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熱中症にご用心 のどが渇く前に水分補給を 暑すぎるところに長時間いないこと [労災事件]

10年近く前、過労死弁護団で、熱中症110番をやりました。
その後、色々なガイドラインもできたのですが、
まだ、それほどメジャーになったとも思われないので心配です。
熱くなる前に(仙台以外は暑いのかな)、
書いておきます。

体温が上昇しすぎたり、体の水分などが失われて起きるわけです。

もちろんご存知の方も多いと思いますが、
人間の体温調整のおさらいです。

人間は暑さを感じ、体温が上昇しすぎだと感じた場合、
脳が体温を下げるメカニズムを発動させます。
これが汗です。汗が体温を下げるわけです。
汗が出てくると、体が濡れます。
汗は、やがて気化します。
水分が気化するとき、水分の周囲のエネルギーを奪います。
エネルギーが奪われると、温度が低下します。
汗が気化するとき、皮膚のエネルギーを奪い、
皮膚の温度が低下するため、体温も低下する
こういう仕組みです。

だから、先ず、汗が気化しなければ、体温は低下しません。
異常に湿度の高い所では、汗が気化しにくいし、
長袖で通気性が悪い服などを着ていたら、
汗が蒸発しにくいので、気化がしにくくなり、
体温が上がりっぱなしになる危険があるわけです。
気化のためには通気性も大事になります。
通気性が悪いと、それほど気温が高くなくても、
熱中症になる場合があります。

汗をかきっぱなしになると、
体の水分が無くなり、汗に水分が回らなくなり、
汗をかけなくなり、体温上昇が止まらなくなります。
また、血液中の水分が無くなると、
異常に濃い血液になってしまいます。

汗は水分だけでなく、イオンやミネラルも排出してしまいます。

体温が上昇するだけでなく、
水分、イオン、ミネラル不足も体の異常を起こします。
失神したり、けいれんしたり、命を落とすこともあります。
熱いだけで死ぬことがあるわけです。

特に体温調整が未熟な子供、お年寄り、
下痢など、そもそも脱水症状のある人たちが
集団の中には、一定数存在すると考えるべきです。

先ず、熱い場合は無理しない。
下痢をしている人を基準として考えましょう。
日向の活動は、できれば中止にしましょう。
時間を切り上げるということも検討しましょう。
屋内に変更できれば変更しましょう。

水分補給はこまめにしましょう。
のどが渇く前の補給が大事。
のどが渇いたということは、既に、
体が水分不足を判断しているのです。
熱中症まであとわずかということになります。

できれば、イオンサプライ飲料とか塩水ですが、
塩気を感じる程度でよいそうなので、
濃くしすぎないように。

通気性の悪い服装の場合は、短時間作業をこころがけ、
皮膚を風に当てるという発想を持ちましょう。

痙攣や湿疹は救急車です。
応急措置としては、
影を作る等して、涼しくすること。
水分などを補給すること。
この時、水分が冷たすぎると
胃痙攣を起こすので、あまり冷たくしすぎないこと。


・・・・だそうです。

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