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家庭の人権と自殺について、何をどう話すか PTAで意識するべきこと [自死(自殺)・不明死、葛藤]

珍しく弁護士という肩書ではなく、
人権擁護委員として、パネルディスカッションの司会をすることになりました。
本当は自由業なので、
弁護士という肩書だけでなく、事務所の電話番号も宣伝したいくらいなのですが、
そんなことはおくびにも出さずおすまししなければなりません。

テーマが家庭の中の人権ということで、
子供の人権、DV,高齢者障害者の人権の
それぞれ実践されている、宮城県の第1人者の方々がパネラーとなっています。

まあ、話す人がパネラーであると、
司会は楽だなあとのほほんとしていたら、
一座の座長の先生が、
君には、自殺の観点からの話に期待していると
突如おっしゃられ、
椅子から飛び上がった次第。

家庭と自殺かあ。

先ず思い浮かぶのは、気づき。
その人がうつ状態になったり、
自殺の前触れのような自暴自棄無行動(事故傾性)に、
一番気づきやすいのが、家族ですね。

様子がおかしいことに気がついて、
原因が分かれば、
多重債務や離婚、過重労働、いじめ等
弁護士会や人権相談に相談して、
一緒に解決することが可能となるわけです。

様子がおかしいということに気がつくということは、
先ず表情でしょうね。
表情が暗い、表情が無いとか、
それから、夜寝ていないようだとか、あまり食べていないようだ、
体重が減った。
これが、1週間も続いたら、家族は気がつくわけです。

「本当に病気になってしまう前に病院に行こう。」

という誘いかたで、一緒に病院に行くのも家族なわけです。

だから、逆に言うと、家族がいない、孤立した状態は、
自殺の危険因子の一つに数えられているようです。

しかし、しかし、
高橋祥友先生の本(講談社文庫、岩波新書、講談社新書)には、
家庭の中で疎外されている場合、
一人暮らしよりも、リスクが高まると書かれていたなあ。

ネグレクトと大脳辺縁体の発育とストレスについても言いたいところだけど・・

ただ、それよりも気づきの話を進めた方がいいか。
司会が長々話すのもおかしいので。

子供の話なのですが、
やはり、高橋先生の本では、
子供は、つらいことを友達に話すという傾向にあるようです。
自分の親には話さないようです。
「親に心配をかけたくない。」という変な言葉はよく聞きます。

自分の子供と話すということは、難しいのかもしれません。
また、突如悩みは無いかと聞いても、なかなか会話は続きません。

やはり、とにかく学校での出来事を話す習慣を持つことが大事なようです。

子供の友達の名前も良く聞いていましょう。

そして、子供の友達が悩んでいるような話は特に大事にしましょう。
子供の友達が深刻な悩みを抱えているときは、
一緒に考えることも大事ですが、
その子の親御さんにきちんと情報を伝えることも検討して欲しいのです。

自分の子供の悩みがダイレクトに伝わってこないとき、
別の親御さんから教えてもらうとありがたいと私は思います。

自分がいじめられているということを
子供は親に相談しにくいようです。
知られたくないようです。

要するに、自分の子供から親へつながらないなら、
他人の子供から、その親を経由して自分につなげてもらう、
親子関係のバーターというか、
ある意味、ネットワークの形成です。
日本語で言えば、「情けは人の為ならず」

PTAで、毎年1回、こういうネットワークがありうることを
確認するだけで、大分違うと思うのですが、どうでしょう。




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