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悩み、不安を解決するコミュニティづくり?若手弁護士の震災相談での無力感と向き合う。 [自死(自殺)・不明死、葛藤]

世の中色々な人がいて、成り立っているんだなあと
震災を経験してつくづく感じます。

放射能のことにしても、、
みんながみんな、厳密に値を計算して、
セーフティーゾーンを求めたら、
測定器の奪い合いになり、
大量移住が始まってしまう。
それが正解なのかもしれないけれど、
みんながみんなそれでは、
別の意味で、不健康になってしまう。

かといって、俺は平気だという人ばかりだと、
どこまでも情報が隠され、
数秒しか被ばくしないレントゲンなんかの数値と比較され、
安全ですよなんて、
そういうことでごまかされ続けてしまうし、

なかなかバランスをとって生きて行くことは難しいので、
ある時は、神経質の人に従い、
ある時は、平気のグループで、
そうだよねえとボーとしていてちょうどよいのでしょう。

放射能を避けようとするあまり、
ポストハーベストべったりの某外国小麦を食べようなんて、
シャレになりませんからね。

それにしても、運動会では、
マスクをしていない大人ばかりでした。
もう少し、神経質になっても良いような気がしました。
たくましすぎるというか。

色々な不安を日常に吸収してしまうたくましさです。
案外一番健康的な過ごし方かもしれません。

それはさておき、

私は、外に外に目を向けていたのですが、
肝心の足元を忘れていることに気づかされました。

若手弁護士から報告されたのですが、
弁護士が、被災相談を受けていて、
無力感にさいなまれているというのです。

みんながみんなではないのでしょうが、
自分は何をやっているのだろうと思っているらしいのです。

若手弁護士は、若手の集まりを伝統的につくっていて、
一大派閥みたいな公的な集まりがあるので、
情報交換をしています。
簡単に言うと、
被災相談はもういやだという弁護士も出ているようです。

中堅以上の弁護士は、
たいていそれなりに、挫折を味わっているので、
弁護士が完璧だとか、何でもできるという思い上がりは
卒業しているわけです。
ちょっとやそっとの無力感では
へこたれないわけです。

若手はそうはいかない。
自分が劣っている、無力だと
思い知らされることに免疫がないわけです。

だから、被災相談のグループで、
私が年長だとすると、
それは俺もわからない、それは仕方がない、
解決方法は無いと
率先して恥をかく役割にならなければなりません。

それにしても、あまりに悩みが大きいなら、
治療などの機会をもつべきですが、
ここでふと考えたのは、

こういう職業的悩みは、
はたして職業外の医師やカウンセラーは理解できるのだろうか
ということです。

治療が必要な場合はともかく、
それに至る前の段階なら、
むしろ、職業的コミュニティーで
なんらかの解決ができるし、しなければならないのではないか。
ということに思い当ってしまいました。

昔なら、同じ釜の飯を食った同期弁護士たちが
そういう役割を担ったのですが、
今は、人数が多すぎる。
もしかしたら、
意識的にコミュニティー機能をつくるような、
そういうシステムを作る必要があるのではないかと
ちょっと考えてみました。

私の場合は、
酒場がそういうコミュニティーで、
同じ酒場の常連の先輩弁護士に
それとなく相談して、解決していたことを
今なんとなく思い出しました。

今、酒を飲む人が減ったし、
行ってもカラオケばかりで話ができない
ということはあるかもしれません。

何らかの回答が弁護士会の中で出るのであれば、
その経験は、別の職業はもちろん、
地域等でも応用できるはずです。

ちょっと、真剣に考える価値はありそうです。

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