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人をだますテクニック だまされないために [民事・消費者]

昨日の続きからなのですが、

その前の日(一昨日)、人間関係で嫌なことがあり、
気をつけていたのですが、どうしてもイライラが家まで続き、
妻は何も悪くないのに、
私が、反応悪く、嫌な思いをさせていたのでした。

そんなこともあり、昨日、罪滅ぼしもあって、
おはようございますからはじめ、
声に出して、そうだね、そうだねと、相槌を打つようにしていました。

そうしたら、妻が、
「なんか、今日はいいことがありそう。」というのです。
こんなことで、上機嫌になってもらって、申し訳ない。
いつも、こんな些細なこともしていなかったのかと思うと、
いやみを言われるよりも、よっぽどこたえました・。

離婚事件で、離婚理由がはっきりしていない(暴力とか浮気とかじゃなくて)
ケースの場合、よく奥さん側から言われるのが、
「そうだね」の一言が欲しかったという言葉です。

こういうケースは、仕事が忙しかったりして、
なかなか話をするのも億劫の場合が多いので、
夫の言い分もわかるのです。

でも、最後の力を振り絞って、「そうだね。うんそうだね。そうだ。」
といってあげましょうよ。
お題目だってよいんでしょう。
どっちでもいいなら、そうだねと言おうじゃありませんか。

と、いよいよ本題ですが、
以上の話の説得力がかけらもなくなる話です。
人をだましてお金を出させる場合の、最大のコツは、
相手を肯定して誉めることなのです。

ある版画のようなものを1枚数十万円で買った人の話ですが、
デパートではないデパートみたいなところの会場で、
絵を見ていると、つかつかつかと寄ってきますよね。
その店員が質問してくるわけです。
どのような絵がお好みですかと、
いやいやわかりませんとか、手を上げて立ち去るのが正解ですが、
うっかり、こちらの絵というと、
例えば「どういうところがよいですか。」とか、「こちらの絵はどうでしょうか」
と尋ねてきて、
何かいうと肯定するのです。
「え、よくお分かりになりましたね。」とか、「それはすごいセンスです。」とか
肯定して誉めるわけです。
「なかなか一般の方で、そのようにおっしゃることができる方はいらっしゃいません。」
とにかく気持のよい言葉のオンパレードです。
なんか、その人とずっと話していたい。
そう思わせるのが、商売人のテクニックです。

肯定して誉める。人間関係を作る。
こうして、数十万円でもクレジットを使って1万円以下なら買える
と思わせて、最後は、値上がりを言うわけです。
プレミアムがつきますよと。

しかし、ある美術館の学芸員の人に尋ねたら、
美術品の価格は、定価が無く、買主がどこまでお金を出すかだけれど
版画のようなものは、時がたって値上がりするということは先ずないそうです。
あったとしても、倍になったりはしないとのことです。
そうだとすると、この点について、詐欺が成立する可能性が出てくるわけです。

ともかく、
自分が誉められっぱなしであれば、疑いましょう。
一度、家に戻って家族に相談しましょう。
クレジットであっても、数十万はしゃれになりません。
必ず、家族に相談してから決めましょう。

やはり、現代人は、他人の評価を気にしすぎで、
一般的に、自分の実力が正当に評価されていないと感じているようです。
肯定されることに免疫が無いものと思われます。
誉められすぎにご用心。
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