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このブログの前段階、紛争学(レビン小林先生)と出版計画と弁護士会副会長と [閑話休題]

このブログを初めて数カ月がたち、
未だに、何を書くかで悩みながら書いています。
書きたいことが多すぎて困ります。
布団の中で、今日はどうしようかなとか考えて
ブログの前に向かうまでが、
一日で一番充実して、幸せな時かもしれません。

このブログを書くようになってから、
不思議なことに、
司法試験の不合格発表の夢を見なくなりました。
なんか関係あるのでしょう。

もともと、他人にメッセージを伝えるということを
志向していたわけではありません。
どちらかといえば、マイホームパパ(おっ、最近聞かないフレーズ)
を志向していて、
それでも、仕事をしながら、ぼんやりと考えていたのでしょう。

それを、考えにまとめるということを始めたのは、
2年前の、東北大学法科大学院の、
ADRに関する連続企画の最終企画
紛争学とADRみたいなシンポジウムに
パネリストの一人として呼ばれてからです。

レビン小林久子先生の紛争学の講演を軸に、
各ADRのあっせん委員がそれぞれのADRの
特徴等を報告したシンポジウムでした。
私は交通事故紛争処理センターのあっせん委員として参加しました。

シンポジウムに先立って、小林先生の論文を
読ませていただき、電流が走りました。
これまで漠然と考えていたことが、
学問として体系化されていたのでした。

その電気刺激による興奮から、
弁護士のサイドからは、もっとこういうことが言いたい
という欲求が昂じてしまったのです。

1つに、弁護士は民事訴訟や調停では代理人ですが、
代理人とは何か、和解とは何か、
和解において、代理人が本人の利益をはかるとはどういうことか、
等、もっともっと、勉強して、体系化したいという気持ちになりました。
逆に言うと、これまで、弁護士は、阿吽の呼吸で、
職人的にのみ、体得していた事項だと思うのです。
若手が勉強する的というか、
弁護士同士が研鑽するたたき台を作りたいという野望を持っております。

2つ目が離婚調停、
紛争学は、どうやら労働紛争の調停から生まれて、
主として離婚調停において発展してきたような印象を受けます。
この辺の紛争のカテゴリーを意識することが今後の課題だと思っていますが、
離婚調停にかかわってきて、
新たな人間関係の形成という視点など、
研究するべき点が多いと思われました。
これは、現段階では、学問体系というより、
婚姻実践論というか、なんというか。
紛争から見た、夫婦生活のあり方というか、
円満な家族を気付くためのよもやま話というか。

3つ目は、代理人論を離れて、刑事弁護論の情状弁護論
無罪を争わない刑事弁護が、9割以上なのですが、
無罪を争う刑事弁護論に比べて弱すぎる。
ほとんど体系化されていないという憤慨が生じ、
犯罪環境と規範意識を中核とした論文でありながら、
裁判員裁判をにらんで、新書の形で、
一般向けの本を書き始めていたのです。

こういうことを、大雑把に考え始めたところで、
弁護士会副会長の毎日が始まり、
こっちはこっちで、毎日頭を使い続けてきたので、
考える作業が止まらなくなってしまったのですね。
(情状弁護論は、ある程度まとまり、
あとは、校正をしていただきながら
本にまとめる作業だと思うのですが、
出版社の方いかがでしょう^^
裁判員裁判必読とかいう帯で^^;)

副会長の仕事は、
毎日が新しいことの勉強という側面があったし、
通常の弁護士業務のように、
一人で考える仕事ではなく、
執行部というチームプレイだったので、
そういう意味でも充実していたと思います。

1年で終わりという任期も、
ありがたいことなのでしょう。

しかし、執行部止めて、色々できると楽しみにしていたのですが、
県や市の審議委員が増えて、
中小企業支援や自殺対策に首突っ込んで、
というかどっぷりつかって、
どっちが忙しかったか首を傾げるところでもあります。

それでも、副会長の時と比べ充実してきたというか、
長ったらしくなってきたのがこのブログでしょうか。
今やツイッターの時代だというのに・・・・

どうもすいません。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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