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いじめられるパターンのうちの一つ そして大人になってからどうしていけばいいのか。 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

最近、立て続けに、いじめ体験が原体験となって、
犯罪とか、うーむ、犯罪とか社会的意味での病理的現象の
事案を担当しています。

あまりにも、とあるパターン、図式が成り立っているのです。
すべて、もう成人の事例ですけれど、
いじめがあったことを、動機というか、背景というか
本人達は主張するのです。

まず、幼少期に母親との葛藤があるのです。
ネグレクトとか、虐待とか、喪失体験とか、
一ケタの年齢の時にある程度の期間それが続いているのです。

そしてその後、小学校高学年から中学生にかけていじめが始まります。
よくよく聞いてみると、最初は、いじめと言うほどではないらしいのです。
それがエスカレートして、味方がいなくなる。

その過程の中で
本人が、からかいというか、ちょっかいというか、
そう言う悪ふざけに対して、対処がうまくできなくて、
自分が悪い、と、自分を責める方に向かうようです。

第三者から見ると、ストレスに弱いという特徴があるようです。
からかいというか、ちょっかいに対して、
過剰反応をしていしまっているようです。

親に相談することができなかったり、
相談しても返って怒られたり、どうしていいかわからない。

そして、いつしか、いじめや無視が日常化してゆく
そんなパターンなのです。

脳科学は、幼児期の母親のネグレクトを含む虐待が、
脳の一部の成長を遅らせ、
活動が不活発になるということを報告しています。
そして、それは、ストレスに対する耐性を弱くするというのです。

あまりにも、ステロタイプとでもいうような
そんな事案が立て続けに来たものだから、
あまりにも理屈通りで驚いています。
かえってちょっと警戒しています。

そして、大人になっても、
些細なストレスにパニックになって後先考えられないようになったり、
何かに強く依存していないと心の衡平が保たれないとか、
それが、法律や道徳よりも上位になってしまうのです。
本人たちにとっては、ある意味極限的状態であるようです。
法律とか道徳とかにかまっていられなくなるというのでしょう。

さて、では、どうすればよかったのでしょう。
本人たちはどうすればよいのでしょう。
できれば、きちんとカウンセリングを受けてほしいのですが、
なかなかそういう環境にはないようです。

弁護士は、医師ではないので、治療はできません。
何度も言っているのですが、
心の底を覗くことも、控えるべきだと思います。

対処方法を一つ一つ一緒に考えて、
一つ一つ覚えてもらう、そういう癖をつけてもらうしかないように思います。

我々も小さい時、
友達と喧嘩したり、悪ふざけをして叱られたり、
今度からこうしなさいと、
親やばあさんやらから、
正論を説かれました。
その時は馬鹿らしく感じたり、カッコ悪かったりするのですが、
反発しながらも、少しずつ覚えていったような気がします。

そう、自分でマニュアルを作るということです。

大きな声で怒鳴られていても、
それは、時間が無くていらいらしているだけで怒られているわけではないから、
大きな声ですいません、もうしわけありませんと言って、
何事もないように続けていいんだとか、

むやみに他人にお金を渡してはいけないとか、
他人から理由もなく何十万ももらって平気な人間は、
信じてはいけないとか、

一つ一つ、こつこつ言葉で覚えていくしかないようです。

それから、断絶していた親子関係を、
こちらから修復してゆく方法ですね。
根本的には、この点が必要なことが多いようです。

抜本的解決ではないでしょう。
でも、一挙に解決する方法はないように思います。
ひとつ、ひとつ、対処方法覚えていき、
マニュアル通りに行動できるようにしていくしかないと思います。

そして、それは、支援さえあれば、
意外と難しいことではなかったり、
ある時期に、なるほどそういうことかということで、
ぱあっと花開くこともあるのではないかと
そういうふうに思っています。

問題は、支援ですね。
問題は・・・

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