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DV事例の多くは、治療こそ必要なのではないかと感じる [家事]


女性の法律相談という法律相談がいくつかあって、
法律相談を担当する側からすると
一番気が滅入るわけです。

現実に苦しんでいる人が
目の前に相談に来ているのに
法律では解決できないことが多すぎて、
無力感を感じるわけです。

家庭での暴力は、
体の痛みはもちろんですが、
恐怖だったり、絶望感だったり、
自分を責めるようになったり、
精神的にも蝕まれていくようです。

そして、
どうやら、夫の側が、
精神的に問題があるのではないかと
感じられてならないのです。

アルコール依存症だったり、
パーソナリティ障害だったり、
そううつ病だったり、
私は医師ではないので、
病名はわかりませんが。

なぜ、病気だと思うのかですが、

第1に、暴力のきっかけが些細なこと過ぎること。
テレビのチャンネル争いだったり、
ご飯のおかずだったり、
それ自体に起こっているというより、
そのことに余計な意味を込めている節があります。

第2に、暴力が加減がないこと、
全く興奮しきっているというように、
相手が女性なのに、手加減という発想が無いのです。
肋骨くらいなら簡単に折れるくらいの
激しい暴力です。

第3に、自分を制御できない時間がある。
第2と同じかもしれませんが、
その様相は制御不能の様相です。
暴力も感情も制御しようとしなくなるのです。
一定期間それが続くので、
暴力を受けた被害者が救急車を読んでほしいと
懇願してもにべもなく拒否をするし、
電話をかけさせたりもしません。

第4に自分の暴力を後悔する
興奮期から暴力期は瞬時に移行します。
暴力によって、妻を制圧すると、
暴力期がおさまり、
興奮も徐々に覚めてゆきます。
そうすると、自分を取り戻すように、
相手に謝ったり、いたわりの言葉をかけたりします。

不思議なことに、
骨も折られるというくらい暴力を受けても、
妻は、この後悔によって
夫から離れようとしなくなることがまま見られます。

これまでのアドバイスは、
おそらく、
DVとは、そういう暴力と「表面的な謝罪」が
繰り返されるのだから、
「表面的な謝罪」に惑わされず、
きっぱり別れなさいというトーンの
アドバイスが多かったのではないかと思われます。

私は、
”もし可能なら”
夫と精神科に相談に行き、
治療が可能であれば、
やり直しができるのではないかと思うのです。

簡単な話ではないとは思いますが、
病気なら治療できるのではないかということです。

夫の側も、
自己が制御できないことや、
妻を傷つけていることに
不安や悩みを抱えていることも多く、

意外に精神科医の敷居が
ひところより高くないようで、
とりあえず相談に行くという事例は
結構あるようです。

第三者、特に妻の家族からすると
早く別れさせたい、
暴力の異常さばかりが目立つのですが、

妻からすると、
暴力をふるう時の夫は、
「本当の夫ではない」
という理解のようなのです。

その妻の直感は、
治療という形で
止揚できないものかと
感じている次第です。

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コメント 2

ふみの

ありがとうございます。
今、まさに私の立場です。同居している彼からのDVで子供は顔も見たくない、親からは別れなさい。と言われ、とりあえず彼には実家に帰ってもらっていますが、彼は治療しようと精神科や心療内科に私も付き添いますが通ってくれています。いつか、症状が落ち着き家族に認められて結婚したいです。
by ふみの (2014-07-14 23:30) 

ドイホー

彼の真摯なお気持ちが、実を結ぶと良いですね。
by ドイホー (2014-08-04 13:04) 

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