしていますよね。

幼稚園から小学校低学年までは、
自分が主人公でよいのですが、
中学年くらいからは、
組織に協調しようとする行動様式が確立してくる子供も多く、
協調できない子供はクラスの中でも浮きあげって来るようです。

親も、学校も団体生活の規律に従うことを求めてゆきます。
子供は、服装とか、身だしなみ、言葉遣いなど、
普通の行動を行うことができるようになってゆきます。

協調性の高い子は、自然とそのような行動をとれるようです。
協調性本能の低い子は、何度も怒られながら、
少しずつ行動を整えてゆくようです。

ところが、親も親なのでしょうが、
あるいは親が言っても駄目なのか、
協調的な行動を取れないこどもがいるわけです。

服をきちんと着れなかったり、
風呂に入らないとか、髪が汚いとか、
お菓子を食べすぎてしまって、太りすぎてしまうとか
どうもはじめはそんなことのようです。

ものの加減がわからないだけだったり。

協調性の高い子だって、
個性を発揮したいという欲求も持ち合わせているわけで、
規律ある団体行動を行うことに苦痛を感じている子や、
無理して、怒られながら、髪の毛をとかしてくる子もいるわけで、
そういう子は、協調的行動を取れない子を、
違和感を持ってみるわけです。

協調行動を取れない子が、
力が強かったり、心や言葉が強ければ、
ちょっかいは出せません。
出しても、いじめにはなりません。

協調行動を取れない子が、
力が弱かったり、ストレスに対する耐性が弱い場合、
いじめが成立することになるようです。

力は強いけれど、協調性本能が低く、
怒らなれながら協調性を押し付けられていると感じている子が、
協調性を気にしない子に対して、
自分が強いられたように、協調性を強いていく過程の中で、
協調性を気にしない子を攻撃するようになってゆく、

協調性の強い子達は、
力持ちの協調性の比較的低い子に
協調の的(まと)を見出して、
協調性を気にしない子への攻撃に同調して行く、

どうもいじめの一つのパターンとして、
このように説明できるパターンがありそうです。

昔は、このようなスパイラルにならず、
協調性の有無に関わらず、
正義感の強い子、母性本能の強い子が、
「そんなことをすると先生に言いつけるよ」
としらけさせて、未然に防ぎ、
いじめられかけた子も、
その子の庇護を積極的に受けるようになっていたわけです。

協調性の強い子たちは、
正義感に同調していたわけです。
どうも、今、そのような自己犠牲の正義感が、
否定されているような気がします。
優しい子、おかみさんタイプの子が、
はやらなくなっているようです。

自分から貧乏くじをひかないという
イデオロギーが小学校でも蔓延しているようです。

親も、自分で貧乏くじを引くな、
目立っていじめの対象になるなと言っているようですし、
もしかしたら、学校でも、無意識に
そういう子を煙たがっているのではないかという節が
感じられて仕方ないのです。

現代では、いじめは、なるべく早く大人が気がついて、
介入するしかないと思います。

協調性の高い子たちには、
いじめに同調しないように、協調の的を修正します。
これは、先生が的になることになりそうです。
学級委員にそこまで期待することは酷かもしれません。

無理して協調しているこのストレスを見つけてあげること、
ストレスを開放する機会をつくることもできるとよいのです。

あとは、協調しない子に協調することを覚えさせること。

最近個性だ、行動障害だ、発達障害だと言い過ぎのような気がします。
確かに、そういうお子さんもいて、専門的な手当も必要な場合があります。

しかし、そうでもないにもかかわらず放置されているお子さんも
多く見かけられるような気がします。
私も、協調本能が弱い方だったのですが、
あるとき、そういう多動的な行動をしていることを指摘されました。
その上で、そういうことをしていると
手当てが必要なのではないかと心配されてしまうぞと
指摘されました。

私は、自分でそのような行動を無意識にしていたようで、
授業を受けていた私と、
変なことをしていた私と、
同時に二人の私がいたようでした。

なるほど、こういうことをすると
周りは変に思うのか、
何か意図があって行動していると思われていたのかと気がつき、
そういうことをしなくなりました。
(すいません、なんて言葉で行ったらよいかわからないので・・・)

要するに、専門的手当てをしなくても、
とりあえず、目立つ行動をしなくなるということは、
大いにありうるわけです。

愛情を持って、細かい体罰を行うことも、
そういう子には効果的な気もするのですが、
体で覚えさせるというか。
痛くしたり、怪我させるような体罰ではだめですけど、
体罰をする方が泣きながらするというか。

大声で制圧する方が、子供が委縮してまうようで、
悪影響が大きくなるようです。
親に相談できないということは、
いじめの発見も対処も遅れるわけです。
誰にも相談できないというところから、
パニックにつながりやすくなるようです。

大人に言いつけることは、不可欠なことです。
言いつけたことで、いじめがひどくなるということは、
初期の段階では極めて少ないです。
同調する人たちは、協調本能の強い子なので、
先生に発覚した後に協調するということはしにくくなります。

協調性の弱い子で、いじめのリーダーになっている子は、
その子をマークして、引き離すことが基本になるので、
やはり、大人に言うことが大切です。

言われて戸惑った親は、
学校の先生にお話しするべきです。
一人でお話しできなかったら、
同級生の親御さんに相談してください。
同級生の親御さんに弁護士でもいたら、
真っ先に相談してください。
(料金をいただくなんて言ったら、私に相談してください。)

顕在化させて、大人たちが対処を検討することが、
私は基本だと思います。
慢性化することは、その子の将来
(いじめられる方も、いじめている方も、ただの傍観者も)
にとって、極めて深刻な影響が生じます。

だから、自分の子供がいじめているだけでなく、
クラスの誰かがいじめられていることを聞きつけたら、
大人たちで善処を、できるだけ早く検討を開始するべきだと
私は思うのです。
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