静岡の法テラスから問い合わせがありました 法律相談から精神科医へつなぐシステム

弁護士会館の無料のクレサラ法律相談の当番が終わって、
事務所に戻り、電話連絡帳をみたら、
静岡県の法テラスから問い合わせがありました。
ここは宮城県ですし、法テラス？
と早速電話してみました。

なんでも、静岡の法テラスで、
法律相談で、うつ病ではないかと疑われる場合、
精神科医につなぐことを考えているとのことで、
仙台では医師会と提携をして自殺に取り組むという
基本合意が締結されているようだが、
ノウハウはあるかという問い合わせらしかったのです。

答えは、まだない。ということですが、
法テラスでそういうことを考えているとはすごいと思ったので、
余計なことをあれこれお話ししてしまいました。

そういえば、仙台市役所もそういうことを言っていたなあ・・・
中期的課題としては位置づけていましたが、
もう少しシステムを、当座のものでも位置づけるべきですね。
産業保健センター、精神保健センターとの連絡を
急ぎましょう。

それはそうと、
宮城県医師会に対してアプローチできたのは、
自殺対策に先行して、刑務所の人権問題で、
日本医師会と日弁連の協議があったからということがあり、
自殺問題、つなぎの問題でも、同様のトップレベルの合意があった方が、
風通しがよくなるかもしれませんね。

それに、法テラスも入って、あるいは
法テラスが仲立ちになるというのは、
面白いかもしれません。

ただ、法律相談をやっていて、
実際に精神科医へつなぎたいのは、
うつ病の人ではないのです。
うつ病の人は、法律相談にも来ないことが多いのです。

実際に心配なのは、統合失調症の方です。
自分のうちが盗聴されている。
電波で自分に命令を出す。
家を壊されてのぞかれる。
という、相談です。

弁護士になりたての頃は、
警察に盗聴されるというのは、
何かとてつもなく悪いこととか、
とてつもなくとてつもない地下組織？の人？
とか思ってみたりもしたのですが、
どうやら、そうではなく、ご病気のようです。

毎日毎日心休まらないで、消耗して行くわけですから、
とても心配だし、どうしていいのか、全く分からない
ということになります。

ご家族の方がいればまだいいのですが、
そういう人に限って一人暮らしの方が多いのです。

統合失調症も、うつの症状が出ることもあるし、
それ自体自殺リスクがあるのだから、
現在の地位利用で、
少し調べてみますか。