SSブログ

弁護士は叱られることが仕事。叱られることが財産になるということ。 [事務所生活]

弁護士は叱られる仕事でもあります。

典型的なのが、刑事事件の弁護人として、
被害者と示談交渉をするときですね、

この時は、自分が悪いわけではありませんが、
叱られるというか、責められるというか、
被害を訴えられるわけです。

じいっと聞いているしかありません。

なぜならば、被告人が被害者に対して
怒ることがもっともだと思われることをしているのですから。
かりに、自分が受けている叱責がとばっちりだとしても、
とばっちりでも、怒りたいという気持ちがよくわかります。
そりゃそうだろうな、という理解する姿勢は、
民事でも刑事でも、弁護士の基本中の基本のような気がします。

集団暴行などで、
弁護士が何人かいっしょに叱責されていると、
妙な連帯感が生まれてきて、
示談の後で、じゃあちょっと行きましょうかと
言葉少なく飲みに行くということになったりもします。

今回のお叱りは、仕事ではなく、ボランティアなのですが、
組織的行動と対外的活動が未熟だったところにあります。

とかく、弁護士は、個人プレーが中心ですから、
特に私は組織的行動が苦手で、
他人に使われることも苦手ですが、
他人を動かすことも不得意です。
自分でやっちゃった方が楽です。

また、他人の代理人だったり、弁護人だったりするわけなので、
他人の分もやってしまおうというのが、
職業的属性というわけです。

ついつい、相手の負担を軽減しようとして、
相手の分までこっちでやろうとして、
相手の領分を侵してしまうようです。

悪い気持ちでやっているのではないのですが、
根回しですとか、下交渉を省いてしまう
という日本社会の禁を犯してしまうということをしているようです。

弁護士同士ですと、
やってもらえばありがたいということで、
問題にならないのですが、
こういうところ、社会常識とはかけ離れているのでしょう。

他団体との関係では注意しなければならないということを
学ぶことができました。

そうです。そんなもんなんです。

ところで、労働審判のマニュアル作成の委員会に所属しているのですが、
こちらは理想的に進んでいます。
優秀なスタッフに恵まれて、
私は、号令と、ブレーキだけ担当するればよいので、
お盆前後に何度か長時間の会議をしましたが、
何の苦にもなりませんでした。

体内的には、若手の弁護士が優秀なため、
ぬるま湯につかってしまう体質になってしまうのがいけないのかもしれません。

もっと外に出て打たれてこなければならないのでしょう。
この経験を他の弁護士にも伝えて、
共有財産にしなければなりませんね。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0