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請求の言葉の奇妙な一致 (あなたのお返事をお待ちしています。) [民事・消費者]

最近の相談例で、奇妙な一致があったので、報告します。

相談例は、いずれも、被害者から、加害者側の第三者への請求です。
私に相談に来た人は、いずれも第三者でした。
なぜ、第三者が請求を受けるかは、事情があってとだけ言っておきますが、
請求をしている人は、間違いなく被害者なのです。
だから、金銭請求をすること自体は、当然なのです。
しかし、その請求の仕方が、奇妙に一致しているのです。

被害者と第三者は、手紙で何回かやり取りをしています。
そして、既にいくばくかの弁償をしています。
第三者なので、十分な弁償だと思われます。
ところが、被害者は、なお、請求を続けるのです。
被害者は、第三者が手紙の返事を出したり、弁償したことに
とても丁寧に、お礼の言葉を述べます。
その上で、「知人とか会社の弁護士とか、警察に相談したところ、
ペケペケの点(交通費だったり、慰謝料だったり)で、
損害賠償を請求できるというアドバイスを受けた。
(第三者さんが)どのように考えるか、
お返事をお待ちします。」と書いて、
さらなる金銭の要求をするのです。

表現は微妙に違うのですが、トーンはまるっきり一緒です。
最初から、損害賠償の金額を言わないで、
支払うとまた請求してくるという点も一緒です。

何か、ノウハウ本かなにか(ブログ?)が出回っているのではないかと
思われてなりません。
被害者は、住んでいる地域も全く違うので、被害者相互の面識は無いと思われます。
第三者や加害者は、相手が被害者なので、ずるずる支払いを続ける危険があります。

昔は、暴力団が、ささいなことから因縁をつけて、
払っても払っても、それがお前の誠意か、もっと誠意を見せろと
金銭要求を続けることがありました。
暴力団から一般の人が真似するようになって、
そして、最近はあまりこの言葉も聞かなくなりました。

「ご意見お待ちしています」ということは、
それと同じように流通しているのでしょうか。

こんなときは、弁護士に相談するしかないと思います。

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