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9月27日 当番弁護士出動 公務執行妨害罪 被告人の荷物の差し入れ 交通事故 [事務所生活]

昨日は当番弁護士の日でした。

大体10時にならないと要請は来ないのです。
例えば遠方に出動の場合は、なるべく早く連絡が欲しいのですが、
手続きの関係があり、無理みたいです。

なるべく早く法律相談をしたいという人がいて、
何時もお世話になっている人の紹介ということもあり、
また、時間の無い事情もあったので、
9時過ぎから一つ法律相談を入れました。

そうしているうちに、まだ勾留前、逮捕されたばかりのひとから
当番弁護士の要請がありました。

近くの警察署だったので、ラッキーです。
警察に連絡を取ったら、午後から勾留手続きだからいなくなる
というので、
あわてて、出かけた次第でした。

面会を済ませ、そのまま拘置所に向かいました。
別の被告人の荷物を差し入れするためです。

会社の寮に住んでいた被告人ですが、
会社にも迷惑をかけて、犯罪を犯し、
今日の裁判に備えて、拘置所に身柄を拘束されているのです。

社長さんと話をして、荷物を私の事務所に送ってもらうことになっていたのですが、
なかなか送ってくれない。
喧嘩してもしょうがないので、
秋分の日、家族で仏壇に手を合わせに行く途中立ち寄って
荷物を取りに行ったのです。
そしたら、なかなか結構量があり、
なるほど送るのも大変だということがわかりました。

それを差し入れするのも大変なのです。
差し入れ票というB6版位の用紙に
住所、名前、年齢、被告人との関係、職業、をかいて、
20くらいの欄に、ズボン青1、ボタンシャツピンク1とか、
バスタオル青1とか、
いちいち書いてゆくのです。
あることあること・・・
用紙は結局6枚くらいになりました。
証明書などの書類も結構あったからです。

困ったのは、
作業して洗っていない、ぼろぼろのズボンの袋があり、
中に下着が入っていて、みんなかびているようなのです。
さすがに、被告人に見せて、処分することとしました。
これを一つずつ、パンツ赤がら1とか書かないで済みました。

拘置所の職員の方から、いたく同情され、
記入をだいぶ手伝ってもらいました。
それにしても、昼休みに随分食い込待させてしまって、
申し訳ありませんでした。

そして、一度事務所に戻り
電話掛けをしたり、電話番号を探し、
交通事故紛争処理センターに向かいました。
当番弁護士の日程が迫っていたので、
センターの日程をずらせなかったのでした。

1件で終わりだろうと高をくくっていました。

そしたら、弁護士会から電話が入り、
私が、公務執行妨害罪の事件を、被疑者国選で処理しようとしていたのですが、
公務執行妨害罪は、被疑者国選対象ではないというのです。
ああーっ!
被疑者国選は長期3年を超える事件が対象ですが、
公務執行妨害罪は、3年以下の懲役、禁固、50万円以下の罰金でした。
ぎりぎり入らないのです。
あわてて、休み時間に警察に行って、
係りの人に、弁護人選任届と、法テラスの申込書(日弁連委託事業)を
差し入れしました。

そして、その間に、法テラスから連絡があって、電話をよこせというのです。
電話をしてみたら、被疑者国選を1件担当しろというのです。
前もあったのですが、当番弁護士の日は、被疑者国選の日でもあります。
当番弁護士で、扶助弁護やるっていうのに、被疑者国選もかい?
ときいたところ、弁護士会と法テラスの連絡がうまくいっておらず、
わからなかったというのです。
処理を誤って、これから申し込みをすることを思い出し、
すべては私の責任かもしれないと肩をすくめ、
それじゃあ、しょうが無いということで、わかりました担当しますということに
なった次第です。

交通事故紛争処理センターの仕事を終え、
事務所の近くまで車をとりにいって、別の警察署に向かったわけです。
まあ、一緒に反省をしましょうということで面会を終わらせたのですが、
みちみち考えてしまいました。

中途半端に釈放するなら最初から逮捕するなということが
驚くほどのスピードで通説になりつつあるあの事件のことです。
公務執行妨害罪で船長が逮捕されたのですが、
果たして沖縄県弁護士会は、
当番弁護士を弁護士会派遣したのだろうかという疑問です。
中国大使館が弁護士を依頼したならともかく、
弁護人は選任されていたのか、気になりだしました。
担当された弁護士がいるならご苦労されたことでしょう。

それにしても、
もう損害賠償合戦なら、両方とも弁護士を依頼して、
代理人どおしで交渉した方が早いのではないか。
頑固おやじと実家のいいなりになって対応している主婦の
普通の民事紛争ですそっくりです。

その帰り道、前の警察署で、弁護人選任届などの宅下げを受け
(これも、書類に所定の事項を記載して印を押す手続きが必要です。
従って、ここでも警察の方に時間外勤務をさせてしまいました。
ご迷惑をお変えいたしました。)
日もすっかり暮れて、ようやく帰宅の途につきました。

その間、電話をし続けていた人には、
まったく通じず・・・・




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