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過失割合20%以下の場合保険料が上がらない自動車保険を作れないか [交通事故]

交通事故で、過失割合にこだわる場合、
過失を認めて保険を使うと、
それ以降の保険料が上がってしまうという不利益が
生じてしまうことが一つの原因になっています。

保険を使うことで、
自動的に契約者の等級が下がるためとのことです。

このため、少々の修理費や損害賠償なら、
敢えて保険を使わないで、
自腹で負担することもよく見られます。
これでは何のための保険かわかりません。

事故のリスクの高い人は、
保険を使う確率が高い人だから、
保険料を高くするということは、
「保険」の原理からやむを得ないとは言えます。

しかし、過失割合20%以下の場合、
その人の事故のリスクが高いとは、
必ずしも言えないように思います。

例えば、
信号機のある四つ角交差点で、
青信号で直進して、右折車と接触した場合も
直進車に15%程度の過失が認められます。

優先道路を直進中、
わき道から進入してきた自動車と接触しても
直進車に10%程度の過失が認められます。

道路を直進走行中、
駐車場から道路に入ってきた自動車と接触しても
直進車に20%程度の過失が認められます。

しかし、これらの直進車が、
本当に過失をとられることが妥当でしょうか。
道路を直進していて、
脇から自動車が侵入することを回避する方法は、
道路上で停止しなければならないことが多いです。
そんなことは、例えば優先道路では極めて危険です。

これらのケースはどちらかといえば、
直進車に落ち度があるのではなく、
進入車にも気の毒な要素があるので、
進入車の責任を軽減するとしか
説明のしようがないケースがほとんどです。

このようなケースで、
直進車に責任があるから、
保険料を上げるというのは、
なるほど気の毒すぎることが多く、
過失割合の存在を争うことも、
理解できるところです。

そこで、
過失割合特約ということで、
20%以下の場合は、
保険料が上がらない自動車保険を作ったら
売れるのではないかと思っている次第です。

特に弁護士特約が付いている場合、
保険料を上げないために過失割合を争い、
弁護士特約を使っての裁判が増えると、
保険会社の弁護士費用負担も多くなってしまいます。
保険料が変わらないんだからと
契約者を説得して、支出を抑える
というメリットもあるはずです。

交通事故の示談あっせんを担当していると、
そんなことを考えてしまいます。
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