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熊田議員の発言は、男女参画、両性の平等の観点から言及するべきだ。 [弁護士会 民主主義 人権]

自民党の熊田議員

本当は、このブログに転載するのも不愉快なのですが、
毎日新聞によると以下のように熊田議員が
自身のホームページに掲載したようです。

「ある時、産休補助でみえた若い女性教師が生意気だということになって、いつかギャフンと言わ せようと仲間とチャンスをうかがっていたんです。放課後、先生がトイレ掃除の点検にやってき ました。好機到来です。中に入ったところで外からドアを押さえて閉じ込めたんです。そして、 天窓を開け、用意していた爆竹を次々に投げ込んだんですよ。はじめは「開けなさい」と命令し ていた先生も、そのうち「開けてください」とお願い調になり、最後は涙声で「開けて〜」と絶 叫調に変わってきた。「やった〜」と快感でしたね。」


http://mainichi.jp/select/news/20150808k0000m010078000c.html

現在は、以下のように、ホームページからは削除されています。

「このたび私のHP上に記載した、若い頃にやってしまった度を過ぎた悪戯について、各方面より多 くのご批判を頂きました。ご不快な思いをされたすべての皆様と、関係各位に心よりお詫び申し あげます。」

不思議なことに、
男女参画や両性の平等を唱える人たちからの批判が
私には少ないように感じるのですが、
「寛容」ということなのでしょうか。

冒頭の「女性教員が生意気だ」
ということが大問題なはずです。
私の感覚ではそうです。

現在、女性は、数合わせの管理職に抜擢され、
懸命に、女性代表の気持ちで職務を遂行されています。
ところが、
それをやっかむ男性職員(部下)から、
「女性のくせに生意気だ」
「女性だから出世した」
というハラスメントにさらされています。

この女性教員も、
産休の先生の代わりの勤務ということですから、
もしかすると、
正職員を目指して張り切って
職務に当たっていたのかもしれません。

このくまだという男は、
果たして、張り切って職務に当たった教員が
男性だとしても、生意気だとして
同じ行為に及んだでしょうか。
ここがポイントだと思います。

卑怯だと思うのは、
集団で、攻撃したことです。

相手の反撃の方法を断っておいて
閉所に閉じ込めての攻撃ですから、
まさにいじめです。

先生は、プライドも捨てて、
加害者に助けを乞うまで
追い詰められていたのです。

どうしてそれに快感を感じるのでしょう?

くまだ以外は、
やってみて、後味の悪さと
罪悪感ばかり感じる
悔恨の思い出であってほしいと願っています。

働く職場環境において、
絶対数で男性が多いとなれば、
あるいはその職制レベルで男性が多いとなれば、
女性が管理職として登用され
その能力を発揮するためには、
それなりの配慮をすることが当然です。
生身の人間のあるべき姿です。

女性が輝く社会の
最低限の条件が、
女性の身の安全です。

一から十まで
女性蔑視ということが
私は問題だと思うのです。

私の卒業した高校は
当時男子校でした。
芸術科目だけ、
女性の先生がいらっしゃいました。

ある日、前の時間が押してしまい、
女性の先生の授業に
数人で遅れて行ったことがあります。
わき目も振らずに急げば間に合ったし、
間に合った生徒も多くいました。

すかさず、体育の教師が待ち構えていて、
遅れて行った私を含む数名が平手打ちをされました。
女性に対する配慮が足りないということだったと思います。

不思議な体験なのですが、
体罰を受けたというよりも
「痛みをいただいた」
という感覚でした。

みんな一礼して
教室に入っていきました。

乱暴な話だから、
決して勧められることではないと思うのですが、
その平手打ちをした教師は、
生徒の人格を認め、尊重したからこそ、
非礼なことをしたことに対して、
あるべき人間像を示した
という風に受け止めました。

男女参画の目標が
単なる数合わせではなくて、
女性が生き生きと輝く社会としようとしているのに、
与党議員が、自己の女性に対する卑怯な
犯罪行為を臆面もなく公にさらしているのですから、
政府の政策に疑いの目を持たなければなりません。

ホームページを見る限り、
自分の過去の犯罪行為と
それをホームページに掲載したことの問題点として
彼が認識しているのは、
関係各位に不愉快な思いをさせたということに
尽きるようです。

これを読んだ、犯罪被害者である当該女性の先生が、
あの時に感じた屈辱感を
この得意げなホームページを読んで
同じ気持ちになっているだろうというそのことすら、
念頭におかれていないのです。

ましてや、
天下国家の観点からの
自省など
考えもつかないことでしょう。



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